平成最後の満月(4月19日)

今夜は平成最後の満月となります

各サイン1度の満月が5回連続して起こっていましたけれども、今回は半年ぶりに1度ではなく太陽が牡羊座30度、月が天秤座30度の軸上で起こります

この30度と言いますのは、個人的な解釈としては次のサインの0度として考えており、次のサインの生まれる場が形成された状態として認識しています

後10日ほどで御代代わりを迎えるタイミングであることを考えれば、次の時代の幕開けが調ったというような意味合いも考えられますけれども、令和を迎える5月1日に太陽は牡羊座の次のサインの牡牛座にあることを考えれば、実際にそのような感覚で捉えることもあながち筋違いではないと感じられます

(ARIES 30 °): A DUCK POND AND ITS BROOD.
(私訳):アヒルの池と雛たち。

( LIBRA 30 ° ) : THREE MOUNDS OF KNOWLEDGE ON A PHILOSOPHER’S HEAD.
(私訳):哲学者の頭の上の3つの認識のこぶ。

30度というのは要するにそのサインの中で達成されたものが示されているということがあります

牡羊座というのは本能的な生(=性)の衝動に関わる分野であり、こうした本能的レベルで生きるということの究極的な形のひとつとして生殖というものがあります

生殖というのは文字通り性的な意味でありますけれども、情熱によって作品を生み出すというようなことにも同様に通じているでしょうし、アスリートが後世に残るような結果を残すというようなことでもあるでしょう

そのように、自分という存在が生きた証となるものを後に残すということが、この牡羊座というサインの最終的な目的の一つにあるのだと考えられ、「アヒルの池と雛たち」というのはそうした事柄の象徴として捉えられることができようかと思います

天秤座というのは、本能的で主観的な牡羊座に相反する理性的で客観的な内容を持ちますけれども、牡羊座が人生を主体的に生きるのに対して、天秤座は環境の中で自身が活かされる道というのを学習していき、他者との関係性において自身の生を表現していきます

天秤座という風のサインにおいては知性的な側面が強調される訳ですけれども、それは好奇心によって知を究めるような純粋な知性というよりは、多分に処世的な智恵というものとして捉えられます

「哲学者の頭の上の3つの認識のこぶ」というのは、知性によって獲得された智恵のようなものが暗示されているわけですけれども、こぶが三つあるというのは、純粋な知性が一つの究極的真理を求めるのとは違い、TPOに応じて活用される処世的な智恵というものに近いものではないかと感じられます

これら火と風のサインの30度で形成される軸の持つテーマを考えるとしますけれども、30度というのは既に結果として得られたものがそこに示されているのであり、次のサインや次の時代に継承されていくものが示されているということになります

御代代わりの直前でもありこの満月においては、来し方を忍びながらその中で得られた智恵というものを次の新しいステージにおいて活かしていくことに思いを致すような姿勢が大切であると認識するべきかもしれません

ちなみに、昭和も平成もそれらの元号が施行された時に太陽は山羊座にありました

そして、令和についてはこれが牡牛座となりますけれども、またもや地のサインということになります

平成の元号が施行されたのは1989年1月8日午前0時ということですので元号の出生図ということで見てみますと、平成というのは最も主要な太陽と月の双方ともに山羊座であったに留まらず、土星、天王星、海王星と合計5つの天体が山羊座で強烈なステリウム状態になっており、射手座の金星も含めて第3ハウスに6つの天体がステリウムとなっているという特殊な配置になっていました

そして、蠍座という本来のサインで強力なパワーを持った冥王星がこのステリウムに対してセクスタイルで関わっていたところに大きな特徴を持っていました

令和におきましては、月が魚座となり、加えて本来のサインで力のある海王星のすぐそばにありますので、太陽が地のサインといっても時代の雰囲気には大分変化が出てくるのではないかという気がします

元号の出生図というのは、主に日本の時代的雰囲気や文化的側面などに強く影響してくるのではないか、と考えていますけれども、また機会があればこれらについて深掘りして考えてみたいところです

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