6月28日の満月

本日の午後14時前に今月の満月があり、事後となってしまいましたけれども、サビアン・シンボルの勉強のため、簡単に触れておきたいと思います

本日の満月は太陽が蟹座7度に、そして月が山羊座7度にある時に生じました

(CANCER 7 °): TWO NATURE SPIRITS DANCING UNDER THE MOONLIGHT.
(私訳):月光の中で踊っている2体の精霊。

(CAPRICORN 7 °): A VEILED PROPHET SPEAKS, SEIZED BY THE POWER OF A GOD.
(私訳):ベールに身を包んだ預言者が突然神がかったように語り出す。

どのような角度から読んでもよいのですけれども、今回は特に夏至の時点で読んだ蟹座1度と山羊座1度との相関という観点から読んでみたいと思いますので、文末のリンク先の記事もご参照いただければと思います

7度と言いますのは、理想や願望などが非常に投影されやすいポイントであり、それぞれのサインにおける理想的在り方や理想を叶えるための姿勢のようなものが関係していると感じられます

蟹座と山羊座はそれぞれの1度において、蟹座は「船上の水夫が古い旗を降ろして新しい旗を揚げている」、そして、山羊座は「インディアンの酋長が種族の集まりで権力を主張する」ということで、蟹座は志を同じくした者たちの家族主義的な集合体を志向し、山羊座は権威者を中心とした合理的で機械的な組織づくりが標榜されるのだと以前の記事において読んでいたところです

それぞれの7度におきましては、まずは蟹座ですけれども、「月光の中で踊っている2体の精霊」ということですけれども、これは同じ夢や願望を抱いた者同士が、精神的な世界において互いの夢や願望を仲睦まじく融和させている姿なのだ、というように感じられます

つまり、蟹座的な家族主義的な集団においては夢や願望が共有され、互いの夢が互いの胸の中で共鳴し合い助け合っているというようなことです

一方、山羊座においては、「ベールに身を包んだ預言者が突然神がかったように語り出す」ということで、ここでは1度で自らの権威を主張した酋長が、組織の中心としての支配者的立場をより強める上で、いささかいかがわしい風体で物々しく語りだす様であると感じられます

組織とその中心的人物というのは、山羊座的な組織体制の中では疑うことを許されない絶対的存在であり、自らを権威づけるためには手段を選ぶ必要もなく、支配者や組織の意志を予言に仮託して語ってみせることで、全体をコントロールするようなことをも大胆に行うのだということです

蟹座の共和的な家族的集団の在り方に反して、山羊座というのは個々人を騙すような形であってさえ、全体にとっての利益を最優先するという、それぞれの在り方の一端が端的に表現されているのであるとわたしには感じられるのです

そして、この軸が表しているものというのは理想の抱き方とそれを追究する姿勢に関するものであり、蟹座的な同族的集団においては、何よりも互いの夢や信条を共有したり融和させ合うことによって自分たちの理想や夢をより明確化しながらその実現に相互扶助的な形で努力するということになるでしょう

一方で山羊座的な社会的組織においては、国是や社是という中央が定めた方針に強制的に個々人が従わされる形で、全体として同じ方向性を目指すということになります

しかしながら、蟹座において共有される夢を恍惚とした陶酔感をもたらすもののみに終わらせるのではなく、それを現実的に実現させていくためには、やはり相互に犠牲的な精神を持って献身し合うことが必要であり、時にはそれぞれの夢が取捨選択され、全体がひとりの夢の実現をサポートするような形の組織的対応を図るということも必要となってきます

また、山羊座的な組織体制下においても、国是や社是といった全体方針の実現に向けた個々人の社会活動が、個々人の生活=家族主義的な在り方というものを保障していなければならず、組織の利益と個々人の利益に一致する点が見出されるのでなければ契約関係は成立しません

この蟹座と山羊座の7度において生じる満月に際して、自分の所属する国や社会や組織が目指しているのは何であり、家族や家族的集団において共有されている夢や願望とは一体何であるのかについて、今一度思いを巡らせてみることもよいことでしょう

そして、それぞれの理想や夢の実現について考える時、自分自身の役回りとしてどのようにあるべきかに思いを致すとき、皆さんそれぞれの存在意義というものが明確になってくるのではないでしょうか

<<翌日の補記>>
昨日は時間が無かったこともあり、この軸の間にある相互補完的な関係性について触れていませんでしたので、簡単に捕捉をしておきます

この蟹座と山羊座の7度の軸におきましては、山羊座的組織体制においてもその組織目標の円滑な達成のためには、個々の組織員同士が蟹座的な家族主義的団結により強く連帯していることが必要となるのであり、また、蟹座的な家族主義的集団においても、その集団内で共有される夢や願望の実現のためには、山羊座的組織の場合のように中心軸となって皆の結束を高めつつ大いにリーダーシップを発揮するような人物が必要である、というようなこととなり、それぞれの理想的在り方が成就するためには、やはり相反する対向度数の要素を補完的に取り入れることが必要となる、としておきたいと思います

 

6月21日 「夏至」蟹座イングレス

 

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