満月のサビアン・シンボル

1月31日の皆既月食の影響は未だに強く影響を留めており、世界経済は愈々本格的に後退が意識され始めたように感じられます

新月においては、その時に求められるもの、志向されるものが示され、一方、満月においては、新月時に求められたものに対して、結果として与えられるもの、ということが示されているだろうように考えられます

この、求められたもの結果として与えられたものというのはイコールの関係性にはないものの、何らかの因果関係は持っているものと考えてよいのではないかと思われます

それでは、直前の新月と今朝の満月の比較において、何が求められ、その結果として与えられたもの、成就されるものが何であったのかについて考えて見たいと思います

直前の新月は、2月16日に水瓶座28度で起こりました
その際のブログ記事を引用してみます

さて、それではこの度数における新月は、一体人々の心にどのような影響をもたらすでしょうか

ひとつには、真実というものを徹底的に追究することの必要性ということが感じられるかも知れません

表面的な形の奥に潜んでいる物事の真実の姿というものが明らかにされなければならないと感じるられかも知れません

自分たちは最早社会やマスコミに踊らされるだけの愚民ではないと感じ、自分たち一人ひとりの知性の力によって、形の奥に隠されているあらゆる誤魔化しや粉飾を取り払い、物事の真価を明らかにしようとするかも知れません

そして、現在の社会というものが本質的に持っているものが一体何であるのかについて、人々の意識が向かうように思えます

すると、月食で目覚めた懐疑心に基づいて、今度は事の真相を突き止めたいとの強い欲求が出てくるということになるのでしょう

そうなると、経済状況もすっきりと元に戻るということはなさそうにも感じられますけれども、そういう表面的な事象自体よりも、物事の本質的な核心に人々の心が向かい、やがては現実に対する新たな理想を見出そうという動きにつながるのではないかと感じられます

現在の金融市場に対する不安の最中において、仮想通貨を通じた新たな社会システムの可能性というものの検討が進められるような一面もありそうに感じられるところです

1月末の月食の際に予感された経済の調整がすんなりとは戻りそうにないことが既に予想されていました

また、最後に仮想通貨について触れていますけれども、最近になり、仮想通貨に対する正しい認識というものが、世の中において急速に深まっていることが強く感じられるこの頃です

物事の真相究明に意識が向かうという点ではどうだったでしょうか
あまりニュースは見ないので特にこれと言って思いつくものは見当たらないのですが

さて、問題は今朝の満月です
魚座12度にある太陽の光を、真反対の乙女座12度の月が全面的に受け取り、その光の往還のただ中に地球は晒されていた、ということになります

魚座も乙女座も共に受動で柔軟のサインという極めて似通った性質を持つ唯一のパートナー同士であり、ひとつのものの裏と表として存在しています

対向し合った魚座と乙女座の12度の軸線上に、光を発する太陽とそれを反射する月が相対することで、その軸に関わる物事というのは、陰陽が合わさって完全に成就が果たされる、ということになります

最初に太陽のある魚座12度、続いて月のある乙女座12度のサビアン・シンボル(ルディア版)を記します

(PISCES 12 °): IN THE SANCTUARY OF AN OCCULT BROTHERHOOD, NEWLY INITIATED MEMBERS ARE BEING EXAMINED AND THEIR CHARACTER TESTED.
(私訳):オカルト結社の聖壇で、新しい加入メンバーが彼らの資質を確かめるためにテストされる。

(VIRGO 12 °): AFTER THE WEDDING, THE GROOM SNATCHES THE VEIL AWAY FROM HIS BRIDE.
(私訳):結婚式の後、花婿が花嫁のベールを引っ剥がす。

いつものことですけれども、対向する度数だけあって、非常に似通った内容を含んでいることが確認できます

魚座は潜在意識下の世界を示しますけれども、それがオカルト結社の聖壇としてイメージされています
では、資質をテストされる新しいメンバーとは一体誰のことでしょうか

魚座12度で試験をされるオカルト結社の入団志望者が、乙女座12度ではベールを引っ剥がされる花嫁として表現されていることは、双方ともに新たなメンバーやパートナーを示していることから明らかです

そして、双方において、新たなメンバーやパートナーがその資質を問い質されているという、似通った場面が表現されています

12度というのは、新しい環境や人と対峙した際に、それぞれのサインが取る反応や行動というものと関係していると考えています
タロットカードで言えば12番の「吊された男」であり、こちらも何らかのアクションを起こす前の、深く内省して考えるイメージを含んだものです

魚座は霊的な共感性を相手に見いだせるか否かというところで、相手をメンバーとするか否かを判断しようとするでしょう

乙女座においては、あからさまにつぶさに相手をまじまじと観察し分析することで判断しようとするということになるでしょう

魚座は霊的な非個人的な集合的関係性として、1対1のパートナーよりもメンバーという広がりを持った対人感覚を有しており、乙女座は現実的で個別的な1対1のパートナーという対人感覚が強い、というようなところも感じられます

従いまして、ここで魚座と乙女座がひとつのものの表と裏として表されているというのは、対象となるひとつの存在に対する、外から見た物的な外面と内側から感じられた霊的な内面性、ということになります

これがひとつの軸上において月と太陽という二つの感受点が実際に対峙することによって、物的な側面においても霊的な側面においても満足しうる環境やパートナー、メンバーなどが見いだされる、ということのように感じられます

このふたつの12度はまた、対象の真相を曝こうとするという意味において、直前の新月である水瓶座28度において志向されたものが成就された姿である、ということも言い得るように思われます

そうなりますと、真相を明らめた結果として、自分の選択すべきものが何であったかということがはっきりとする、ということになるのではないでしょうか

何れにしましても、月食以降に不安定であった物事については、これから方向性が最適と考えられる形ではっきりと見出されていくということになるのではないか、と考えられるところです

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