春分と秋分に開く霊界の扉

昨晩、すでに春分点を迎えて以降の時間に瞑想を行っておりますと、一瞬だけ不吉なイメージが脳裏に浮かび上がりハッとしました

そして、ああ、春分が来たので霊界との扉が開いたのだな、ということに思い至り、墓参りのことなどを思い出しました

普段はそういうことはまったくないのですけれども、家の中に何かしら霊的なものの気配を感じたり、ゾッとするようなイメージが浮かんだりすることが偶にあり、それはほとんど春分か秋分の時である、ということがあります

春分も秋分も日本ではお彼岸の中日ということで、この時期にはあの世とこの世の扉が開いて、先祖などの縁のある霊が帰ってくるということが信じられています

春分も秋分も陰陽の中分点であり、陰と陽のどちらにも傾かないプラスマイナスゼロのエネルギー状態に至ります

海や風が凪いだような状態と同じようなエネルギーの状態となりますので、この世において力を持たない霊的な存在であっても、この世に容易に近づくことができる、ということがあるのでしょう

また、春分点と秋分点をサインの始まりとして持つ牡羊座と天秤座は、それぞれ東と西の地平を表しますので、一年の四季的な意味合いにおける、陽の極大である夏至と陰の極大である冬至との間の中分点であるばかりでなく、一日における昼夜の中分点でもあり、二重の意味で陰陽の中分点であるということから、陽の世界であるこの世と陰の世界であるあの世との接点としての意味合いを強く持つことになるものと考えられます

加えまして、牡羊座と天秤座はそれぞれが自分他者という相対するものを表し、この二つで自他の関わりに関する軸を形成しています

これは自分という者は他者という存在を前提としてはじめて成立するものであることを意味していますけれども、自分という存在が他者の介在においてはじめて成立している、ということに気づかされるのもこの中分点の特徴ではないかと思えます

これはつまり、「おかげさま」という精神を持つことに通じるということなのではないかと感じます

自分という存在がここにこうして生かされている状態にあるのは、まずは自分を産み出してくれた親やその上の祖先でありますけれども、続いて友人や学校や職場の先生や同僚・上司、ひいては世の中を作り動かしているすべての人々のお陰であるということがあります

自分以外の存在を認めて感謝するということは、若いうちには中々できないことであったりします

けれども、自分というものが実際に多くの関わりの中で支えられて存在しているということが現実である以上は、そのことを蔑ろにすることは、かえって自分というものの存在基盤を自分で危うくしてしているのだ、ということに気がつかなければなりません

自分というものが、決してひとりでに生まれてきたものでもなければ、世の中のあらゆる存在との関わりの中で生かされているという現実を考えれば、あるいは逆説的に感じられるかもしれませんけれども、他者を積極的に認めて感謝することが、自分という存在の基盤を確固たるものとするには不可欠なことである訳です

牡羊座は無の中から新しく生まれ出た何も持たないまっさらな状態の自分であり、ともかく自分というものの存在の確認に躍起となって遮二無二さまざまなことにチャレンジすることが必要です

何の経験も知識もない段階であり、自らアクションを起こして挑み続けない限りは、確かに自分というものが存在するという実感を得ることが難しい、というようなことになるのでしょう

しかし、そこで焦って視野を狭くしてしまって「俺がおれが」的になってしまいますと、自分で自分の伸びしろというものをなくしてしまうようなことになり勝ちです

春分点において何故に祖先を崇敬するのか、ということを深く考え、まずは自分を産み出し支えてくれているすべてのものに畏敬と感謝の念を持つようにすれば、その人は自分の生まれ育った環境に深く根を張ることとなり、その先の成長が確実で充実したものになるものと見込まれます

そうは言っても、家は貧しいし親も酷いし、兄弟もろくでもないから感謝なんてできる訳がない、なんていうこともあるかも知れません

けれども、それでも感謝を向ける対象を探し出すことは非常に大切です

世の中の何に対しても感謝できない状態というのは、自分が肯定される局面が世の中のどこにもないという認識につながり、そうすると前向きに生きるための力は一切湧いてくることはありません

実は、これは「人は自分が思う通りに現実を創造する」ということの極めて端的なあり方です

ですから、意地でも何か感謝できる対象を見つけることが必要です

わたしの場合は、それはもっぱら神仏であったかも知れません

ともかく、感謝の気持ちさえ持てば、自分の生に対して肯定的な気持ちに少しはなれますし、少なくともその分の生きるための活力は湧いてくるのです

感謝からもらえる活力に税金は掛からないし、利子も返済も求められることは決してありません

感謝は元々エネルギーに満ちあふれた牡羊座の時期にあって、アクションを起こすために必要な勇気を与えてくれます

アクションを起こすに際して、自分が理想とするものに真っ直ぐ突き進む人というのは以外と少ないのではないかと思います

本当はあっちの道に進みたいんだけど、気後れがするからこっちでいいや、というような選択をしてしまい勝ちであるということです

それは自分が抱く理想と比較して、その人の自己肯定度合いが相対的に低いことから起きてくることになります

せっかく行動するための活力に満ちている時期ではありますけれども、いざアクションを起こそうと思うと、非常に勇気が試される部分があります

そしてどれだけ勇気を奮い起こせるかということは、自分自身に対してどれだけ肯定的になれるか、ということと同義である訳です

けれども、自分に対してどれだけ肯定的になれるか、ということは、どれだけ自分の境遇に感謝できているか、ということとも大いに関わってくるのではないでしょうか

ということで、今日は寒の戻りでところによっては雪というような一日になりましたが、牡羊座というものについて、少し考えを深めてみた次第です

 

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