8月7日 立秋

8月7日の夜の10時半頃には太陽が獅子座の16度に進みまして24節気の「立秋」を迎えます

まだ暑さの盛りの中ではありますけれども、この日を境にして時候の挨拶も「暑中見舞い」から「残暑見舞い」へと変わることになります

獅子座もピークに達して折り返し点まで来ることになりました

(LEO 16 °): THE STORM ENDED, ALL NATURE REJOICES IN BRILLIANT SUNSHINE.
(私訳):嵐が過ぎ去って、すべての自然がまばゆい日の光に祝福されている。

獅子座はその1度において、創造的な自己表現の激しい欲求にとらわれました

果敢に我武者羅な形で己の欲求の実現に努めた結果、ここでは一定の成果を確認することができます

自分が表現したかったもの、実現を欲していたものの形について、それまでは極めて主観的な衝動に突き動かされるままに訳も分からずに猛進してきましたが、自分の表現したかったものをおぼろげながらにも客観的に把握することができることになります

といっても、それは極めて自己満足的なものかも知れません

けれども、自分に内在するエネルギーを外に放出して創造されたり獲得されたりするものの手応え的なものを自分自身で感じ取ることができるのではないでしょうか

「立秋」といいますのは、夏はまだまだ盛りといいつつも、朝や晩には夏の盛りの衰えを感じ始める時節です

獅子座というのは一年で最も暑い季節であり、その時に創造的なエネルギーが外に向けて最大限に放たれますが、ピーク点に達すると、いつまでも我武者羅な押し出しの強さだけではやっていけないなというようなことも自覚することができるのかも知れません

この時点から、獅子座は自分自身の熱を冷ますようなコントロールを覚えることができるようになるのではないでしょうか

対抗する水瓶座の16度は次のようなものです

(AQUARIUS 16 °): A BIG BUSINESSMAN AT HIS DESK.
(私訳):仕事をしている大実業家。

水瓶座は現実を度外視してすべてに普遍的な理想を見出そうとしますけれども、ともすると現実離れした空論に終始するようなことにもなるでしょう

理想が大きければ大きいほど、それを実現するには並々ならない現実的な努力が必要になるのだということを、ここで水瓶座は思い知らされるのではないかと感じられます

水瓶座のスタートは「大寒」という寒さのピークにあります

そして、獅子座の場合と同様にそのピークの折り返し点で水瓶座は「立春」を迎えます

水瓶座が思い描く理想というのは、木も草も育たない不毛な環境の中で、純粋な精神的世界の中で育てられる夢のようなものといえるでしょう

しかし、寒さのピークが過ぎれば、生命が蘇る春の訪れが予感されます

暖かな家の中で盛んに空論を弄んでいた夢想家も、世の中が現実的に動き出す季節を控えて、好き勝手に思い描いた夢の実現に着手しなければならない現実というものにも向き合わなければならないのではないでしょうか

獅子座が自分の夢の体現をピーク点までにやり尽しているのとは正反対のところに水瓶座はいるのだというように感じられますけれども、ある意味では双方ともにこのポイントで大人にならなければならないようなところがあるようにも感じられます

ひと夏の経験が子供たちを大人にさせる、そんなスタンド・バイ・ミー的な世界観と、獅子座のこのポイントというのは非常にマッチしているように感じられるところです

もっともエネルギーに満ち溢れた夏の季節が去っていくことには一抹の寂しさを感じるところですけれども、それがこの「立秋」を契機として感じられることになるのでしょう

元気に任せて飛び歩いていた子どもたちもやがて大人にならざるを得ませんが、その際には一種の諦観を味わうことになり、振り返ったときに青春というのは常にほろ苦さを感じさせるものです

獅子座は身体的エネルギーの、そして水瓶座は精神的エネルギーのピーク・ポイントということだとと考えていますが、夏が過ぎて身体的エネルギーが虚してくれば、今度はその分を精神的なエネルギーが盛り返して補ってきます

すると秋の芸術的気分というものが蘇ってくることになりますけれども、まだまだ残暑の中、この暑い季節にできる楽しみを存分に味わうことも大切と感じられるところです

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