二十四節気「清明」 ~春の海~

日付が変わり4月5日となり、本日は二十四節気で言う「清明」となります

牡羊座もピークを過ぎたちょうど折り返し地点を迎えます

「清明」と申しますのは、天地が清々しい明るさに充たされるというような意味のようですけれども、春分となって牡羊座に入ってからというもの、地上は新たに生まれ来た生命に充ち溢れています

もしかしたら、「清明」と言いますのは、生まれたての純粋で清らかな「生命」が目に明らかな形で誕生した様を言うのかも知れません

こちらは日曜に行った和白海岸の浜辺ですけれども、種々雑多な海藻が打ち上げられており、さながら標本のようだと感じました

日曜とあって、たくさんの方が海藻採りに来ていました

小さくて個体は見えませんが、波打ち際にはたくさんのハマトビムシが跳ね回っています

 

こちらは、如何にも春の海といった風情の、まったく波の立つことのない穏やかな海です

太陽も霞がかって画に描いたような春の景色です

春分以降はこのような雰囲気の日々が続いています

このような穏やかさに包まれた陽気は、あたかも生まれたての生き物に対してストレスを与えないようにとの、自然からの心配りででもあるかのように感じられます

 

さて、牡羊座の前半と言いますのは、やはり生まれたての赤ん坊といった趣の、明るさと温かさに充ちていながら、何処かまだ半分は夢の中にでもいるような、そんな雰囲気に充ちていました

では、清明からの後半はどのような雰囲気になるでのしょうか

(ARIES 16 °): NATURE SPIRITS ARE SEEN AT WORK IN THE LIGHT OF SUNSET.
(私訳):夕陽の光の中で、活動を始める精霊たちの姿が見られる。

それまでは上向きに天を仰いでピークへと上り詰めましたが、16度ではクルッと反転してゴール地点である地上がはじめて視界に入ります

すると、緊張からの弛緩や反対に弛緩からの緊張というように、それまで向いていた方向から意識にフッと変化が生じます

その変化といいますのは、大局的に見れば調整局面であると言えるのですが、それがある人にとっては何らかのショックを伴った出来事と感じられますし、別の人には祝福と感じられたりもします

現状維持にこだわる人にとってはあらゆる変化は一見災いとして感じられ、反対に常に変化の中に身を置きたい人にとっては祝福と感じられやすい、といったようなところでしょうか

興奮しやすい火の活動サインである牡羊座は、16度において夕暮れのほっと息のつける時間帯に、自然の中に働き出す精霊の姿を見ます

盛んな活動状態をふと止めることで、それまでは意識できなかった世界の別の局面を垣間見ることができます

夕暮れ以降は精霊達が働き出しますけれども、人間においても活動の中心が肉体や顕在意識から精神や潜在意識へと切り替わるのです

子どもというのは自分の限界を考えずに遊び興じますけれども、牡羊座というのも同様に向こう見ずなアクティビティに富んでいます

けれども、ここにおいて牡羊座も、息をつくということの大切さを感じ取るのではないでしょうか

参考までに対向する天秤座の16度も見てみましょう

(LIBRA 16 °): AFTER A STORM A BOAT LANDING STANDS IN NEED OF RECONSTRUCTION.
(私訳):嵐の後で、桟橋は修理が必要な状態になっている。

こちらも調整局面というものが示されているということが明らかな光景です

人間関係の中で自己を価値あるものとして表現することを目指す天秤座ですが、人の中へ人の中へと活動的に自分を押し出していくことに一旦踏みとどまって冷静さを取り戻さなければなりません

人の波に自らを積極的に投じて生きる天秤座ですけれども、気をつけなければ人の波にもまれているうちに、肝心の自分自身というものを見失ってしまう恐れがあります

嵐の最中に船を出せば自分という船が難破してしまうことにもなるのです

天秤座特有のバランス感覚も、過信して慎重さを失えば、気づかないうちに自分に害を与えるようなろくでもない人達の仲間となっていたり、結果として自分に大きな損失を与えるような契約にサインをしてしまうようなことにもなり兼ねません

危ない橋は渡らない方が良いということを知るという一種の慎重さを、ここで天秤座は身につけるのかも知れません

 

ということで、活動に適した気候となり、心も身体も浮き浮きと弾みますし、人によっては恋を謳歌したいなどと発情するかも知れませんけれども、何事も腹八分目で休みを入れながらほどほどに楽しむようにした方が、生活のバランスを崩さなくて済むことになるでしょう

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