満月のサビアンシンボル(10/14) 天秤座・牡羊座21度の軸

<台風19号と秋分図>

大型で勢力を保ったまま上陸した台風19号によって、日本列島は未曾有の大きな被害を被ることになってしまいました

今回の災害には、何か特別な意味合いというものが感じられるところですけれども、実は秋分図を読んだ際にこうした災害の到来はある程度予想されていたところでした

しかしながら言霊の影響力というものに配慮しなければなりませんので、悪い事象には極力触れないよう心掛けることが必要であり、不確定な事象に関して不安を煽るような行為は慎まなければなりませんので、いつもそのような事柄について事前には言及しないようにしています

今年の日本の秋分図におきまして、天皇の大嘗祭と符合する濃厚な霊的な雰囲気というものが示されていましたけれども、このように霊的なエネルギーが高まる時というのは、物質や肉体の次元界における停滞や困難、障害という事象が顕れやすいことになります

それは魚座的な犠牲心の発露というものには、己を犠牲として捧げて崇高なる霊の意志を遂げるといったことがあり、また、霊的な進歩の過程においては、この世的な不自由や困窮というものが必要とされる一面があるからです

必ずしもそうなるという訳ではありませんけれども、霊性の示現というものはやはり常に物質的・肉体的欲求の抑制と直接的に関わって来るものであり、秋分図の霊的雰囲気の強さと、それとリンクする最重要の最も霊的な祭事である大嘗祭との関連を見て取った方の中には、わたしと同様に何らかの災害を予感された方もいらっしゃっただろうと思われます

しかし、それらは慶事の前触れとしての浄化・禊ぎということでもあり、こうした天の摂理に対して、人は謙虚さと慎ましさとを取り戻しながらしっかりと明日を見つめ直さなければなりません

『魚座のAscと魚座という定位置に入座して本来的な力を発揮する海王星が1室にあるということは、魚座と海王星の持つ極めて霊的な雰囲気というものが日本人の精神性に強い影響をもたらすことになります(中略)今年11月の新嘗祭が、新天皇の即位後の最初の新嘗祭である大嘗祭として、格別に重要な意味合いを持つものであることを考えますと、今年の日本の秋分図において、魚座のAscと1室に魚座海王星があるという配置と言いますのは、日本において最も重要な祭祀である大嘗祭という霊的行為が行われる時期のものとしてぴたりと符合するものであると感じられます』(参照:令和元年の秋分図(9月23日) ~大嘗祭の意味と秋分図との相関性~

<満月のサビアンシンボルと21度の軸の意味>

話を今回の満月に戻します

今回は太陽が天秤座の21度、正対する月が牡羊座の21度の軸上で相対しますけれども

今回の満月においても、山羊座21度の冥王星がオーブなしでこの満月とのT字スクエアを形成しますし、木星もまた射手座21度からオーブなしに太陽とのセクスタイルと月とのトラインを形成して調停することとなり、かなり影響力の強いものとなりそうです

まずは、太陽のある天秤座21度と月のある牡羊座21度のサビアンシンボルを見てみます

(LIBRA 21 °): A SUNDAY CROWD ENJOYING THE BEACH.
(私訳):群衆が日曜の浜辺を楽しんでいる。

(ARIES 21 °): A PUGILIST ENTERS THE RING.
(私訳):ボクサーがリングに上がる。

21という数霊は「1」関連ですので始まりの強さをもった数字ですけれども、タロットの大アルカナの第21番「世界」との比較という意味においては、「終わりは常に新たな始まりを意味する」、即ち「永遠の輪廻」というものを暗示しています(タロット画像出典: CBDマルセイユタロット by ヨアヴ・ベン・ドヴ www.cbdtarot.com

「1」というのはスターティングポイントであるのですけれども、大アルカナで一番大きな数字である21が最後に来るというのは、終わりがすべての始まりであることを意味し、まったき完全性というのは、永遠なる輪廻、即ち永遠なる不完全性にこそある、という真理を表しています

完全性に達することは決してないということこそが、永遠の進歩向上を約束する最大の祝福でもある訳です

ちょっと難しいかも知れませんけれどもお分かりいただけましたでしょうか

つまり各サインの21度と言いますのは、各サインが常に立ち戻る原点であるとともに理想とするスタンスであり、生きる為のモチベーションとなるシチュエーションなどが表されているのだとと感じられます

天秤座は主観や個我というものを一旦手放して、環境や社会、人との関わりの中において自己の持つ客観的な価値を見出すことに努めようとしますけれども、21度においては群衆の中にいて感じる安堵感、人と同じ様なことをしていることに安心を覚えるといったことに通じるでしょうし、休日に楽しむ浜辺の情景というのは、日常的に追われている個我の持つ目的性からの自己の解放によって安堵感を得るようなシチュエーションです

天秤座というのは、自己というものの持つ目的性に縛られずに、環境や社会、人との関係性の中において自分の価値を見出したいのであり、人の中にいて自分というものを忘れるようなシチュエーションの中において活き活きとしてくるところがあるということでしょうか

一方の牡羊座は21度において、その飽くことなき挑戦の姿勢を確固たるものとしますけれども、それは牡羊座という火の活動サインにとっては、足掻くことを止めることは自分という存在の「死」であると受け止められるのであり、結果や対外的な評価などよりも、挑み続ける姿勢の中にこそ自己存在の真の価値を見出そうとします

つまり、飽くなき挑戦をし続けることによってのみ、牡羊座は安定的に自己を再生産することができ、そこに理想と安心とを見出すことができるという一面があるのだということになります

この火と風の活動サインの21度の軸が持つ意味合いとしましては、例えば、ボクサーとその試合に熱狂する群衆の対比というものが考えられます

主役というのは大勢の熱狂する観客によってはじめて引き立てられますし、飽くなき挑戦を続ける主人公に対して群衆の注意は惹きつけられることになります

ボクシングに限らず、あらゆるスポーツとそれに熱狂する観衆というものがエネルギーをクライマックスの状態に引き上げますけれども、この軸はそうしたエネルギーの高潮状態をもたらすということが考えられますし、それが社会や文化を再生産させる原動力となっているということになります

特に今回は日本においては、この軸がAscとDscの軸と非常に近い位置にありますので、こうした意味合いはかなり強まることになるでしょうし、今行われているラグビーの試合結果も楽しみに感じられるところですね(今試合があることに気づいてTVをチェックしましたら、何とスコットランド相手にリードしています)

<冥王星を頂点とするT字スクエア>

冥王星のある山羊座21度のサビアンシンボルは「(CAPRICORN 21 °): A RELAY RACE.(リレー競争)」です

これは山羊座の表す社会体制が、各世代間でバトンの受け渡しをするリレー競争によって、輪廻的に再生産されながら進歩向上していくという意味になります

先に見た21度の軸に対して、冥王星の強制的な力が作用して軸の持つ課題の成就を実現化させることにつながりそうですし、何か世代交代による社会の再生という要素が軸の課題の成就に関わって来るということでしょうか

<木星による調停>

木星も射手座21度でこの満月にコミットしていますけれども、サビアンシンボルは「(SAGITTARIUS 21 ° DEGREE): A CHILD AND A DOG WEARING BORROWED EYEGLASSES.(借り物の眼鏡を掛けた子どもと犬)」というものです

(おっと、福岡がトライ、万歳!)

射手座21度は大局的・巨視的に物事を俯瞰する射手座の哲学者的なスタンスが強調されたものであり、そうした姿勢が射手座が活き活きと自分を活かす上での最適なスタンスとなる訳ですけれども、これが正対する太陽と月を調停するということは、満月の持つ軸の課題の成就にこれも強力にサポートとなることが明らかです

冥王星による強制的な力だけで軸の課題が達成されてしまうと、そこには学びというものがない訳ですけれども、この軸の成就に関して、それを俯瞰する立場からの木星の関与によって、そこには人間がよりよく生きるために必要な叡智的な力が関与して来ますので、こうした配置による物事の成就は極めて有用なものとなり、単に運によってもたらされる幸運ではなく、そこに深い哲学的な考え方が関与しているということになります

 

さて、ラグビーの試合は前半戦を終了したところで、初の決勝トーナメント進出という歴史的な快挙がどうなるかは未だ分からないところです

しかし、明日の満月の配置を見ますと、どうやらこの快挙は達成されそうな雰囲気ですけれども、果たしてどうなるでしょうか

(うわ! 福岡、神!)

(試合が気になってなかなか校正作業が捗りません)

(試合は一進一退で白熱し、正しく熱狂の渦! 満月の象意とガッチリとリンクしています)

結局、試合終了までに校正終えられませんでしたが、明日の満月の象意は、このラグビーの熱狂がまだ明日以降も続くことを暗示しているでしょうし、他の事柄に関しても影響を及ぼす可能性がありますので、世の中の動きをチェックしていきたいと思います

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