3月31日の満月

このところ漸くすっかり春めいて来て、天候も晴れ続きで温かな日々が続いています

21日の春分で魚座から牡羊座に入りましたものの、空は春らしく霞がかっていて意識の方もぼんやりとし勝ちな雰囲気です

牡羊座というのは地上に生まれ出ては来たものの、心は夢の中を彷徨いでもするように、未だはっきりした意識を持つには至らないようなところがあるのではないかと感じられます

しかしながら、日を追うに従って牡羊座の違った側面も見えてくることになるでしょう

さて、明後日31日の晩の21時半過ぎに満月を迎えます

今度の満月は太陽が牡羊座の11度にあり、月は天秤座11度にて相対することになります

(ARIES 11 °): THE RULER OF A NATION.
(私訳):国の支配者。

(LIBRA 11 °): A PROFESSOR PEERING OVER HIS GLASSES AT HIS STUDENTS.
(私訳):眼鏡越しに自分の生徒を観察している教授。

11という数字はマルセイユ版の伝統的タロットでは11番の力のカードとなります

11と言うのは、1というのがまったく無意識のうちに開始されるスタートであるのに対して、意識的に何かを開始するというスタートになります

自らの意志で何かをはじめようとすることには意識の上での思い切りや踏ん切りが必要となります

物事を意識的にスタートさせるには、まず自分の中の感情や本能心に打ち勝たなければならないということです

目的に向かって進むに際して、自分自身を上手くコントロールしていけるか否か、ということについて漠然とした不安を覚えることとなり、そうした恐れに打ち勝つために意志の力を奮い起こすことが必要になります

力のカードでは、ライオンを女性が上から押さえつけているのか、それとも撫でているのかは分かりませんけれども、ともかく人間的理性心というものが肉体や感情などの獣心の上位に立っている姿が描かれています

いずれのサインにおきましてもこの11の度数においては、そのサイン特有の目的の実現に対して、はじめて意識的になる段階へ至ります

さて、牡羊座の11度は「国の支配者」というものです

これは実際に国家の指導的立場を志すということでも構いませんけれども、小さな子どもが自分の国の王様になるということを決心するようなことと等しいものです

与えられるだけの立場であった子どもの意識の中に、世の中で実際的に、自分という存在の投影としての王国を築きたい、という衝動がはじめて芽生えるのです

この自分は自分という国の王様である、という意識が核となって、やがてその人物の人格というものが形成されてゆくことになるのだろうと考えられます

牡羊座は生まれて間もない状態の意識を表していますので、はじめて自らに対して意識的になった時に、自分は王様=国の支配者になるのだというような、子供じみた極端な発想が生まれてきます

これに対向して軸をなす月の度数は天秤座の11度です

こちらは、他者との関係性に生きる天秤座が、「眼鏡越しに自分の生徒を観察している教授」ということで、対象となる他者をそれとなく観察している姿が描かれています

牡羊座の「国の支配者」というものの中には、子どもの空想と同じで現実的に対象として想定されているものは何もなく、自分が投影出来るものであれば何でもよいという姿勢ですが、他者との関係性のただ中に生きようとする天秤座は、しっかりとした眼差しで鋭く対象となる人物を観察します

この天秤座11度の態度と言いますのは、非常に間接的な形ではありますけれども、ある意味では自分が関心を持つ他者の支配ということが暗に意図されていることになると考えられます

反対に、牡羊座がもし本当に自分の支配する国を持つとしたならば、その国によってむしろ反対に自分自身が縛られてしまう、つまり自分が作った国家によって、実質的には自分が支配を受けるというような側面も出てくるのだろうとも考えられます

さて、この牡羊座と天秤座の11度が軸を為すことによってどのような事柄が成就されるのかについて考えてみたいと思います

11度は意識的に自己的世界を外の世界に実際に建設しようと志します

牡羊座と天秤座は自己と他者という人間関係の軸ですけれども、自分というものしか存在していない状態の牡羊座にしても、他者というものの存在があってこそ自分という存在がはじめて意味をなす、ということを学ばなければなりません

一方で天秤座は、はじめから他者というものとの協力関係を通じて自己実現を果たそうと志します

牡羊座の11度というのはもっとも純粋な形での自己実現を目指しますので、他者や環境を利用することを通じてよりよい生を実現しようと志す天秤座にとっては、そうした相手を利用しないという手はないように考えられます

また、牡羊座の方からみれば、他者に対する純粋な関心に満ちている天秤座というのは、自己という意識だけが充満して、自分という存在に対する注目の光を求めて止まない牡羊座にとっては、関心を持って自分を見つめてくれる天秤座というのは、極めてうってつけの相手となります

つまりは牡羊座としては、天秤座のイメージにある「教授に眼鏡越しに観察される生徒」になりたい気持ちがあると言え、天秤座にとっては自分に「王国」を差し出してくれる牡羊座に目を奪われるでしょう

牡羊座と天秤座のそれぞれの支配星は火星と金星という、性的な意味で強く惹きつけ合う陰と陽のコンビネーションですので、ますます持って互いに強く惹きつけ合う意味合いを強く持っています

ということで明後日の満月は、自己実現を実現してくれるような相手なり環境なりを手に入れることができる、という形の成就力を持っているようだ、ということを本日の結論としたいと思います

ちなみに前回の新月は魚座27度で起き、その際に「古いサイクルの終わりと新しいサイクルの立ち上がり」というものが志向されると申しましたけれども、明後日の満月において、新たなサイクルが動き出すために必要となる環境や相手というものが実際に調う段に至るのだ、というようなことが言えるのではないかと思います

 

新月のサビアン・シンボル 魚座27度

 

3月31日の満月” に対して 2 件のコメントがあります

  1. まき より:

    前回の新月がASCで起き、今回の満月は、出生時の土星とピタリと重なることを
    またまたここで知りました。笑

    ところで、猿田彦さんと佐瑠女さんについて
    調べてらっしゃったことがおありなのですね。

    伊勢内宮前にある猿田彦神社の境内にある
    佐瑠女神社の縁日が私の誕生日であり
    ダンスをずっとやっていたり、仕事的にも、女性の生き方のお手伝いをしていたりと、何かと佐瑠女…アマノウズメとご縁があります。

    無から有を生み出す神という解釈、素敵ですね(^^)

    アマノウズメの舞は、普通の巫女の舞とは違う、生命力を感じるので
    無から有を生み出す舞なのかもしれません。

    1. duct より:

      まきさん またお読みいただきましてありがとうございます(^^)
      ちょうど、30分くらい前に満月になりましたね
      土星の持つ課題意識というのは、なかなか自分でも湧かない部分がありますけれども、意識を向けているうちには自然に導かれていくものだろうと感じます
      是非、今宵の満月で大いにパワーチャージをして、その溢れるエネルギーで他の人達も元気にしてあげてください!

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