食生活については、これまで随分ストイックに様々な試みをして来ました。

①非加熱性食材だけを取る
ある時は、冬の寒い時期に、夕食をなるべく非加熱の食材だけで過ごすということを試みました。それは主催を玄米を粉にしたものを水で溶いたものだけとし、副菜として葉物野菜と人参で作ったジュースだけで過ごすというものでした。しかし、さすがに冬の時期ではキツ過ぎて、何日か経つと身体の内側がまるで氷のように冷たく感じられて震えが出るようになったので、玄米クリームという、玄米粉を水で溶いて30分くらい火を入れてたものにして食していました。

結果として、4ヶ月後には自分の平均体温が6分程度上がりました。これは、粗食で非加熱性の食材を継続的に摂ることで、身体が自分で熱を作るようにシフトしたからではないかと思います。
平均体温が高いとそれに応じて免疫力が高まるというようなことも言われていますが、それが本当か否かは別として、そうした極度なスパルタ方式で自分の身体を鍛えて平均体温が高まったということ、それにそれを機会として、不定愁訴と言われるような、何となく身体の調子が悪いというような症状に見舞われることが激減したことは、自分の経験上は確かに効果があったと感じられたことでした。

しかし、これはまだ若い時分に、まったく健康な状態で実験的に取り組んでみたことであり、まかり間違えば病気にもなり兼ねない危険性を伴うことであったと考えますので、参考に留めていただいた方がよいかも知れません。

②小食
朝食は30代の頃から意識的に取らなくなりました。朝食は摂った方がいいとの意見も多いですが、それはその人の持つ消化能力とエネルギー生産構造の違いによって、人それぞれということになるでしょう。
始終、栄養豊富な食べ物を身体に流し込んでいる人の消化能力というのは、正直いって最低の状態になっているでしょう。高カロリーな食物が絶えず入ってくるのであれば、身体はそれをすぐに利用することをもっぱらとするでしょうし、エネルギーが少しでも不足したら次々と欲しいカロリーが外から摂取できる状態に置かれているのであれば、エネルギーを持続的な形で自ら生産するような態勢も身体は取ることはないと考えられます。

一日三食食べた上に間食をしたり飲酒をするような人の身体というのは、一日中点滴を流し込まれているような、極度に甘やかされた環境に置かれているのではないかと想像しますが、栄養がふんだんに流し込まれれば、その適切な処理に回す時間やエネルギーは、最早身体には残っていないのではないかと思います。加えて、肉類などの比較的腐敗しやすい食材を多く摂取しているのであれば、その人の身体の中は、かつての市街地のどぶ川のように、ヘドロだらけの状態に近い状態になっているのではないかと想像するところです。

食事の回数を減らすと、最初は空腹感を憶えるものですが、それは身体に対する食料の点滴的な与え方によって、すっかり消化能力がなまくらになってしまっているということに過ぎず、直に身体は慣れて対応していくものと思います。

比較的最近では、一日一食ということに取り組みました。40代以降は、段階的に体質がある大きく変化する節目が数年おきに訪れることを感じます。そうした中で同じような食生活を続けていると、身体に負担が生じてくるようであり、その時も一年半くらい前から、何となく調子が悪いように感じられていて、思い切ったことにチャレンジしてみようというような気になったのでした。

ところが、周囲の人に話をよく聞いてみると、元ミュージシャンの人であるとか、舞台で声を出すような機会を多く持つ人たちの間では、本番前に食事を摂らないことは当たり前の習慣であり、1日一食という食習慣が自然と身についているという人が意外にいるということが分かりました。
一方、自分の場合は、胃の消化能力が生まれつき貧弱なため、一度の食事で一日に必要な食物の摂取、吸収を行うことは難しそうだという結論が得られました。自分の場合は、少なめの食事を2回程度に分けて摂取することが最適なようです。

しかし、極端な小食にしばらくチャレンジをしてみて、ひとつとても大切なことが分かりました。それは、小食にし、加えて消化に悪い物をなるべく避けることで、体内の酵素の大幅な節約が可能であるということです。具体的に言うと、食事を抜いていると、消化活動のために消費されている体内酵素が大幅に節約することができ、肌の色艶が格段によくなるということでした。
肌の色艶がよくなるということは、身体の組織のすべてが同様に良好な状態となるということでしょう。消化活動に消費されていた分の体内酵素が、小食や消化しやすい食事を心掛けることで節約され、その余った余力のすべてが、身体の代謝に回され、新陳代謝によって良好な状態が保たれるということですね。

小食をして酵素の節約をしていると、平均体温が高めに保たれるということも、自分で経験した目立った効果としてありました。体温もその人なりのバランスというものがあるでしょうから、高ければいいものというようには一概に言えないのではないかとも思いますが、自分の場合は、大体37度近い平均体温で安定していると、体調がとても安定すると経験上考えています。

小食を心掛けてから実感する卓効としてはもう一つあります。それは持久力がすこぶる優秀になったということです。
身体を甘やかしていないので、一日くらい食事を取らなくても、普段の日常生活に何らの支障を憶えることもないですし、一日くらい絶食している状態で、食事をしてないことを忘れたまま、比較的高い山に登ったり、プールで長距離泳いだりということが、難なくできてしまうようになりました。かなりエコロジカルで優秀な身体になったと言えるのではないかと感じます。

酵素を節約するための食事の心得としては、無駄に莫大な酵素の消費をしてしまうような、次の食行動を避けることが大切です。おおざっぱに言えば、次のたったふたつの事柄を守るだけで、中高年以降に食事によって身体に掛けられる大きな負担を減らすことが可能です。
・化学調味料や人工添加物などを徹底して避ける。
・なるべく小食とし、肉類や脂などの消化しにくいものは避ける。

化学調味料などがなぜ悪いのかというと、それは、地球上に生物が誕生してから、何十年という年月が経つ中で、そういう類のものを生物は経験したことがなく、従って適切に消化する仕組みを持っていないから、ということになろうかと思います。

自分は普段身体に負担の掛かるようなものを摂取しないので、添加物などが入った物が身体に入ると、胃に物が入ったような違和感をすぐに憶えます。身体がそういうものに敏感になっているので、職場の誰かのお土産の小さなお菓子一個で、ものすごく胃がもたれたりしていしまいますが、化学的で人工的なものというのは、身体の調子を一気に狂わせるだけの力を持った爆弾のように感じられることも多いです。

同じように、電磁波調理器なども、通常の熱によるものとは異なった形のタンパク質の熱変性が起きる可能性があり、生き物の身体にどの程度適するのか不明であるため、自分はこれも極力避けるようにしています。

③玄米食等
健康によい食事の代表格の玄米ですが、実際には注意すべき点が多々あるので注意が必要です。
まずは、消化能力というものには人によって著しい違いがあります。ある知人は普通の玄米をたくさんモリモリ食べて、それをすべてきちんと消化することができます。
しかし自分の場合はこれをやると、むしろどんどん痩せて、色が浅黒くなっていきます。また、玄米の持つ強いデトックス効果のせいか、元々は太くて濃い目の眉毛なのですが、一時期は半分以上が消失してしまいました。

それで、発芽玄米とするとか白米も混ぜるとか、発酵玄米とした上で、不足しているビタミンをサプリで補うようにすると、途端に眉毛もフサフサに元に戻りました。

このように、玄米というのは、その人の消化能力如何によっては、非常に好ましくない働きをする場合があると思えますので、くれぐれもご自身の身体と相談しながら、決して極端なことをしないでいただきたいと思います。

野菜食も健康によいと言われますが、これも自分の胃腸ではつらいと感じることが多いですね。特に生のまま食する時は注意が必要です。どんなものでも、自分の身体が受け付けやすい形で、消化しきれる量のものを適度に摂るということが一番大切なのではないかということになろうかと思います。

玄米クリームであれば、大変消化によいですので、病弱な方や胃腸の調子の悪い時、また、玄米を食べ慣れていない方は、大変おすすめです。
玄米をきちんと細かい粉末にするには、普通のミルサーではモーターがすぐに焼きついて壊れてしまいますが、下にご紹介する「嫁っこさん」は3分間まで回していても大丈夫なので、他のものとは一線を画しています。
自分は10年くらいは愛用していますが、丈夫で洗いやすく未だに非常に重宝しています。

作り方は、今はあちこちにレシピが載っているようですが、粉にした玄米に少々の塩と適度な水を入れ、太めの菜箸か長い匙のようなもので5分くらいグルグルとかき回します。(米が大分水を吸いますので、水は多めに、様子を見て固くなってきたら途中で足しながらでも大丈夫です。)
その後蓋をして15分くらい蒸らした後、再度火に掛けながら最初と同様にグルグルかき回し続けます。そのうち照りが出て来て食感が滑らかで美味しく食べられる状態になります。