「立冬」 2度目の16度の新月

先月から7度連続して起きる各サイン16度の新月の2度目が本日となってすぐに起きました

①2018年10月9日 天秤座16度 「寒露」
②2018年11月8日 蠍 座16度 「立冬」
③2018年12月7日 射手座16度 「大雪」
④2019年 1月6日 山羊座16度 「小寒」
⑤2019年 2月5日 水瓶座16度 「立春」
⑥2019年 3月7日 魚 座16度 「啓蟄」
⑦2019年 4月5日 牡羊座16度 「清明」

この蠍座の16度の新月について、それが2番目のものであるということも踏まえて少しく考えて見たいと思います

(SCORPIO 16 °): A GIRL’S FACE BREAKING INTO A SMILE.
(私訳):少女の表情が思わず笑顔になる。

先月の天秤座16度のサビアンは「嵐の後で、桟橋は修理が必要な状態になっている」ということで、ちょっとやり過ぎの反省的な側面があるように書いたかと思いますけれども、この蠍座の同じ度数におきましては、同様に緊張から弛緩への移行を示していると言いましても、天秤座ではどちらかと言えばネガティブな雰囲気の「放心」であったのに対して、蠍座では「解れる、緩む」といったどちらかと言えばポジティブな雰囲気を伴う弛緩となっています

蠍座は水の不動サインであり、どうしても心を深い部分で集中させてしまいやすい、言い換えれば心配や懸念を抱きすぎる傾向がありますので、ここでは自身の考えすぎや懸念し過ぎを杞憂であった、と気づいてほっと緊張を解す場面であるということになります

天秤座のような活動サインにおきましては、外部への働きかけにおけるやり過ぎというものがピークの折り返し点で反省させられますが、受動サインである蠍座におきましては、自分の中で心理的に物事を突き詰めて考えすぎてしまうことに対して反省を促されているという風にも考えられます

ある意味では、反省をし過ぎる部分を反省する、というようなことにもなるのかも知れませんけれども、水のサインは自分と同質のものとの心理的、感情的結びつきに固着する反面、自分に馴染まないものを徹底排除する強固な姿勢を持ちます

ここでは、そうした頑なすぎる排他心を改め、人や環境に対する防衛心や警戒心を緩めて、自分の間口を適度に広げ直すことの必要性に気付くのかも知れません

反省ということは、自身の本心や良心に照らし合わせて物事を捉え直すということですので、そこでは自我は完全に脱ぎ捨てられなければなりません

反省という行為も、それが自我に基づいている以上は、どうしても利己的な取捨分別が無意識裏に働き、結局は反省する振りをして自分自身を誤魔化して自己保存的な方向へと結論を強引に持っていきがちとなります

ですから、自分を本当に脱ぎ去った清らかな心で、天理なり自然の法則というものにすっかり身を委ねきらなければ、本当の意味での反省ということにはならない、ということになります

7度連続して起こる16度の新月の2番目という意味では、2という数霊が持つ、冷静で謙虚な姿勢で天啓を待つというスタンスが強調されていると考えてもよいでしょう

16度というのはサインにおける前半の上昇から後半の着地点を見据えた下降のスタートポイントとであり、何らかの意味において反省や再認識というものが求められます

そして、この2度目の16度の新月においては、そもそも自分にとって反省すべきものとは何であるのか、また、心からの反省とはどういったものなのか、ということなどについて沈思黙考してみるべきかも知れません

16度と言いますのは、そのサインの潜在的可能性のすべてを表す1度とともに、各サインの中で最も重要なポイントではないかと感じられます

そして、この16度において半年かけて7回の新月が起きるということの意味は、それが人々の深層心理に与える影響を考える時、極めて特異的な影響力を発揮するものとなると感ぜずにはいられません

世界のみならず日本、そして我々一人ひとりが、実は極めて重大な歴史的岐路に立たされているのではないか、というようなことも、来たるべき再来年の2020年に起きる極めて重要な天体イベントの数々が連続して起きることを考えれば当然に意識されて来るものです

恐らくはこの7度の16度の新月を経過していきながら、徐々に一大変革期の焦点が明瞭になってくる筈であり、それは次の3度めの16度の新月以降には、表だって取り沙汰されてくるようになるかも知れません

 

さて、この蠍座の16度は、24節気で言えば「立冬」に当たります

太陽が陰の極大を迎える「冬至」まで、後ほんのひと月半になりました

この「立冬」は「冬至」を中心として、次の「立春」を迎えるまでの三ヶ月間の始まりとなります

冬の期間といいますのは、外界における活動が制限され、人間の精神的活動に重心が移る時期なのだ、と考えることができます

あくせくと外で活動することよりも、家の中で少しのほほんと精神を寛がせながら自由に活動させることに意識を向けるべきかも知れません

是非、この蠍座16度の新月に思いを馳せながら、少し緊張を解きほぐしつつ、自分にとって不要な努力や活動というものを削ぎ落としてみるように心掛けてみられては如何でしょうか

7度連続して起きる16度の新月(2018年10月~2019年4月まで)

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です