2020年以降の風の時代について グレート・コンジャンクションを中心に

2020年以降に予想される社会の一大変革に向けて、少し整理を進めておきたいと思います。

関連するイベントをまとめると以下のようなものが考えられます。

1.2020年12月に生じるグレート・コンジャンクション(以下、グレコンと言う。)において、合が生じるエレメントが200年ぶりに本格的にシフトし、地から風の時代に突入する。
2.現在は2000年5月に牡牛座23度で生じたグレコンによって支配される20年の最後の3年間の冒頭辺りにいる。
3.2020年には、冥王星、土星、木星の3天体がすべて山羊座に入ることになり、山羊座で次のイベントが起きる。
①2020年1月13日 冥王星 土星 合 山羊座23度
※冥王星と土星の合は約36、7年に1度程度で、前回の山羊座での合は1518年。
①2020年4月5日 冥王星 木星 合 山羊座25度
②2020年6月30日 冥王星 木星 合 山羊座25度
③2020年11月13日 冥王星 木星 合 山羊座23度
※冥王星と木星の合は約13年に1度程度。
4.2020年12月22日に水瓶座1度においてグレコンが生じ、本格的にグレコンの風の時代200年間の幕開けとなる。

 

前回のグレコン以降の牡牛座23度に支配される20年間(2000年5月~2020年12月)の間の時代の特徴をサビアンから見てみます。

(TAURUS 23 °): A JEWELRY SHOP FILLED WITH VALUABLE GEMS.
(私訳):貴重な宝石に満ちた宝石店。

対向する蠍座の23度及びスクエアの位置にある獅子座と水瓶座の23度のサビアンシンボルと比較検討した結果、この牡牛座23度は、物質至上主義的な傾向が促進される20年間であると言え、誰もがセレブリティな存在であることを志向することになります。
物に対する執着が高まり、五感を満たしてくれるあらゆる刺激というものが、強く求められることになります。
その結果として、抑圧され勝ちになる精神主義的なものを志向する内圧が、副作用的に次第に高まってくることになるでしょう。
しかし、あと3年経つと、現在のセレブ至上主義的な風潮は一掃されることになる可能性があると考えるべきでしょう。

 

続いて、2020年に木星と土星が冥王星と合する山羊座の23度を見てみましょう。
木星はこれに先だって冥王星と山羊座の25度でも合しますが、冥王星との3度目の合が23度で行われることから、25度で受けた影響はリセットされてチャラにされる部分があり、その間の8ヶ月間にだけその影響が発揮されるものと考えますので、説明は省くことにしたいと思います。

(CAPRICORN 23 °): A SOLDIER RECEIVING TWO AWARDS FOR BRAVERY IN COMBAT.
(私訳):戦闘での勇敢さを讃える二つの賞を受けた兵士。

土星は2020年1月に、木星は同年11月に、この度数で冥王星と合します。冥王星との合は先にのべた周期で木星と土星に起こりますが、山羊座という本来のサインにある土星が、冥王星によって遺憾なくその力の発揮を促されるということには特に注意が必要であり、山羊座における同様の配置は500年ぶりということになります。

この度数においては、社会賞賛を得るためのスタンドプレー的な行為として、正義の名において強力な権力行使などが行われると予想されます。
23は3の関連度数ですので、創造と破壊の働きが衝動的な形で出て来ます。山羊座は権力の主張を求めることからはじまるサインですので、どうしても覇権抗争的な流れが強く出てくるでしょう。
正直言って国家間の戦争の可能性は相当に高まると考えられます。

木星と土星が冥王星からのエネルギーチャージを同じこの度数で同じ年に受けるということで、その影響が相乗的なものとなる可能性があることに留意しなければなりません。

 

昨日書いてみましたように、日本においてはグレコンが地のエレメントにおいて生じる200年間というのは、大和朝廷の成立と武家政権の確立、そして近代資本主義国家の成立に該当するのではないか、という見方を今のところしております。

それでは、地に続く風のエレメントでグレコンが生じる200年間というのは、どのような時代になるのか、ということについて考えて見なければなりません。

地というのは、作り固める働きです。そこで一定の概念の元に権力機構が成立し、人間が活動するための社会基盤というものが確立されていきます。

社会というものは本来であれば、か弱い個人を守りながら、個々の人間性が最大限に発揮されることを一義的目標とするのでなければなりません。
しかしながら、社会基盤の創設期に際しては、どうしても物質至上主義的に陥らざるを得ない部分があるのではないかと思われます。
すなわち人間というものが、社会を構築し、維持安定させるための道具として使役されてしまい、人間性が阻害されていく面が生じ勝ちなのではないか、ということになります。

風の要素というのは、地という現実に対する智恵の要素であり精神的要素であると言えるのではないか、と考えます。
社会という器が出来たけれども、そこに人間性が主体となった知恵工夫による絶え間ない改善が施されることにより、器に精神性という魂が籠められなければなりません。

現代の社会というのは、人間性を阻害する形で効率性と利潤だけを無機質に追い求める、単なる機械的システムに過ぎない、ということが言えるのではないかと思います。

風の時代に入りますと、このような社会の無機質な点を根本的にあらためて、人間性に即した有機的な社会に変質させて行こうとする流れが生じて来るものと思われます。

風の時代の200年間は、地の時代に築いた人間の活動基盤である社会を、人間性の発揮を本位としたものに作り替えていくことが主な流れになるだろうと、個人的には考えます。
本格的に人間性というものが謳歌されるのはその次の水の時代以降であって、風の時代の200年間というのは、既存の社会システムと取っ組み合いをしながら、ああでもないこうでもないと様々な智恵によってそれを改変していくようなことが、世の中の大きな流れとなるのではないか、という気がします。

最後に、2020年12月に水瓶座1度で生じるグレコン以降の20年間について考えて見ます。

(AQUARIUS 1 °): AN OLD ADOBE MISSION IN CALIFORNIA.
(私訳):カリフォルニアの古いレンガ造りの教会。

1度というのは、そのサインが持つ可能性のすべてを内包しています。この1度に、それから先の30度分のすべての可能性というものが内在しているのです。

水瓶座は対向する獅子座が常に主観に立脚しているのと正反対に、客観的な視点に根ざして、物事の中にある普遍的な要素を見出そうとします。
獅子座がすべてにおいて主観的であり、物事に対して主体的な当事者として振る舞おうとするのに対して、水瓶座というのは非常に客観的かつで間接的な形の自己表現を好みます。自分自身に対しても批判的にクールでいたいという傾向が強くあり、自分自身のことを丸で人ごとのように扱ったりします。
獅子座も極端ですが水瓶座も同様に極端で、どこまでも現実の中の普遍的な真実に忠実であろうという立場が理想化され過ぎた結果、かえって極めて非現実的な色合いが濃く出てきてしまいます。

地の200年を脱却して最初に迎えるサインとして、水瓶座というのは中々良いように思われます。
しかもその1度という、水瓶座のエッセンスが最も濃厚に濃縮された度数が起点になるということは、そこに至った瞬間に、意識の一大転換が将来することは間違いないだろう、と感じられます。

「え、自分が今までこうだと信じてやってきたことって、本当はこういうことだったんだ!」という感じの、すこぶる大きな気付きがあるでしょう。
脱洗脳という単語を使って象徴してみるのも、面白いかもしれません。

今の世の中において、ほんの僅かな数パーセントの人達は既に気がついていることに、3年後以降は、社会全体が気づくことになり、意識が全体的に大きく変容していくことになると思います。

そうなりますと、社会のリーダーというのは、これまでのような金権力ではなく、精神的に人々を導けるような人へと変わっていくことになるだろうと考えられます。

今日はこの辺までとして、来たるべき風の200年間の迎え方については、また折に触れて考えていきたいと思います。

↓昨日の記事
https://harvest-moon.net/2017/12/09/great-conjunction/

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