6月21日 「夏至」蟹座イングレス

明日21日の夜19時過ぎに太陽が蟹座にイングレスして二十四節気の「夏至」に至ります

夏至は太陽が一年で最も高度が高まる時であり、したがって日照時間も最長となりますので、ここで陽の極大局面を迎えるということになります

「夏至」の時期というのは現在がそうでありますように、梅雨の真っ只中であり、九州北部では例年より8日も早く5月のうちに入梅していたとは言うものの、本格的な梅雨となったのは、この2,3日前頃からであると感じられるところです

半月前に迎えた「芒種」において蒔かれた種が、この雨期に助けられて大きく成長することになりますし、日照時間も最長であるこを考えれば、万物が最も繁茂できる条件が整った時期であると言えるでしょう

肉体や物質的次元における生命エネルギーというものが最も豊富に与えられる中で、目に見える世界における成長の力が最も高まる時期ということになるのではないでしょうか

さて、この「夏至」に相当する蟹座1度のサビアン・シンボルは次のようなものです

(CANCER 1 °): ON A SHIP THE SAILORS LOWER AN OLD FLAG AND RAISE A NEW ONE.
(私訳):船上の水夫が古い旗を降ろして新しい旗を揚げている。

ここで表現される重要なメッセージ性を持つものは、とであると感じられます

船も旗も共に家族的な団結性と極めて親和的であり、古い旗を降ろして新しい旗を揚げるという部分は、単に旗を掲げるという行為の強調ということに過ぎないように感じられます

というのは生き方に関する同一の信念や信条を持った者同士が、その同じ旗の下に集うための団結の象徴であるということが言えます

同じ信念の下に苦楽をともにする集団が、ひとつの船に乗り込んで共通の目的地を目指して航海をするといったことがイメージされ、そのような家族主義的な生き方というものが高らかに宣言されるのがこの蟹座1度のポイントであると言えるのではないかと感じられます

家族というものは一義的には血縁的なつながりを有した者同士について言いますけれども、広義には生き方に関するその集団固有の信念が共有され団結している状態ということでもあります

同一の目的のために生死を共にするようなことを血の結束などと言いますが、赤の他人同士であっても同じ血が流れていると感じられるような感覚はあり、最近の言い方では同じ遺伝子=DNAを持つとか、誰々は誰々の遺伝子を受け継いだ、というような言い方の方が好まれて使用されているようです

ともかく、血縁はなくとも人間同士は生死を共にするレベルで信念や生き方を共有すれば家族的関係となり、一方で血のつながりはあっても、その家族の主義や信条に反する者は、お前はもうこの家の人間ではないと勘当され絶縁されるようなことになります

人間にとっては単なる血縁などよりも、信念の共有といったものの方により高い価値がおかれて然るべきものであり、そこでは夢やロマンというものが共有されています

蟹座1度に180度で対向する山羊座1度のサビアン・シンボルは次のようなものです

(CAPRICORN 1 °): AN INDIAN CHIEF CLAIMS POWER FROM THE ASSEMBLED TRIBE.
(私訳):インディアンの酋長が種族の集まりで権力を主張する。

蟹座においては志を同じくする者同士の結集が見られ、そこでは個々が比較的に対等な価値を持っていますので、全体が個のために犠牲になるような奉仕精神が必要とされます

けれども、山羊座においては旗の代わりに、権威や権力というものが中心となって集団が組織化されることになり、ここでは反対に個は全体の中で埋没して没個性化し、犠牲的な貢献が求められることになります

ここでは突出したリーダーという中心的存在や組織の現実的で合理的な目標というものが絶対視されることになり、それらの前で個は組織の歯車的な存在として見なされ、人間的な中身よりも成績や成果による組織への貢献度合いが最重要視されることになります

蟹座において重視される血によって代表される人間的な要素や個性というものは、山羊座的な無機質な機械的組織の中では全体の機能性や効率性を損ねるノイズとして抑制・排除されることが必要となってきます

このように蟹座と山羊座は、その中心的な原理においてまったく相反する本質を持っている訳ですけれども、家族というものも生計をはじめとする組織的経営というものが成り立っていなければ持続できませんし、社会的な組織というものも、本来的には個々人の安全・安心や幸福の実現の最大化ということが標榜されていなければならないものの筈であり、そのような意味においては両者は完全に補完し合う関係性にあるのだと言えます

社会的組織は家族主義的要素を損なわないように配慮することが必要であり、家族においては生計基盤を確かなものとし、個々が役割分担を行うという組織性を意識することが必要となり、二つの相反する原理の相互補完によってそれぞれの理想的在り方がはじめて達成されるのである、ということが言えるでしょう

蟹座1度の定位置はホロスコープのIC=天底であり、人生における個としてのもっとも大切な願望がそのポイントにあり、それは心を許し合った家族的関係の中でしか共有し得ないような性質のものです

あなたの人生を航海に喩えるとしたら、あなたの乗る船に掲げられるべき旗は一体どのようなものでしょうか

あなた自身の旗印が明瞭でなければ、あなたの下に真に心許せる仲間が集うことはないでしょう

あなたは普段の社会的な活動に振り回されて、自分自身の夢をすっかり忘れ去ってしまっているかも知れません

社会的なステータスや十分な収入を得たとしても、それは社会の中で生存していく上での確実性や優位性を与えてくれているに過ぎず、個としてのあなたを真に満足させることはないのではないでしょうか

定年後に生きるモチベーションを喪失してしまうというような方というのは、社会的活動にかまけて自分自身の旗印をすっかり見失ってしまい、没個性的に組織の部品として機械的な生き方しかして来なかったのだ、ということになります

人間が真に夢を持ち得た時には、志に共感してサポートをしてくれる仲間的な存在というのが現れるのが普通のことのように思われます

そうしたことに関連した明言としては、次のジョン・レノンの言葉がとても有名ですね

“A dream you dream alone is only a dream. A dream you dream together is reality.”
「君がひとりで見る夢はただの夢にすぎない。でも、みんなと一緒に見る夢は現実になる。」

しかし、本来、夢というのは一切の現実的妥協を排除した絶対の孤独の中にいてはじめて持ちうるものである、ということも言っておきたいと思いますし、簡単に共有できる夢というのはそれなりのものでしかない、ということもまた真実であるかも知れません

自分の夢が見いだせない人は、誰かの夢に共感するのでもいいかも知れませんけれども、その場合には実際的なサポートをすることで、はじめてその夢を自分が共有できるのだ、ということが忘れられてはならないでしょう

何れにしましても、自分にとっての夢が何なのかをハッキリと見いだしておくことは、喩えそれが自分自身のものではなかったにしろ、人生を生きがいのあるものとするためには必要欠くべからざることと考えられます

この「夏至」を契機に、しばらくは自分にとっての夢、自分丸に掲げる旗印というものについて、自分自身に真剣に問いかけてみるのもよいかも知れません

6月21日 「夏至」蟹座イングレス” に対して1件のコメントがあります。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です