小暑

昨日の昼過ぎに二十四節気の「小暑」を迎えました

このところ台風に続いて集中豪雨にも見舞われていますけれども、同時に梅雨明けの近さも感じるところです

大変に湿度の高い日々が続く中で、気温もまたそれなりに上がって来ており、気をつけないと夏本番を前に早くも胃腸をやられて徐々に体力を削られてしまいそうですので、今日は甘酒を買い込んで来たりもしたところです

さて、「小暑」と言いますのは、このように梅雨の終わりが間近になるとともに集中豪雨が起きやすくなる時期ですが、それが明けますと一気に夏到来を迎えるということになります

蟹座も早くも折り返し地点に到達した訳ですけれども、この「小暑」の時点で迎える蟹座16度のサビアン・シンボルについて考えてみましょう

(CANCER 16 °): A MAN STUDYING A MANDALA IN FRONT OF HIM, WITH THE HELP OF A VERY ANCIENT BOOK.
(私訳):とても古い書物の助けを借りながら、目の前のマンダラについて学んでいる男。

蟹座は割りと情動的に物事を取捨選択して生きようとするのだと感じられますけれども、ここでは一転して慎重な態度で自分自身を振り返るような雰囲気があります

ここで出てくるマンダラといいますのは、大きいスケールで言えば宇宙の森羅万象を指し示すものであり、あるいは個人の人生の全体性を示す地図のようなもののようにも感じられます

ともかく、様々な次元で存在する全体性の中において、自分のポジショニングや向かうべき方向性について、今一度確認作業を行っているように感じられます

蟹座のスタートポイントというのはホロスコープのIC(天底)にあり、それに対向するMC(天頂)が公的な社会を示すポイントであるのに反して、個的自由さを伸び伸びと発揮できる内面的な自由世界です

しかしながら、無制限に自分の好き勝手にやっていていいということにはならず、それは全体性との調和が意識されていたり、本来の自分自身との整合性というものが保たれていなければなりません

わたしはこのポイントにホリスティックなものとの親近性というのを非常に強く感じます

ホリスティックとは全体性の中で部分を見ることや、部分に生じている問題を全体的・包括的な視点から遡って考えるようなアプローチ姿勢ですけれども、そのような全体性=自然法則への回帰といいますのは、癒やしや健康といったものとも密接に関係しています

自分の人生の航路上において意気揚々と帆を揚げて進んで来たところが、広い大海のただ中で進むべき方向性を見失ってしまうようなことが度々起こりますけれども、そうなれば地図の中で自分のいる位置を正確に確認し直さなければなりません

マンダラを繙くというのは、全体性との有機的な関連を持つ本来の自己を見出そうとする行為であり、それは地図の中で自分のいる位置を確認することと似たようなものであり、それによって全体性や本来あるべき自分とのつながりを取り戻すことで、自己の内的世界も再び活き活きと息を吹き返すことができることになります

参考までに、「日本ホリスティック医学協会」のHPにある「ホリスティック医学の定義」の一番目には次のように書かれています
『人間を「体・心・気・霊性」等の有機的統合体ととらえ、社会・自然・宇宙との調和にもとづく包括的、全体的な健康観に立脚する。 』

我々は身体や心、霊性、社会、自然法則といった様々な次元におけるあるべき姿としての全体性というものと密接に繋がりをもちながら完全な生を全うします

この蟹座16度におけるマンダラというのは、時には健康に関する医学であったり、または世の中における処世術であったり、更には深遠な宗教的世界観であったりするのでしょう

そこでは自律的な自己回復機能が健全な形で担保されているのだ、ということになります

参考までに蟹座16度に対向する山羊座16度についても見てみます

(CAPRICORN 16 °): SCHOOL GROUNDS FILLED WITH BOYS AND GIRLS IN GYMNASIUM SUITS.
(私訳):体操服姿の少年少女で溢れている校庭。

山羊座が表す社会というものの中における少年少女の位置づけと言いますのは、社会がその持続性を確保するために最も基本的な要素です

社会というものが持続していくためには、社会が再生産され更新されていくのでなければなりません

そして、社会というものを再生産し更新していくのは、常に次世代を担う少年少女の役割ということになります

蟹座16度において示されていたのがホリスティックな自己回復による自己存在の存続持続性の確保であるのと同様に、社会もまた、若い世代を教育し育てることではじめてその持続性を健全な形で確保することができます

しかし、社会にとって将来的に重要な構成員となるべき存在である少年少女というのは、未だ各家庭の庇護下にあって育てられているのです

少年少女に限らず、人間が生きるための力や労働力を回復させるのは蟹座的な家庭の場や個としての自由が保障される空間だけです

一方で、家庭というのは個的自由さが最大限に認められる世界でありながらも、その持続性という点については、やはり社会全体との密接な関係生を有していることになります

この蟹座と山羊座の16度の軸と言いますのは、個人や社会の再生産ということに関連しており、蟹座16度のポイントは特に蟹座やその支配星である月の持つ癒やしや自己回復というものに関わっているのではないかと感じられます

季節との関連で言えば、この「小暑」は梅雨末期特有の集中豪雨とそれに伴う「風水害」ということと密接に関連していますが、「風水害」というのは、自然が持続的に存続するために欠かせない更新作用を自然に対してもたらします

これを生態学では自然攪乱と呼びますが、要するに自然の再生産において、火山や地震とは異なって風水害というのはある程度季節的なイベントとして生態系の再生産に深く関わっているということになります

非常に広範なテーマで語り得る度数であると言えますが、本日はこれまでとしたいと思います

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