放生会(ほうじょうや)

福岡に秋の訪れを告げる筥崎宮の放生会が昨日からはじまりましたので、台風が来ないうちにと思い、今年も早速参詣して参りました。

この時期になると日が落ちてからは涼しさがあり、身も心もほっと休まる気持ちになりますね。

祭日などの限られた期間だけに一般に公開されている神門の中のぐるりの回廊には、池坊の生け花や各界の著名人が奉納された行燈の書画などがたくさん飾られていて、それらを眺めるのも毎年の放生会の楽しみになっています。

特に自分は、IKKOさんが毎年奉納される書を毎年の一番の楽しみにしております。
IKKOさんは書家としては、「雅 冬炎」という雅号で活動をされていらっしゃるようですね。

自分は最初に観たときに、まず書だけが目に飛び込んで来て、瞬間的に強い感銘を受けました。
その後IKKOさんの書だと分かったのですが、如何に美というものに対して、まっすぐな真剣な気持ちで追究されようとされているかがうかがい知れるような気持がし、それ以来、そうしたIKKOさんのクリエイティブな姿勢に惹かれるようになりました。

ネットで調べると、IKKOさんは出生時間まで分かっているようですので、後ほどホロスコープの方も観てみたいと思います。

 

こちらは、福岡県の岡垣町在住という滝純一さんという画家さんの奉納されていた行燈です。こちらも非常にいいなと思い写真に撮っておいたので載せさせていただきます。
その他にも、素晴らしい書や画がたくさん奉納されていて、一つひとつ味わいながら鑑賞しています。
暑い夏が終わると、しみじみと人生を振り返って感じたり考えてみたりする気持ちが戻って来て、そうした精神的活動が戻って来ると、自分ははじめて生き返ったような心持ちになることができます。

自分は寒さが一番厳しい時期の生まれなのですが、正直いって春分から秋分の間の半年間というのは、あまり生きているなあという実感も持てずに日を過ごしているような感じです。
五感で感じられるような肉体や物理的次元の物事には、生まれつき関心が薄いので、秋から冬に掛けての精神的に深まりを感じさせる季節の方が好きで、生きてるなという実感が得られます。

来週末にはいよいよ秋分を迎えます。その日を境に昼と夜の長さが逆転し、霊主体従的な半年間のサイクルに入ります。季節と人間の霊的な部分の活動との関連性というのは、あまりハッキリとは分かっていないところが多いのですが、人生を実りあるものにしていくためには、このことについて深く考察していくことが非常に大切なのではないかと近年では感じており、折に触れて考察をしてみたいと考えています。

明後日くらいから本島も台風の影響があるかもしれませんが、今年はどうかこれ以上の被害が出ないでくれると有り難いですね。

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