魚座を考える2
今日の太陽は魚座の4度へと進んでいます
折角の魚座の季節ですので、よく魚座を体感したいと考えながら日々を過ごしています
特に、この魚座4度には自分の出生土星がありますので、その意味するところを、今一度掘り下げて考えて見たいと感じるところです
魚座4度のサビアン・シンボルは「二つの海岸リゾートを結ぶ狭い地峡のひどい交通渋滞」ということでした
対向する星座である乙女座の4度は「黒人と白人の子ども達が、一緒に幸せそうに遊んでいる」というものです
魚座においては非常に狭隘な道路でひどい渋滞が起きていますが、乙女座の方では人種の壁という大きな障壁となるものが取っ払われて非常に風通しのよいような状況が示されています
対向するサイン同士というのはすべて、2区分及び3区分を同じくする唯一の組み合わせ同士となり、エレメントが表している性質としては正反対ながらも、どこかしら似通っている表と裏との密接な関係性があります
魚座も乙女座も共に2区分の受動、3区分の柔軟のサインに属していますけれども、女性的な分野における献身的な性質を持っている、と言えようかと思います
残る柔軟星座の双子座と射手座というのは、こちらは2区分の能動になりますので、学問や知的探求などの男性的な分野において、やはり献身的な態度を持っているという一面があると言えるかもしれません
乙女座は後天的な意味合いにおける個としての自分を確立するサインですけれども、魚座は最も先天的な自己である霊としての自分、すなわち無我なる自分に還ろうとするというところでしょうか
また、乙女座は現実的な物事を扱い、魚座は非現実的な見えない世界を扱うことになります
4という数霊は、何らかのスタイルや固有のパターンの確立という意味合いを持っています
乙女座4度の「黒人と白人の子ども達が一緒に幸せそうに遊んでいる」というイメージが表しているのは、後天的な個の確立というものが、氏素性といった先天的に与えられた環境を凌いだところで、まったくの人間的努力によってなされることを非常に明確に表していると考えられます
魚座4度の「二つの海岸リゾートを結ぶ狭い地峡のひどい交通渋滞」というイメージが示しているのは、この世的な感覚ではまったく身動きを取ることができない状態にあるわけですけれども、魚座的な霊的な見えない世界というものは、そのような一種の閉塞状態によってはじめて開けてくる世界でもあります
乙女座はこの世的な努力を一生懸命行ってこの世的な自分の存在価値というものを高めますけれども、魚座においてはこの世的なすべてを諦めるようなところから、はじめて見えない世界の広がりを見出すことができ、宇宙とのつながりを持った大我の次元における自分というものが意識されてくるでしょう
保養地の間の狭隘な道路で起きた渋滞は容易に解消されることはなさそうです
しかし、保養地という非日常的な空間や時間の中で見舞われる渋滞というのは、苛立ちを与えるよりも諦めの境地に至らせ、茫然自失とした瞑想状態に誘うことになるように感じられます
すべてのこの世的な思慮分別を止めたところに、本当に自分が見るべき広大な世界観というものが見えてくるだろう、というのが、この魚座4度のサビアン・シンボルが示す内容の一つではないか、と感じられます
何もしないところに人生の意義を見出すということであれば、世捨て人的な現在のわたしのあり方というのは、正しくこの魚座4度にある出生土星によって運命づけられていたものであると言えるのかも知れません
世の中であくせくすることが一切嫌になった、という感覚は確かにあっったのですけれども、出生土星のサビアン・シンボルを参考にすれば、そこに肯定的な意味合いも見出されそうに思われます
わたしはごく幼い頃から神仏に手を合わせていましたし、生まれながらにスピリチュアル志向の人間でした
けれども、この世的な役割の中においては、そのスピリチュアルもどうしても片手間なものとならざるを得ませんでした
現在のように既に親もなく自分の家族もなく仕事も持たないという、すべてのこの世的な役割から解放された状態に至ることは、常に心の何処かで強く志向されていたのかも知れません
今日は、太陽が正に魚座4度にある時に、自分の出生土星のサビアン・シンボルについて考えて見ましたが、やはりちょうどその時に感じられるものを頼りに考えてみると、これまでには思い至らなかったような物事の局面が見えてくるようです
現在の社会をリタイアした状況になってから、ちょうど半年を迎えようとしているところですけれども、今ほど現在の自分の状況に対して肯定的になり得たことはありません
魚座の季節はこれからも続きますので、日々この星座の持つ雰囲気を味わいながら楽しんで生活したいと思います
そして、次には愈々春分が来て牡羊座に入ることになります
色々と世の中が動き始めますので、そろそろ春分図なども覗いてみなければなりません
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