タロット備忘録20181228
今朝引いたもの
現状としてのワンドの8が表すものは何か?
このカードはわたしには「熟成」というようなキーワードとして感じられることも多いですし、ある意味では「為さずして為す」即ち「無為」と通ずるものとして感じられることもあります
意欲や情熱が究極的な高まりや充実感をもたらす時、それは所謂「ゾーン」、すなわちすべての行動が顕在意識の領域から無意識の領域へとシフトしてなされるような、行動や創造行為の究極的な状態に移行します
これは、ある意味では欲求の昇華に見て取れる精神状態にも等しいという捉え方も可能なのではないかと感じられます
欲求の高まりが外側へ向かって吐き出されるのではなく、内的充実が臨界点に達する程の圧力の高まりによって、内部は熟成的な変質を迫られるのです
残りの二枚はともに小アルカナの5です
この5の数霊の捉え方については、どちらかと言うとネガティブさに傾いた解釈が多くなされがちな傾向にあるようです
それは、5が4という安定性を突き崩すとともに、何かを自分の外側へ放出する過程を示していることから、そのエネルギーなり財の放出を、ネガティブに損失という側面からのみ捉えるからでしょう
しかし、内部から外部へのエネルギーの放出過程というのは、それは創造の過程そのものを表すものでもあり、内部と外部におけるトータルなエネルギー収支として考えれば、そこに損失というネガティブな概念が当てはまることはない筈です
上位に目標として示されるカップの5は、ポジティブに捉えれば歓喜として、ネガティブに捉えれば悲哀としても捉えることもできる感情の放出過程でしょう
しかし、仮にネガティブな捉え方をする場合においても、わたし個人としては悲哀というようなものよりも、むしろ感情の浄化された姿として受け取りたいと感じます
それが例えば「失恋」のような喪失体験であったとしても、より大局的な見方をすれば、それは古い膿が出されたようなものであり、次のより良き新たなるものを呼び込むための祝福であるからです
ですからわたしとしてはこの上位に示されたカップの5は、もっぱら歓喜の象徴として受け取ります
己を喜ばせ楽しませる物事に対して心を積極的に振り向けよ、というようなことです
下位右側のコインの5につきましては、こちらも財の放出という捉え方をすれば、それが散財のようにも捉えうるのですけれども、単純に買い物を楽しむというポジティブな捉え方をすることも出来ようかと感じます
また、コインを肉体の象徴として捉えれば、肉体を改善して健康の増進を図るという捉え方をしてもいいのでしょうけれども、そうしたことは向上心が欠如した精神にとっては、むしろ単なる試練や苦痛として受け取られることになるのかも知れません
ともかく、常に向上心をもって自分と自分の生活を改善していくこと、それによって人生を喜びや希望に満ちたものにすることは非常に大切なことである、ということが今日の気づきとして改めて示されたのだ、と受け止めておきたいと思います