水瓶座イングレス ~「大寒」& 水瓶座・獅子座1度の満月~

20日の夕刻に太陽は水瓶座にイングレスして24節気の「大寒」を迎えます

また、翌21日の正午過ぎには太陽が水瓶座1度、月が獅子座1度の位置で満月となります

各サインの1度で生じる5月連続の満月が、ちょうど真ん中まで来たところです

①2018年11月23日 射手座・双子座1度 「小雪」
②2018年12月23日 山羊座・蟹 座1度 「冬至」
③2019年 1月21日 水瓶座・獅子座1度 「大寒」
④2019年 2月20日 魚 座・乙女座1度 「雨水」
⑤2019年 3月21日 牡羊座・天秤座1度 「春分」

この「大寒」の時期に該当する明日からの2週間ほどが、一年ではもっとも寒い時期となる訳ですけれども、この時期になりますと太陽の光の中に力強さが戻りつつあることをわたしはいつも感じます

この水瓶座1度の「大寒」と正反して対をなすのが獅子座1度の「大暑」であり、この双方は「冷と暖」という極めて対立的な要素を持った軸を成しており、この二つのサインの特徴と言いますのは「クールさと暑苦しさ」といった対比によってよく特徴付けられると感じられるところです

また、この二つのサインの対立軸からは、「精神主義と即物主義」、「思考と行動」といった対比のニュアンスも感じられるところですけれども、牡牛座、獅子座、蠍座、水瓶座という4つの不動サインは、何れも自我の特徴的な在り方を色濃く現しているように感じられ、牡牛座と蠍座においてもやはり即物性と精神性との対立が感じられるものです

けれども、牡牛座と蠍座という受動サインの軸においては、精神と肉体の受動的な方面での特徴が、獅子座と水瓶座においては、その能動的な方向性での特徴というものが見られるのだと感じられます

精神の能動的活動の高まりは、精神的世界における理想的社会の実現の憧憬に自らを駆り立て、時代性を超越した普遍的価値観に基づいた思想的な殿堂とでもいうべきものが、理想的社会像として心の中にうち建てられることになるでしょう

(AQUARIUS 1 °): AN OLD ADOBE MISSION IN CALIFORNIA.
(私訳):カリフォルニアの古いレンガ造りの教会。

この水瓶座1度のサビアン・シンボルからは、一つ前のサインである山羊座が象徴する社会的システムにおいてはどうしても取りこぼされ勝ちになる、人間の精神的側面の救済弱者に対する博愛精神といった内容が、教会という形でシンボライズされているとも感じ取れます

人間というものが何故生きているのか、というような深い問いに対して答えを求めようとするような、精神の崇高な働きというものが、この水瓶座においては展開していくことになるわけですけれども、それは体制的な立場から見れば常に反体制的であったり、革新的なものとしてみなされることになるでしょう

このように水瓶座が自らの精神の中で生きることの真の意味を追究しようとする一方で、生の実感を即物的な形で確かめたいとの強い欲求を持つのが獅子座ということになります

(LEO 1 °): BLOOD RUSHES TO A MAN’S HEAD AS HIS VITAL ENERGIES ARE MOBILIZED UNDER THE SPUR OF AMBITION.
(私訳):野心の衝動によって生命エネルギーが駆り立てられ、男の頭にドッと血が流れ込む。

水瓶座が見えている世界を否定して、見えない精神的世界の中に普遍的な理想の殿堂を見出そうとするのに対して、獅子座は何処までも即物的で現世主義的な形で自らの欲求を実現しようと試みます

水瓶座において最も敬遠される生々しい生の衝動がそこでは最も尊重されることになるでしょう

何れにしても、この水瓶座と獅子座の1度の軸によって最も意識される課題というのは、生きることの意味を確かめたいとの欲求であることは共通しているのだけれども、そこへ向かっていくための方法論がまったく正反対なのだということになります

これはいわば、「平和」な状態を造り出すためには、時には「戦争的な暴力」というものが許容されて然るべき場合もあるのだ、というような、戦争と平和という対立軸にも似た葛藤的状況にも通じたものがあるようにも感じられます

我々が享受してきた戦後の長い平和にしても、それは結局のところ戦争による勝敗の結果もたらされているものに過ぎないということが、極めて皮肉ながらも厳然とした事実であることには変わりありません

どこかの国と国の利害が著しく対立したり、どこかの国がある国やあるいは世界に対して、著しく不当な圧力を違法な形で行使して止まない場合に、我々にある選択肢というのはどのようなものでしょうか

最も短絡的にはそれは「戦争」という暴力行為だ、ということになるでしょう

けれども、それは水瓶座と獅子座との対比とで言えば、一方の獅子座的な態度における方法論に過ぎないだろうということになります

2020年に向けて日本が戦争に巻き込まれざるを得ないような状況が益々色濃さを増して来ていますけれども、この5回連続する1度の満月のちょうど真ん中において、我々は戦争とは違った、もっと精神主義的な方向での物事の解決方法ということに心を向けるべきだと諭されているのかも知れません

こうしたことは、個人的な人間関係などにおいても同様に言うことができますし、物事の解決方法というものは、怒りや暴力といった短絡的な手段以外にも、真剣に考えれば色々な可能性に思い至ることができます

現在、韓国との間でも両国間の関係性が非常に危うくなって来ていますけれども、相手と同じように感情的になってしまえば、同じ土俵に引きずり込まれてしまいますし、そこではより感情的エネルギーの強い方が相手を振り回す結果となるだけでしょう

そして、そうした場合の感情的エネルギーというのは、大抵は醜く抑圧された負の屈折したエネルギーに他ならず、一旦病的な状態に陥ってしまえば、個人にしろ国にしろ、そうした負のエネルギーは際限なく産み出され、それは自滅するまで止むことがないという点において、極めて病的な異常性を示しますけれども、そうした狂った破壊的な狂気に、同じ感情的なエネルギーで対向するということはほとんど不可能に近いことだと言えるでしょう

とにかく、相手と同じ土俵に乗ってしまったら負けですので、しっかりと冷静な気持ちで自尊心を強く持って、むしろそうした機会を自分の中の徳を表すような好い機会へと転じるように心掛けなければなりません

ちょうど昨日、そういう風に考えさせられる場面に個人的に遭遇したところでしたけれども、やはりそういう働きを今日の満月が持っているということなのかも知れません

多くの人が望んだことは現実となり、多くの日本人が戦争を望めば間違いなく、意図もたやすくそれが実現するような状況が調いつつあります

反対に、まったく違った解決方法を多くの日本人が望めば、そのことは少なからず未来に大きな影響力を持つことになるでしょう

かといって、ただバカの一つ覚えのように戦争反対とだけ唱えて、現実的な問題解決への意志を放棄するようなことは、人間として最も程度の低いあり方のひとつということにしかなりません

どのような醜悪な事態に巻き込まれても、状況に汚染されて自分の心の中まで汚されてしまうようでは元も子もなく、誰から見ても非の打ち所のないような解決方法を思い描くような努力こそが求められるでしょう

強い軍備も勿論必要ではあるでしょうけれども、決して忘れてはならないことは、それ以上に気高い精神性を保ち続ける努力を怠ってはならないのだ、ということを今回の満月の教えの一つとして考えたいと思います

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