ソーラーリターンのサビアンシンボル 土星とリリスの合

本来の新年である冬至から、そろそろ一週間となります。

世の中の動きにつきましては2,3年先までの大きな流れの把握にある程度つとめてきましたので、そろそろ自分自身の近未来の展開についても考え始めなければなりません。

わたしの場合は1月生まれですので太陽回帰も近づいています。ですので冬至図から得た印象に太陽回帰図の印象を重ねる他、年内のプログレスやトランジットの動きなどを確認していきます。

プログレスにおいては、来年の2月に進行の月が天秤座入りすることと、3月に進行の太陽が次の度数に進むことが、心理的な気分に主として影響してくるだろうと考えています。

太陽回帰図のサビアンについては、月、水星、金星、火星、木星、土星の度数を確認しますが、今年2017年においては、火星が進行太陽のサビアンと重なっていたことが、一番大きな特徴でした。進行太陽サビアンの象意をそのまま実行に移して社会をリタイアをしたという訳です。その他の各天体においても、大体サビアン度数が暗示する方向で物事が動いたという印象を持ちました。

さて、来年2018年の回帰図ですが、ざっと見て一番注意を引いたのは、経過の土星が出生のリリスの度数に乗る、という点でした。

リリスは心理的に最も抑圧されやすいポイントであるという解釈を今のところはしています。性的欲望との関連が言われることが多いようですが、わたしの感覚としては少々ナンセンスに感じるところがあり、そのことは以前の記事でも書いたかと思います。

このリリスの度数に土星が乗るというのは、心理的には非常に厳しい雰囲気が生じて来ることとなるものと考えられるのではないかと感じます。

土星というのは、ポジティブな要素かネガティブな要素であるかを問わず、物事を真っ向から審らかにして点検を行い、その時点における物事の完成へと導きます。
リリスというのは月の最遠隔点であり、自分からもっとも遠くて見え難い心理的な抑圧ポイントを示しているのではないかと考えられ、土星がそこに向き合うことを強いることになるということで、心理的に大変シビアな状況になるのではないかと感じられました。

その度数は山羊座の4度となります。出生太陽が次のサインである水瓶座の4度で、出生土星がまたその次のサインの魚座の4度となりますので、自分の出生図の中でこのリリスのあるポイントというのは、非常に重要な位置を占めているものと考えています。

(CAPRICORN 4 °): A GROUP OF PEOPLE OUTFITTING A LARGE CANOE AT THE START OF A JOURNEY BY WATER.
(私訳):水の旅路の出発に備えて大きなカヌーを装備する一団。

これは他者との共働作業を通じての信頼関係の構築という課題を示していると考えています。
太陽が水瓶座4度である自分にとって、そもそも苦手に感じるところがある内容ですが、そこにリリスがあり、人と一緒に何かすることというのは、自分のもっとも苦手で嫌な事柄であると言ってよいと思います。

そういう部分もあって今年社会をリタイアした訳ですけれども、世の中でまったく一人で生きていける訳でもありませんし、何らかの活動をしようとすれば必ず他者との関係性を築いて行かなければならなくなります。

要するに、社会をリタイアした自分が、新たに社会で生きていくためのスタイルを確立するに際して、自分が一番不得手に感じている事柄に向き合うことが必要となってくるのだ、ということが太陽回帰図の経過土星と出生リリスの合に示されているのだと解釈したいと思います。

その他には、全体的な気分を示す月が牡羊座の16度(ARIES 4 °): TWO LOVERS STROLLING ON A SECLUDED WALK.)(私訳:わき道でぶらついている恋人達。)にあり、これは他者との間で情熱に任せた関係性の持ち方をしたいような気分が強くなるだろうことを示していると思います。
けれども、来年の大きな課題が他者との共働作業により信頼関係をしっかり築いていくというものであるとすれば、他者との関係性に関心が向くという点ではプラスに働きますが、関係性が気分任せのいい加減なものにならないように注意することが必要である、というように解釈したいと思います。

知的な好奇心の方向性として、水星は山羊座の18度にあります。出生の水星も同じ山羊座の14度にありますので、本来持っている関心と馴染みやすいテーマに興味が向かうことになるでしょう。

(CAPRICORN 18 °): THE UNION JACK FLAG FLIES FROM A BRITISH WARSHIP.
(私訳):イギリスの軍艦から飛んで行く英国旗。

これは、イギリスが強力な海軍の力で自国の英国旗をあちこちに打ち立てる、即ち植民地化している情景なのだとわたしは解釈しています。18という度数が8関連の数字であることからの印象も強くあります。

この度数の水星は、かなり保守的な思考に傾斜するのではないかという印象を与えます。水星はブログでの記事発信ということにも強く関連するかも知れません。
自分の保守的な考えに他者を同調させたいというようなことをサビアンイメージが示しているようにも思えますので、公正で他者を利する内容となるよう心掛けたいと思います。

金星は水星とは反対向きの好奇心である、というように感じることがあります。水星はどこまでも外へ関心が向かっていきますけれども、金星は求心的なベクトルにある好奇心である、と言えそうに思うのです。

金星は水瓶座の7度です。(AQUARIUS 7 °): A CHILD IS SEEN BEING BORN OUT OF AN EGG.(私訳:卵から生まれつつある子ども。)

卵から生まれる自分とは、自分の精神が産み出す新しい理想的自己を表すと考えています。水瓶座4度の出生太陽とは3度差ですけれども、出生太陽の自己イメージを更に新奇的なものとしたい願望を抱くように思われます。

行動の火星は蠍座29度、(SCORPIO 29 °): AN INDIAN SQUAW PLEADING TO THE CHIEF FOR THE LIVES OF HER CHILDREN.(私訳:インディアンの女性が酋長に自分の子どもたちの命乞いをしている。)にあります。

蠍座らしい心理面での踏ん切りの悪さというのが、サインの最後に近い度数で示されている格好ではないでしょうか。
新しい生活スタイルを確立して行く局面で、精神的な葛藤を持つでしょう。土星とリリスが示している事柄を実行に移していくに際して、しばしば自分自身に躊躇を与えることになるということです。

拡張、拡大させるべき方向性としての木星は、(SCORPIO 21 °): OBEYING HIS CONSCIENCE, A SOLDIER RESISTS ORDERS.(私訳:自らの良心に従って命令に反抗する兵士。)ということで、自らの深い感情や信念に従って行動すれば道が開けていくということになろうかと思います。
したがって、火星の躊躇いを克服して土星の示す課題に向かって進んでいくべき、というように考えたいと思います。

 

進行の月が天秤座入りすることからも、これからは他者との関係性といったことが生活上の大きな課題として強く立ち現れて来そうです。
あまり気が進みませんけれども、いつまでも働かずにブラブラもしていられないのですからそうも言ってられません。

再び世の中や他者と深く関わって行かなければならないのであれば、これまでとは違った、自分の信念や理想と合致する方向性において、それらとの関係性をしっかりと構築していかなければリタイアしたことの意味もなくなってしまいます。

実はこれまでは、来年は今の延長のようなあまり動きのない一年となり、再来年からが色々と本格的に大変になりそうな時期と考えていたのですけれども、サビアンシンボルの読みから言えば、そうでもなさそうです。

今のうちに気力体力を大いに整えるとともに、不動の信念を築きながらしっかり事に当たっていきたいと思います。

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