リロケーションとインターセプト

西洋占星術関連の話題ですが、自分は東京から福岡への移転を経験していますので、リロケーションというものの影響について、現在気になっています。
また、このリロケーションに伴って、元々の出生図にはなかったインターセプト等が生じており、それがどのような影響を及ぼすのかということについても関心が向いています。

リロケーションの影響自体については、出生図は揺るがない刻印のようなものであり、影響が生じる筈がない、という立場の方もおられるように見受けられます。
しかし、ホロスコープは多層的な次元で物事を表していますので、ある部分(次元)については極めて普遍的であるが、ある部分については多少の、そしてまた他のある部分は、全面的にリロケーションの影響を受けるだろう、と考えます。

移転に伴って、アンギュラーハウスを支配するサインが、従来はすべて不動サインであったものが、移転によってすべて活動サインに変わりました。
1,4,7,10室を支配するサインがこのように変化したことは、人生の主要な各分野における活動の在り方に、明確な違いを与えることになることは間違いないと予想されます。

従来は物事すべてに対して、極めて保守的な傾向がありました。何かを行うか否かについて、慎重に考え抜いた挙げ句に、結局は何もしないという選択をすることが多かったように思います。仕事も極めて保守的な仕事をずっと継続していましたし、結婚や不動産の購入というような、大きな環境変化を強いられるような決断に対して、極めて消極的な態度しか持てませんでした。
アンギュラーハウスが不動サインだからといって、他の人が結婚や不動産の購入などの大きな決断をしないという訳では決してないのですが、自分の場合、出生図の主要10天体のうち、地のエレメントに属するものが6つと過剰気味であることに加えて、そのうちの5つが地のグランドトラインに参加しています。また、火のエレメントに属するものがひとつもありません。全体的に物事に対して保守性、慎重さ、神経質さを伴うような傾向を、元々過剰に備えているところがあります。

しかし、ハウスというのは現実的な活動の場というものを表しますので、生まれ持った自己の本質性というものが不変であるとしても、環境との関わりという意味での趣向には、極めて強い影響を持っている筈ですので、職場や家庭環境、友人関係などについては、当然大きな変化が生じる可能性が考えられます。
福岡に来てから、自宅としてマンションを購入したこと、そして、20数年間勤めてきた職場をついに辞める決心をしたことが大きな変化として実際にありました。
ちなみに、下の図にあるようにICは水瓶座から山羊座に、MCは獅子座から蟹座に変わっています。

また、リロケーションに伴う変化として、インターセプトが生じた2つの不動サインがハウスの支配権をなくした状態に陥ったとともに、反対にデュプリケーションによって、活動サインが支配権を新たに2つ増やしたということもあります。12のハウスのうち、活動サインが半分の6ハウスを支配している形となり、反対に不動サインはふたつのハウスしか支配権を持っていません。
インターセプトが生じるのは、そう珍しいことではないわけですが、自分の場合のように、リロケーションによって新たにインターセプトなどが生じた場合、やはり人生傾向に一定の変化が意識されるのではないかという気がします。

インターセプトが生じるサインについては、主に次のようなことが言われているようです。
・そのサインの発現に時間を要する
・インターセプトが生じているハウスは普通よりも幅が広いため、多くの時間をそのハウスに費やすので、結果的にそのハウスに関する経験が通常よりも多くなる

一つ目はともかくとして、二つ目の事柄に関しましては、ハウスの持つ幅というのは、同じインターセプトを生じている場合であっても様々であると思いますので、影響の出方については、個別に実際の度数幅を確認しないと何とも言えないところがあるのではないかと思いました。

また、インターセプトに関する影響の出方の考え方については、日本と海外とで大きく異なるようですが、それは西洋人においては、凶事や障害は凶事や障害でしかなく、人生から取り除くべきものとしてもっぱら意識されているのに対して、日本では悪いことや障害が起きても、それは次の発展に備えたエネルギーのため込みと考えるような受け取り方を、潜在的に強く持っていることによる違いと考えられます。

自分の感覚としては、インターセプトが生じたハウスには、やたらにオープンにしたくない大切なものがある、という捉え方が自然なように感じられます。
そして、インターセプトと同時に出現する、一つのサインが二つのハウスを支配するデュプリケーションの考え方については、連続する二つのハウスの間の連動性が強められるのは間違いないと思いますが、当人の意識の仕方次第で、二つの分野の仕切りが曖昧になり、締まりがない状態になる場合と、隣接するハウスで得たものを、隣のハウス分野で積極的に活用することができる場合が出てくるのではないか、と考えます。

自分のデュプリケーションは、12と1室、6室と7室で生じています。そうすると、12室と1室の関係では、自己の極めて霊的な部分と現実世界での自我意識の混同が起きやすいということになりますが、実は、自分が仕事をリタイアする動機の最たるものは、”自己の霊的な部分を主体として人生を再構築する”というものですから、正しくそのような意味合いの生き方を志向したことになるでしょう。

また、6室と7室の関係性では、通常は6室で培われる個性的な能力や奉仕精神が7室の他者との関係性において活かされていくという流れですが、他者との関係性自体が自己の個的能力と直結してくるという見方をとれば、他者とのコミュニケーションを通じて発揮される能力そのもの、という捉え方ができるかなと思います。

占星術は極めて多様な見方が可能であり、一つの事柄に対して、実に様々な観点から観ていくことが可能ですが、今回は、今自分が気になっていることを焦点に、徒然に考えてみました。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です