皇太子殿下の山羊座18度の月と妃殿下の出生図
一昨日の皇太子殿下のお誕生日に際しまして、少しく魚座4度の出生太陽に着目してみたところでした
その際に、太陽と45度のセミスクエアの関係にある月のことにも触れ、ご夫婦関係に関しましても予想されることに多少触れたところです
この殿下の出生の月は山羊座の18度にありますけれども、わたしがテレビなどを通じて存じ上げております限りは、ご結婚以前までの殿下のご性格は、主にこちらの月の方が全面に現れていたように感じております
(CAPRICORN 18 °): THE UNION JACK FLAG FLIES FROM A BRITISH WARSHIP.
(私訳):イギリスの軍艦から飛んで行く英国旗。
この月のある度数のサビアン・シンボルについては、以前の記事でも触れたことがありますけれども、これは一種の征服欲や占有欲というものを表す一面を持っている度数であると考えています
イギリス軍艦から飛んで行く英国旗というのは、かつてのイギリス帝国が圧倒的な海軍力を背景にして、植民地政策により領土を拡大していた様を表しており、イギリス軍艦が立ち寄ったところには英国旗が建てられていく、すなわち占領されていく、ということがイメージとして表現されていると受け取られます
18度と言いますと、タロットカードでは月のカードになります。極めて受容性が強い数字ですけれども、それは一面として自分以外のものが一切見えなくなる状態というものを招来します
受容性というのは集合性でもあり、排他的な形で取捨選択は厳密に行うものの、非常に強力な同化力を持っており、自分が欲するものとの自己同一化をはかりたいという凄まじいまでの欲求が起こる一面があるのです
18は8関連の数字でもあり、自己の完全性を際限なく求めて自己膨張を行います
そこでは世界が自分自身であると感じられ、欲するものを躊躇なく同化吸収して止まないようなところがあるのです
お若いときの殿下というのは、正しくその月の性質が表れたご性格のように見受けられており、非常にアグレッシブにご自分の意志をどしどし通すお方であるような印象が強くありました
それが、ご成長とともに次第に魚座4度の太陽の方へと自然にシフトしていくことになるわけですけれども、殿下のキャラクターの月の部分といいますのは、ご成婚後は妻である妃殿下にすべて投影されていくことになりますので、殿下におかれてはもっぱら太陽の方の性格が強まるということになるでしょう
この山羊座18度の月は、魚座4度の太陽とはもともと45度のセミスクエアの関係性ですので、殿下ご自身の中でも、月の持つご自身の性格を持て余すように感じる部分がかなりあったのではないか、という気もいたします
殿下の出生図を読む限りは、我が儘放題の厄介な妻に足を引っ張られ続ける、というような感じのご夫婦関係というものが窺われるところです
通常は太陽が月に働きかけそうですけれども、双方のサビアン度数の印象からすれば、月の方が太陽を縛るのだと感じられるのです
ところで、雅子妃殿下ご自身のホロスコープでは、妃殿下のご性格はどのように表されているでしょう
出生時間に関しましては果たして正確であるか定かでないところもございますけれども、妃殿下の太陽は射手座の17度にあるようです
(SAGITTARIUS 17 °): AN EASTER SUNRISE SERVICE DRAWS A LARGE CROWD.
(私訳):復活祭の来光を拝む儀式が多くの群衆を惹きつける。
17という数霊自体が奇跡の出現や祝福の到来などを暗示するものですが、夢を見るような奇跡的な変化が現出することに、飽くことのない強烈な期待感が向けられていると感じられます
対向する双子座17度は、「(GEMINI 17 °): THE HEAD OF A ROBUST YOUTH CHANGES INTO THAT OF A MATURE THINKER.(私訳:若さ故の頑迷な頭が、成熟した思慮深いものに変わる。)」というもので、こちらでは夢見がちであった若者が、俄に成熟した現実的な知性に変化するのですけれども、射手座の方では反対に、目の前の現実というものを一切度外視してでも夢のような奇跡の現出を期待する、というものです
ある意味では、射手座17度の人の頭の中は、一種狂気染みた楽天性を持ったお花畑のようなところがあるのだと言えるのかも知れません
復活祭の来光を拝む儀式に、奇跡の出現を盲目的に期待して群がっている群衆のイメージです
そして、この出生太陽には冥王星がタイトにスクエアとなっておりますので、人生の中で非常に大きな挫折や落胆を経験することが予想されますけれども、当然、配偶者である殿下をも道連れにする形で、奈落にたたき込まれるような目に陥ることが予想されます
肝心なことは、そこからどのように這い上がれるかということになりますけれども、殿下ご自身は、むしろそのような境地の中でこそ、ご自身のより深い本質性に目覚めて不死鳥のように蘇るだけの資質をお持ちなのではないかと考えますけれども、妃殿下についてはどうでしょうか
続いて、妃殿下の月についても見てみましょう
出生時間が正しければ天秤座6度に出生の月があります
(LIBRA 6 °): A MAN WATCHES HIS IDEALS TAKING A CONCRETE FORM BEFORE HIS INNER VISION.
(私訳):自分の理想が内なるビジョンに先立って具体的な形を取り始めているのを注視する男。
これは、サビアン・シンボルのイメージとしましては、太陽の射手座17度と非常に似通った内容を持っていると感じられます
対向する牡羊座6度は、「(ARIES 6 °): A SQUARE, WITH ONE OF ITS SIDES BRIGHTLY ILLUMINED.(私訳:4辺が明るく照らされた四角形。)」ということで、四角形が表している現実世界の中に理想が現出する可能性を見出しているということで、まずは現実を見据える冷静さが先立っています
一方で天秤座の方では、自分の欲するものをダイレクトに現実の中に見出そうとする態度を持っており、自分の欲するものが必ず実現するというこの盲目的確信には、些か狂気染みた雰囲気も感じられるように思います
何故なら、自分の理想を実現するための一切のプロセスというものが度外視されており、何の計画性も努力もなしに、自分の欲するものを直ちに現実の中で手に入れようというような精神的態度として見受けられるからです
これも太陽のあった射手座17度と同様に、非常に期待感の強い性質というものがイメージされるのではないでしょうか
出生の太陽と月の双方のイメージからは雅子妃殿下が、非常に夢のようなとんでもない理想の実現に対する強烈な期待感の虜となり、常にそれに夢中になっているような印象を強く受けるところです
おそらく、ご自分の欲する理想や夢の実現以外の物事、つまり周囲の環境やご自身が周囲に与える影響などについては一切目に見に入ることなく、ひたすらご自分の欲する物事だけに夢中になっていられるようなところがあるように感じられます
子育てにおいては、そのような性質はもしかするとよい方向に働く可能性もあるように感じられますけれども、今日はそのことに関しましては見る余裕がありません
そして、この妃殿下の太陽と月は、1度未満で72度のクインタイルというマイナー・アスペクトを形成しております
クインタイルの72度というのは、円周の360度を5分割した度数で、5の数霊との強い関連を持っています
一般的には創造に関わるアスペクトというように言われておりますけれども、要するに欲望の実現に関わるものであると言え、マイナス面からみますと自己主張の強さ、自分の欲求への拘りの強さ、といった側面も持ち合わせます
そのように欲求が極めて高められ、集中力が持続された状態でなければ、創造というものは果たされないのだ、ということが言え、どこか常軌を逸して枠からはみ出そうとするような非常識なところが創造には不可欠であるということです
クインタイルとそれぞれの度数イメージからこの太陽と月を夫婦関係として捉えました場合、夫は妻の理想の具現者であるとともに、自身の欲望の実現のための道具であるといった側面も出てくることになるようにも思われます
妃殿下の月は木星とも少し緩めのオポジションですけれども、この配置につきましても、ご自分の欲求を臆面もなく表に出せるといった雰囲気があり、全体的に非常に開けっぴろげにご自分の理想や欲求の実現だけを追い続けるような印象が強い印象ばかりが強く感じられます
長らくご病気でご静養であられた妃殿下ですけれども、以上を見た限りでは、非常に現金な方であるように感じられますので、殿下がご即位されるとなれば、これまでのことが嘘のようにケロッとして手のひらを返したように元気を回復されるのではないかというように感じられるところです
今日はひとまずここまでとしておきます