桜井神社&浦姫宮
前原の丸太池公園でフリーマーケットがあるというのでわざわざ高速を使って出向いたのですが、炎天下やお盆休暇の直後であったかことからか、まったく人出がなく、出店もたったの2店ほどで、到着したお昼頃にはそろそろ店仕舞をはじめようかという雰囲気で、まったく当てが外れてしまいました。
そんな訳で、志摩の桜井神社へと足を伸ばして行ってきました。
まず最初は猿田彦さんから。
以前は岩戸宮と本殿にしか詣らなかったのですが、宮司さんがいつも必ず、すべての末社を柏手を打ってご挨拶して回っているので、何となくばつが悪い気持ちが強くあって、自分も9社くらいある末社にすべてご挨拶してから本殿をお参りするようにしたところ、大変気持ちが落ち着いたので、以来そのように参拝をさせていただいております。
本殿裏の岩戸宮。江戸時代だかに嵐の際にバカッと開いた「御神霊顕現の神窟」であるとか。
以前一度だけ、新年の時に開かれている時に参拝させていただきましたが、やはり神気というか、大変厳かで神妙な雰囲気満ちみちていました。
ご本殿のご祭神は佐賀地方ではおなじみの与止妃様ですね。すなわち神直日、大直日、八十禍津日神の三神で、警固神社のご祭神とも一緒ですが、瀬織津姫や天照大神荒魂と同体であるようにも言われていますね。
何れにしても神道は、というか日本人の神性(霊性)は、ともかくこの祓えということに尽きるのではないかと強く感じます。
内宮・外宮を祀る大神宮も参拝させていただきました。個人や地域のことばかりではなく、皇室や日本の国全体のことに思い至らせていただける場所があるというのは、本当に有り難いことだと思います。
今日、本当にこちらへ伺えてよかったと感じたのは、これまで何度か行こうとして行く道が分からないでいた浦姫宮にはじめてお参りすることができたことですね。
何のことはなく、グーグルマップで検索したらちゃんと掲載されていました。
祐徳稲荷の萬子媛などもそうですが、この浦姫宮に祀られる乗蔵神女こと浦姫様も、人並み外れた敬虔さと分け隔てのない純真な真心を生来持ち合わされたお方であり、ついに岩戸の神に懸かられて、黒田藩主をはじめとする多くの人々をあらたかなる霊験によって助け導いたとされています。
普通は余所者の立ち入るようなことのない山間の集落の中に、つつましいながらも非常に清浄感を放つそのお宮は、媛の清廉潔白な雰囲気を今に伝えるかの如くあるとともに、地域の氏子さんの変わらぬ深い敬愛の情の表れと感じられ、非常に快く感じられました。