プログレスの満月
実はわたしは今年、プログレス(セカンダリー・プログレッション)の満月をもうじき迎えます。正確には今から3ヶ月近く後の11月26日の午前4時14分頃になります。
そして、その新月が起きたのは、ちょうど14年前の11月4日のことであり、その際のサビアンは魚座の13度で3室に位置していました。
PHASE 343 (PISCES 13 °): AN ANCIENT SWORD, USED IN MANY BATTLES, IS DISPLAYED IN A MUSEUM. (“AN ASTROLOGICAL MANDALA” by Dane Rudhyar)
私訳:博物館に陳列されている、(多くの闘いで実際に使われた)「古代の剣」。
東京から福岡へリロケーションした影響としては、出生地を東京ではなく福岡とした場合、この新月は4室で起きていたことになります。
リロケーションの影響が、その様に遡って効力を発揮するのか否かは議論が分かれるところであろうと思いますが、わたしはリロケーションの効力について、パラレルワールド的な感覚で捉えているので、どちらかというと”あり”だと感じています。
たった一つの動かしがたい人生の動線があるという感覚ではなく、人生には生きるべき複数の動線が同時並行的に存在するという感覚で捉えています。そして、リロケーションした今は、シフトした並行世界に生きているというような感覚が実感としては強いのです。
とは言え、そもそも新月の起こる室についてはあまり重要視して来なかったのですが、このプログレスの満月を迎えるに際して、追々考えていきたいように思います。
サビアンの意味については、これまでもこうじゃないかと考えていたイメージはあったのですが、新月が満月として結実する時期を実際に迎えてあらためてイメージをすると、やはりこれまでには見えなかったものが見えてくるように思えます。
13という数字は、タロットで言えば「死神」と呼ばれることの多い”名無し”のカードの番号です。
短絡的に魚座の13度をこの13番の死神になぞらえてしまえば、それは短絡的に過ぎる、ということになるでしょう。けれども、博物館に陳列される古代の”剣”と死神が手にする”大鎌”との類似性は、注目に値することも確かなことではないでしょうか。
古代の剣というのが、一体どのような形状の剣なのか分かりませんけれども、あるいは湾曲をしたタイプのものであるかも知れません。剣には刺すタイプのもの、叩きつけるタイプのもの、削ぎ落とすタイプのものなどがあり、主な用途によってその形状は異なり、形状の異なりはその象徴するもののイメージの違いとなってくるものと思われるので、剣の形状についての記述がないのは、非常に惜しいことのように思えます。
大鎌というのは、主には刈り取る目的のものであり、タロットカードの13番の死神が表すものは、(主に過剰なあるいは余計な)生産物の刈り取りです。次なる新たな生産のために、一旦綺麗に刈り取って環境を整え直しましょう、ということであり、次の生産のための環境整備といった意味合いを持ちます。
わたしは、つい4日前に26年以上勤めた職場を退職し、無職となって新たな第2の人生のスタートラインに立ったところであることを考えれば、少なくとも自分にとっての魚座13度の意味合いは、どうしてもタロットの13番のカードが象徴するものと重なって感じられてしまうものです。
また、満月というものの意味合い自体が、新月に蒔かれた種が実り、その収穫の時を迎えていることを意味しますが、死神の大鎌もまた、収穫の刈り取りを意味している部分があり、そのイメージとの重なりが感じられます。
更にいえば、わたしのプログレスの太陽は、現在は魚座の27度にあり、そのサビアンが象徴するものは、このサイトのタイトルが示している”ハーベスト・ムーン”、すなわち”収穫の月”であることを考え合わせますと、人生の再出発の時期に重なり合う象徴が幾重にも折り重なっているようにも感じられるのです。
本当は、もっと純粋な形でサビアンの意味合いを考察したかったのですが、主として自分自身が現在迎えている境遇との一致という視点からの考察となってしまいました。しかしながら、実際に生じている大きなイベントとの関連性を考えてみることも、非常に意義があることであることは確かなことに思えます。
脱サラという非常に大きな人生の変革期に際して、これまでの人生を一旦総括するという意味においても、このような考察を折りを見て徒然に行ってみたいと思います。