1月31日のブラッドムーン(皆既月食)について

今月末に日本全国で皆既月食が見られます

毎月の新月のサビアンシンボルを読んでいますけれども、今回の満月は皆既月食のタイミングと重なりますので、その影響について考えて見たいと思います

満月というのは調和の実現であり、物事の完成や成就を表すと考えられますけれども、そこに地球の影が一瞬差し込んで、その間は月が赤銅色に見えることになります

素直に考えれば、円満な状態に一瞬の陰が差すのだ、ということになりそうですけれども、それと同様に陰の中に一点の光明が点じられるのだ、ということも同時に言えそうです

つまり、顕在意識で意識されている物事の状態と、その正反対の位置で潜在意識下に押し込められているものとの関係性において、まったく正反する位置にあるものが仄めかされることになるのだ、ということが言えるのではないかと思います

ですから、もし現状がまったくの暗闇の様な状態にあるのであれば、そこへ一条の光が差し込んで、現状を打開する可能性を予感することができる筈である、ということになります

要するに、ブラッド・ムーンというのは、月が表す心理的な側面における転向点を示すことになるのだろうと感じられます

もし、絶好調の最中に自分があると感じるのであれば、周囲との調和を欠いていないか、とか、調子に乗って視野が狭くなり過ぎていないか、と積極的に反省を試みてみることで、好調を維持するためにこの転向点を活用することができるかも知れません

反対に、不調の最中にいると感じている人は、明けない夜はないのだと信じる気持ちを強めるとともに、心を軽く柔軟にして、自分の心の中に光明の一点を見いだせるように勉めることを心掛けたらよいのではないかと思われます

何れにしましても、世の中の心理的なムードが一転するタイミングとなるであろうことから、これまで好調であった人というのは、現在までの周囲の流れというものに乗れてきた、ということが言える訳ですけれども、ここで周囲の流れが変わったことに気づかないでいると、今後好調を維持することができなくなります

反対に、周囲や世の中の波に乗れていなかった人については、転向された波に乗ることができるチャンスが訪れることになる、というように考えればよいのではないかと思います

 

さて、それではサビアンシンボルから、ムードの転換がどのようなテーマに関して起きるものなのかを予想してみたいと思います

ブラッド・ムーン時の太陽の度数と対向する月の度数は、ルディア版のサビアンシンボルでは次のとおりです

(AQUARIUS 12 °): ON A VAST STAIRCASE STAND PEOPLE OF DIFFERENT TYPES, GRADUATED UPWARD.
(私訳):広い階段の上に立つ色々なタイプの卒業生達。

(LEO 12 °): AN EVENING PARTY OF ADULTS ON A LAWN ILLUMINED BY FANCY LANTERNS.
(私訳):幻想的なランタンで照らされた芝の上の大人達のイブニングパーティー。

上が太陽の度数で下が月の度数です
面白いことに、この12度という数字自体が、内省や反省のために一旦立ち止まって考える、という意味合いの数になります

太陽のある水瓶座12度においては、水瓶座的な独創的な個性を持つ様々な面々が、全体を見渡しながら自分自身の立ち位置というものを、社会に出るに際して今一度確認する段階を表していると考えます

月のある獅子座12度においては、獅子座的な自己表現のあり方が、現状で周囲からどのように評価されているのかを確認するため、控えめに周囲の反応を伺ってみる段階というものを表していると考えます

水瓶座や獅子座のような不動星座においては、自分のスタイルや価値観に対する拘りのようなものがあります。牡牛座や蠍座もそうですけれども、自分のスタイルを徹底的に貫く頑固さのようなものを持っているのは、やはり不動星座らしい特徴です

不動星座の12度においては、自分の固有スタイルを維持しながら更に前進を志すに当たって、一度、自己点検や自己確認を行うポイントであるということが言えると思います

もしこれが、月食の影響を無視した単なる満月の象意としてだけ考えるのであれば、自分のやりたいことと周囲から望まれていることとが一致しているような素晴らしい状況を表すかも知れません

しかし、この満月の瞬間に地球の影が差して月を血の色に染めるということは、自分の盲点となっていた部分が明らかにされる可能性があるということではないかと考えます

自分が目指している方向性や目的自体に対して、それまで蔑ろにされていた、真の欲求というものが立ち上がって来て否定してくるような可能性です

人が幸福であるためには、何々が絶対に必要である、というひとつの固定観念があるとします

例えば、人が幸福になるためにはお金が必要である。お金があれば欲しいものを自由に手に入れることができる、従ってお金を得ることは何にも増して優先すべき大切なことである、という考えがあるとしましょう

しかし、そのことは心身の健康を犠牲にするかも知れないし、お金とは無縁でも得られるその他の一切の幸福の可能性というものを阻害してしまうことになる、というように考えられます

そして、人の本性の部分では、こんな慌ただしい神経質な環境で時間に追い立てられて過ごすのはもうまっぴらご免だ、もっとお金なんて関係ないところで、真の人間性を発揮してゆったりと創造的に過ごしたい、と思っているとします

そのように、自分が目的とすべきものがこうである、といった固定的観念に対する懐疑心というものが兆してくる可能性があるのではないか、と考えます

まとめとして書いてみますと、4日後のブラッド・ムーンを迎えるに際しては、自分の真の目的や欲求というものを、もう一度確認してみるのに最適な日となるのではないか、ということになります

社会は個人の集合体ですから、個々人に起きるムードの転向がそのまま社会の方向性の転向につながります

日本や日本人というのは、元来周囲に自分を合わせるタイプであり、相手から望まれていることを自らのスタンスにするというという部分が強くありますし、敗戦の影響もあって外交においても国内政治においても迎合主義的な部分が非常に色濃かったように思われます

平和で安定した世の中では、そうしたスタンスというのもそう悪くはないかも知れません

しかし、世の中が大きく変動する際には、周囲の顔色を読んで自分のスタンスを決めるようなあり方では、決して周囲の信用を得られることはないでしょう
お隣の韓国の他者依存的な事大主義のあり方を例に取れば、そうしたあり方がすべてから疎まれ蔑まれ、結局はすべての国どころか自国民からも見捨てられる結果しか見ないことは火を見るよりも明らかです

周りに合わせてあまり深く考えることなしに漫然と生きるという姿勢が、これからの日本ではマイナスの評価を受けるような世の中になるかも知れません
それは平和と安定の時代が終わりを告げようとしているということなのではないかと考えます

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