満月のサビアンシンボル(4/8) 牡羊座・天秤座19度の軸

これまでの流れのおさらい

今月の満月について触れる前に、最近の流れについての確認をしておきたいと思います

昨年末の山羊座5度の日食の影響が、新型コロナウィルスに関しては1月13日の山羊座23度における冥王星と土星の合を契機に大きく顕在化し、経済に関しては2月の魚座5度の新月をトリガーとして大幅な下落が始まり、3月の牡羊座5度の新月を契機として大幅な下落の一旦の底入れとなりました

2月24日の新月に際しましては、「昨年末の日食と密接に有機的にリンク」するものであること、3月24日にの新月に際しては、「日食以降に1月13日の冥王星と土星の合を契機として中国を中心として生じてきた流れは、少し雰囲気を変えて次の段階へと進む」としていたところですけれども、実質的には経済的な側面における金融市場でのパニック売りが一段落をしたという現れ方をしているところであり、次の図のとおりです

月の朔望というのは、月蝕と日食となる場合を除けば、それ自体に何か大きな事件を引き起こすような力は持っていないものと考えますけれども、より大きなスケールで起きる天体イベントの影響が顕在化する切っ掛けとはなるという印象を強く持っており、金融市場のような人間の心理的側面への影響が過敏に顕れるものに対しては、かなり強い影響力を発揮するように感じているところです

NYダウ平均の2月の新月の前日の終値と3月の新月の前日の終わり値を比較しますと、36%の下落となりましたけれども、今回のコロナ禍の経済への影響が顕在化するのはこれからであることを考えれば、中長期的には更に低調に推移することが予想されるところです

また、今回の株式市場の下落において、最も重要なポイントとなったのは3月10日の満月であり、3月12日にNYダウ平均は過去最大の下げ幅を記録して更なる下げを加速しました

この満月から10日間程の間は、市場が本格的なパニックに陥ってドルが世界中で狂ったように買われる事態となり、金融危機時には最も安全な資産であるとされる金でさえ、3月10日の前日の終値から10日後の3月19日の終値までには12%の下落をしたほどです

有事のドルということがあらためて実証された動きということになりますけれども、基軸通貨であるドルがその影響力を弱めて仮想通貨によって取って代われる流れということを予想している自分にとっては強い印象を残す出来事となりました

しかし、このことは今後の基軸通貨の在り方や経済の在り方というものが変質していく際のターニングポイントを迎えていることを、むしろ反証的な形で示しているのではないか、と受け止めているところです

仮想通貨の代表格であるビットコインは、ダウ平均が36%下落した2月と3月の新月の間に、ドルベースでやはり35%の下落をしているのですけれども、その下落が起こったのはほとんど3月12日の1日だけに集約されており、この1日の下げ幅は一ヶ月間の下げ幅の実に87%を占めていました

要するに現金のドル需要が異常に高まった瞬間において、さらにその一瞬の間だけしか影響しなかったようにも見える訳です

今回のドル需要の逼迫は、その後の各国のドル供給の協調的な公開市場操作によって急速に緩和されているのですけれども、今回の一連の経済パニックにおいても、10年前のリーマンショックによって否定された経済システムや通貨システムが抱える根本的な矛盾が再度露呈される形の流れを辿っており、そうしたものへのアンチテーゼとして生まれてきた仮想通貨の存在に対して、結果的にはその存在感が強く見直される流れへとつながっていく可能性というものを個人的には感じているところです

それは、未だにドルによって世界は強力に縛り付けられている、そうした現状に対して、一部の国家において、今後は明確な反発的動きを取り始めるのではないか、と考えているからです

今のところ仮想通貨は実用化される動きではなく、単なる投機対象とされる動きの方が強いので、本来の仮想通貨の存在意義は私利私欲によって汚されてしまっている状態にあると考えていますけれども、やがては転機を迎える機会があるのではないかと考えているところです

わたしはビットコインがローンチされた瞬間ではなく、始めて決済に利用された瞬間をもって誕生日と考えていますので、ビットコインは来月の22日に10回目のソーラーリターンを迎え、節目である10周年を迎えると考えており、この節目を境にして何らかの動きが出てくる可能性というものを考えているところであり、それに関連した記事については、しばらくは動向の観察を続けた後に上げたいと考えているところです

※ちなみに以前の記事でビットコイン出生図の太陽の位置を双子座1度と読んだところですけれども、双子座2度である可能性があり、そのどちらかであろうと考えているところであり、実際にピザの決済がなされた瞬間の特定が難しいことから一定の誤差が含まれているところです

牡羊座・天秤座19度の満月

さて、本題の今月の満月に移りますけれども、今月の満月は来週4月8日の正午前に牡羊座と天秤座の19度の軸において生じます

(ARIES 19 °): THE “MAGIC CARPET” OF ORIENTAL IMAGERY.
(私訳):東洋風の柄の魔法の絨毯

(LIBRA 19 °): A GANG OF ROBBERS IN HIDING.
(私訳):密かに潜伏しているギャングの一団

9という数霊は危機と再生に関する両極的な状況を暗示しています

タロットカードで言えば、主には第9番の「隠者」が危機的局面を、そして第19番の「太陽」が再生の局面を表すとされています

9は一桁で最大の数字であり、物事の最高の状態であるとともに終局的な側面をも表しています

9は奇数でありながら3で割り切れるという偶数的な側面をも持った両性具有的な数字といわれており、物事の成敗を決する重大局面を表しているということになります

サビアンシンボルにおいては、天秤座の19度が危機的状況が身近に潜伏していることを、そして牡羊座19度が危機を克服してあらゆる将来の可能性を勝ち取る可能性を示しているものと感じられます

この軸においては危機的な状況に際して、それを根本的に解決する可能性が見出されるようなことが暗示されていると考えられますけれども、それは俗に言われているピンチこそチャンスであるといったことと同様のことであり、人間というのは追い詰められたときにこそ、すべての状況を打開する叡智を見出す可能性があるということが示唆されているのではないでしょうか

現在、世界が直面している未曾有の困難は、これまでの世界の在り方においてその内因が作られたものであるというのが、精神世界的な見方から言える真実であるということになります

しかし、人類には無限の可能性があり、現在や過去に対する執着を解き放てば、まったく新しい世界の在り方を見出して更に大きく前進していくことができます

一部の目覚めた人間にとっては、すでに現在の社会状況のすべてがおよそ耐えられない非常に偏ったものであると感じられているのであり、人類は多くの社会習慣、生活習慣を改めなければならない局面を迎えています

新型コロナウィルスが世界に与えている衝撃は、人類の集合的意識に対して、想像を遙かに超えたレベルで強烈なインパクトを与えるので、結果的にはそれが世界を変質へと導くことへとにつながっていくことになるのではないでしょうか

最後に言っておきたいのは、人類が滅びるとかそういった類いの極端な流言に耳を貸すことは、最もよくない影響をその個人及び社会に対して及ぼすことになるだろうということです

現実的側面で最も困難な時というのは、霊的な側面では最も恩恵が得られる局面でもあるのです

これまでの物質主義に著しく偏向した社会が、正しい方向へと軌道修正するために必要な期間を現在は経過しているのだと考え、混迷を究める状況においてこそ、精神は揺らがぬように心掛けなければなりませんし、平静で穏やかな心境においてこそ、状況を打開する叡智が閃くのであることは決して忘れてはならないでしょう

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