「小雪」射手座イングレスと射手座1度の満月

本日22日の18時過ぎに太陽が射手座にイングレスして24節気の「小雪」を迎えました

また、明日の午後にはこの射手座1度において満月となります

先月には各サインの16度において新月が連続して7度起こるという話題に触れましたけれども、明日の新月からは次のように各サインの最初の度数である1度において、5度連続して満月が起きるということになります

①2018年11月23日 射手座1度 「小雪」
②2018年12月23日 山羊座1度 「冬至」
③2019年 1月21日 水瓶座1度 「大寒」
④2019年 2月20日 魚 座1度 「雨水」
⑤2019年 3月21日 牡羊座1度 「春分」

新月は心理的なリセットポイントであり、このポイントと各サインの反省的な意味合いを持つ折り返しポイントの16度が重なることとともに

満月は成就すべきターゲットを表しますけれども、ここに各サインの潜在的可能性のすべてを含む1度が重なるということ

しかもそれらが半年間において連続して起き続けるということは、各サインの最も重要な二つのポイント上で新月と満月が繰り返し起こるということとなり、この半年間に圧縮された相当に密度の濃い新陳代謝が心理面で起きてくるということの可能性が感じられます

それは、やがて2020年に人類が迎える極めて大きな局面に備えた心理的な準備期間として天が用意したものであるかも知れません

各サインの16度においては自身のそれまでの在り方に対する反省が促され、各サインの1度においては、反省を経て自己の新たなる潜在的可能性に目覚める、ということになるでしょうか

それが新月や満月というイベントによって強力に強められ、何度も反復的に自身の見直しと適切な目標の再設定とが、試行錯誤的に繰り返し検討されていきながら、次第に煮詰められていく、というようなことではないでしょうか

今回は射手座の1度の満月ということですが、ルディア版のサビアン・シンボルでは次のようになっています

(SAGITTARIUS 1 °): RETIRED ARMY VETERANS GATHER TO REAWAKEN OLD MEMORIES.
(私訳):古い記憶の数々を呼び起こすために集まる退役軍人たち。

射手座は火の柔軟サインですけれども、火のエレメントは生命力と直結し、柔軟サインは力の応用的な側面を示しますけれども、この「小雪」という冬が五感によって明確に意識されはじめるタイミングにおいて、射手座は生命にとって厳しい季節である冬の期間に如何に生命の力を守りゆくか、ということに最大の関心を持つのではないかと感じられます

それはフィジカルな面では医療、メンタルな面では宗教といった分野において発揮されていく射手座的特徴の一側面と考えられます

生命力を拡張させるためには、細かいことに神経質に拘泥するような態度というのは望ましくなく、何事にも拘らない鷹揚な態度や楽天的な態度こそが求められ、それはあらゆる困難をものともせずに逞しく生きる射手座的生命力には似つかわしい態度だと言えるのでしょう

射手座というのは厳しい環境下でも生き抜くことのできる術を弁えており、どこまでも拡大拡張志向を持ち、決してめげることはありませんが、反面何事も大雑把でやりっ放しな一面というのもあるでしょう

さて、先にあげた1度の「古い記憶の数々を呼び起こすために集まる退役軍人たち」というのは、どのようなイメージとして感じられるでしょうか

正反するサインである双子座と言いますのは、子供が現実世界の中で知的探求への強い好奇心を持ち、具体的で基礎的な知性を育む段階にあります

それに比較すれば、射手座の知性は非常に抽象的・応用的であり、老成した知恵を豊富に蓄えて、自然界や宇宙の法則にも通じているようなところがあるでしょう

双子座は初等教育、射手座は高等教育というように比較されますけれども、双子座においては基礎的な知識の獲得に夢中になり、射手座は宗教、哲学、宇宙など、果てしなく極まりのないようなものを対象として、知識というものを人間が生きていく上で実際的に役立つ知恵として応用し活かしていく、といった感じでしょうか

「古い記憶の数々を呼び起こすために集まる退役軍人たち」と言いますのは、既に多くを知った者たちの集いであり、それらが持ち寄った様々な経験知を集合させることによって、非常にスケールの大きい物事が明らかにされていくことになるでしょう

火のエレメントではあるものの、射手座は既に生の執着からは離れて距離をおいて客観的になることができ、それは同じ火のエレメントの牡羊座や獅子座においては、生命の衝動に無意識的に突き動かされる牡羊座、意識的にに自己の存在証明のPRに躍起となる獅子座の段階を経て至った境地ということになるでしょう

そのように生命や人生というものを客観視することによってはじめて、それらを研究対象とすることができ、やがて生命の神秘が明らかに繙かれることになりますし、生命をどのようにして賦活していくかを、心理面(宗教・哲学)、肉体面(医療・スポーツ)にわたって探求することになるのではないでしょうか

サインの最初の度数で連続して5度起こるの満月の最初の満月である、明日の射手座1度の満月においては、人類は生き抜くための叡智を豊かに蓄えている、ということを確信できることになるのではないかと感じられます

満月ですので、相反する双子座1度の月との間に、相互の補完関係を成就する軸が形成されます

この満月における太陽と月の配置といいますのは、あたかも矢をつがえた弓を思い切り引き切って、ターゲットにぴったりと照準を合わせた状態であると考えることもできるでしょう

双子座の最初の度数のサビアン・シンボルは「ガラスの船底を持つボートが海中の神秘な情景を目の当たりにして見せる」ということで、双子座が知的好奇心に目覚めて目くるめくようなトキメキを現実世界に対して覚えとぃるような状況として感じられます

双子座は、自身にとって未知なるものに満ちた世界に魅了されるのですけれども、双子座にとって未知なるものは、世間の大人からすれば既知のものに過ぎないでしょう

一方、老成した退役軍人が古い記憶を呼び覚ますために集合するという射手座においては、様々な経験値を集合させることによって、世の中でいまだに見出されたことのないような何かを発見することができる筈であり、既知の知識を駆使することによって、それを超えた真に未知なる世界に到達することができる段階にあるのだと言えます

しかし、射手座がそのように高度な思索や心理の発見に至るためには、双子座的な現実的視点としっかりとした基礎的学力が必要であるのだ、ということがこの相互の補完関係の軸によって示されることの一面です

高度な知識への到達や偉大な大発見というものには、現実的視点による身近な小さなことへの気づきが契機となるのだ、というようなことです

そして、もう一つの面は、双子座が基礎的な学力を向上させていく上では、単に一時的な好奇心に駆られただけでは学びは長続きもせず、積みあがっていく成果は得らず、射手座的な教え導くものによる導きが必要であるのだ、ということも同時に相互補完関係的に示されているということになります

要するに、双子座的な現実的な近視眼的視点とともに、射手座的な遠大な遠視的視野をともに持ち合わせることによって、人類はその未来を切り開いていくための叡智を得ることができるのだ、というようなことになります

これが2020年のグレート・コンジャクションをはじめとする、複数の大きな天体イベントによって惹起される人類が経験する極めて大きな変革に先立って、この特異な半年間の月の朔望の最初の満月において与えられる人類への啓示であると考えれば、正しく天の計らいは寸分も違うことがないものなのだ、というように感じられるところです

わたしは2020年には出生の月が冥王星のスクエアを受けることをはじめとして、この正念場を果たして無事に乗り越えられるのだろうか、と考えさせられるような天体配置となる部分が多く、内心は戦々恐々と感じられる部分もあったりするのですけれども、射手座というのは困難が大きければ大きい方が、それだけ余計に奮起することが出来るのものではないかと考えて、明日のこの射手座1度の満月の与えるイメージを心の内でお守りのように抱きながら、2020年に備えたいというように感じたところです

 

7度連続して起きる16度の新月(2018年10月~2019年4月まで)

 

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