7度連続して起きる16度の新月(2018年10月~2019年4月まで)

先週の10月8日には24節気の寒露を迎え、翌日の9日に新月を迎えました

今回の新月は天秤座の16度で迎えられた訳ですけれども、実は今回の新月から、サインの16度で迎える新月というのが7回も連続して起こることになります

①2018年10月9日 天秤座16度 「寒露」
②2018年11月8日 蠍 座16度 「立冬」
③2018年12月7日 射手座16度 「大雪」
④2019年 1月6日 山羊座16度 「小寒」
⑤2019年 2月5日 水瓶座16度 「立春」
⑥2019年 3月7日 魚 座16度 「啓蟄」
⑦2019年 4月5日 牡羊座16度 「清明」

1950年から2050年の100年間において、この16度上で新月が3回以上連続して起きるのは5回あり、この間で言いますと20年に一度位という感じですけれども、今回の7回連続というのはこの期間中で最大のものとなります

24節気は12サインそれぞれの1度及び16度に符合していますけれども、1度というのはサインの一番最初の度数であり、16度はピークからの折り返しポイントとなっています

1度にて迎えるサインの移行といいますのは、古いサインが新しいサインにとって変わるということで、それは一つの変化であるわけですけれども、それは季節の自然な移り変わり的なものであり、待望される必然的な変化であり、変化と言うよりもむしろ変質と呼ぶべきものかも知れません

一方で16度と言いますのは、15度で上り詰めたピークポイントから一転してクルリと反転するポイントであり、上昇からの下降や理想の追求から現実の直視への転換といった、非常にドラスティックな変化が心理的に起こる場所であると感じられます

サインの移行というのは、変化というよりは異質なものへの移行に過ぎないのですけれども、同一サイン内でのベクトルの向きの180度の転換といいますのは、強いショックを伴った変化として実感されるのではないかと感じられます

新月が同じ度数である程度連続して起こるということは、さほど珍しい現象ではないと言えますけれども、今回注目をしているのは、この16度というドラスティックな転換ポイントにおいて、7というこれまた極めて高いポテンシャルを持った回数で連続して起こることにあります

7回の新月と言えば、要するに半年間において、各サインの16度における新月が続くということであり、このことはサインの16度が持っている特異的な性質を考え合わせますと、なかなか注目に値するものと考えざるを得ません

また、最初の天秤座と最後の牡羊座において、ちょうどオポジションを形成することになるという点も、オポジションにおいて補完関係が成立するのだという考えに立てば、非常に意味深いものがあると感じられます

オポジションの形成という観点からこの7ヶ月(実質的には半年間)というのは、一つの課題が補完され合って完成に至るのに必要な最低の月数と考えられる訳ですけれども、そもそも7というのは宇宙的法則に基づく普遍的な単位数でもある訳です

ということは、先週迎えた天秤座16度の新月から、半年後の牡羊座の16度の新月の間において、世の中においては何か極めて重要な変化を、ドラスティックな形で経験することになりそうだと感じられます

特に日本におきましては、最後の牡羊座16度での新月が4月5日に起きてから、次の新月を迎える前の5月1日に元号の改元という極めて重要な歴史的イベントを迎えることになります

あたかも、この新しい時代の幕開けに先立って新時代に適応させるべく、変化のための機会を天が設けてくれていたかのようにも感じられるところです

それでは、実際にこの7回の新月を迎える半年間に我々が完成成就させるべきドラスティックな変化とはどのようなものなのか、それを知るにはサビアン・シンボルを手がかりにして見ましょう

(LIBRA 16 °): AFTER A STORM A BOAT LANDING STANDS IN NEED OF RECONSTRUCTION.
(私訳):嵐の後で、桟橋は修理が必要な状態になっている。

(ARIES 16 °): NATURE SPIRITS ARE SEEN AT WORK IN THE LIGHT OF SUNSET.
(私訳):夕陽の光の中で、活動を始める精霊たちの姿が見られる。

この天秤座16度と、それに対向する牡羊座16度において形成されるオポジションの軸によって、相互補完的に完成成就の働きが強く働くことになります

天秤座はという能動的エレメントの活動サインであり、牡羊座もまた、という能動的エレメントの活動サインである、という点を考慮することが必要です

そして、双方共にアクティブな要素の強いサインであり、それが16度において転換を迎えるということの意味は、当然、やり過ぎの反省であるとか、活動に対して一旦休息を入れる、というような意味合いの所謂、調整的な局面という雰囲気が色濃く出てくるものとなると考えられます

そして、そのような調整局面によって反省や小休止を挟むことによってはじめて、後半においても能動的活動サインとしての持ち前のアクティブさを持続して発揮することが可能になる、ということになります

この16度というサインの折り返しポイントというのは何れのサインにおいても、成長期から成熟期への転換ポイントである、といういうような捉え方をすることもできるでしょう

天秤座というサインが、世の中で器用に立ち回ることができ、社会的な評価を自己が勝ち得ていく段階と考えれば、牡羊座は自己という存在の本然的な性質を自己の内発的な衝動に基づいて発揮していくということで、これらは質的には相反するものです

社会を基準とした枠組みの中で評価を確立するということと、自己の内部基準で自己実現を果たすということは、一見、相互に矛盾する内容ではありますけれども、それらが相互補完的に両立しない限りは、真の成功というものは望めません

社会的ステータスを得ることが、必ずしも自己の本心を満足させることにはなり得ず、むしろ形振り構わず自由気ままに生きることの方に、人はより充実感を感じやすいでしょう

一方で、社会的な評価がまったく伴わない自己実現というものも、やはり未成熟で独り善がりなものに過ぎないとしか感じることはできません

ここで、今回の7連続新月によって日本に起きてきそうな事柄について言及してみたいと思います

これまでは主として諸外国の顔色を伺いながら上手く立ち回ることでその地位を築いてきた日本ですけれども、一国としての真の自立性と主体性を発揮するような段階へと移行する契機が訪れるのではないか、というようなことが考えられます

天秤座16度における「嵐の後で、桟橋は修理が必要な状態になっている」というイメージは、これまでのやり方では上手く行かない可能性に気づいて一旦立ち止まって反省するというようなものとして感じられます

そして、牡羊座16度における「夕陽の光の中で、活動を始める精霊たちの姿が見られる」というイメージは、顕在意識的な活動から潜在意識的な、より深い自身の深みにある根源的な力に回帰するために必要な休息を暗示していると感じられます

以前の記事で何度も触れていた2020年のグレートコンジャンクションに関わる一大転機へ向けた一連の流れにおいて、今回の7連続の16度の新月というイベントも、密接に関与しているものである、ということも感じられるところです

以上を踏まえまして、冬至を極大とするこれからの陰の半年間におきましては、天秤座から牡羊座に至る期間の7連続する16度のサビアン・シンボルのイメージを念頭において、自らの中に成熟した行動的な力の確立ということを意識してみるとよいかも知れません

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