9月23日 「秋分」 天秤座イングレス ちょこっと秋分図
今日の午前11時前に太陽は天秤座にイングレスして「秋分」を迎えました
これからは冬至における陰の極大点を中心とする陰の半年間の始まりであり、物質や肉体面ではなく、もっと人間の内面性や精神性が中心的となってくる時期になるのではないかと感じられるところです
(LIBRA 1 °): IN A COLLECTION OF PERFECT SPECIMENS OF MANY BIOLOGICAL FORMS, A BUTTERFLY DISPLAYS THE BEAUTY OF ITS WINGS, ITS BODY IMPALED BY A FINE DART.
(私訳):多様な生態系の完璧な標本として、蝶が美しい羽を見せながらピンでその身体が留められている。
風の活動サインである天秤座におきましては、人間が自分という存在に対して極めて意識的とならなければなりません
正反する春分点である牡羊座1度においては、「海から上がったばかりの女性をアザラシが抱きしめている」ということで、存在の出現ということ自体に意味や価値が置かれていましたけれども、天秤座においては、そのような無垢のありのままの存在とはかけ離れた、意識的に表現出来る自己の完璧な在り方の理想を追求・体現することが目標となるのではないでしょうか
自然界におきましても、春分点においては生命の芽吹きや地上への出現・誕生ということがメイン・テーマでしたけれども、秋分点においては、自然が如何に美しく色づき、そして実りをもたらすことができるのか、ということがメイン・テーマとなります
牡羊座は生命あるものがこの世に存在することの価値が高らかに賞賛されますが、それは冬至を中心とする陰の半年間においては、言わば生命にとって死の期間であったからでもあるでしょう
これから陰の極大である冬至へと向かいはじめるスタート地点としての秋分点においては、生命の営みから新たなる価値あるものが産み出されることが意識されなければなりません
生命の価値とは、それがただ存在することのみにあるのではなく、そこから何ものか新しい価値あるものが産み出されて来ることにこそあるのだということになります
人間がただ楽しく人生を謳歌して過ごすだけではなく、そこに後世に残されうるような、精神的な価値高いものが創造されていかなければなりません
それが「完璧な美しさをもった蝶の標本」なのであり、そこには完成された素晴らしい人間像や優れた芸術作品などが連想されてくるでしょう
春分点と秋分点という中分点は、陰と陽のエネルギーの大きな切り替えの転換点でもあり、陰と陽のどちらにも傾かないエネルギー的には凪いだような状態にありますけれども、春分点においては陽のエネルギーがどんどん流入していくる時節であるのに反して、この秋分点付近では陰の霊的エネルギーが自分の内側に流入しはじめるため、憂いや寂しさとともにそこはかとない死に対する恐怖心も芽生えやすい時節になるでしょう
このため、西洋では聖ミカエル祭として悪魔退治の大天使を祝うお祭りをして、死への恐怖を克服するための勇気をもらいます
ついでに秋分図をちょっと見てみましょう
個人的に気にかかりますのは、まずは10室太陽に12室木星がタイトに7分割のアスペクトであるセプタイルであることです
密かに進められていた外交の成果が政府の著しい実績として認められるようなことでもあるのかな、と感じました
木星は2室火星とタイトにクインタイルになっていますので、この外交が軍事戦略的なものに関係しているのかも知れませんけれども、2室には冥王星も入っていますので、金融関係では良きにつけ悪しきにつけ、かなり荒っぽい動きが出てくるのではないでしょうか
今年に入って大きな調整局面に入っていた米国と日本の金融市場はここへ来て大きな持ち直しの機運が出てきており、年末に向けて大きく上昇していく流れが予想されますけれども、大きな波乱を伴ったボラティリティの高い動きになるのかも知れませんし、国際的に見て極端に勝ち組と負け組がはっきりしてくるようなことも考えられるように感じられ、最近の新興国通貨の暴落の流れや中国の株式市場の低迷などの最近の動きが加速する一方で、米国と日本に対しては経済的な信頼が集中してくるようなことも考えられます
もうひとつ気にかかるのは1室土星への天王星トラインと海王星のクインタイルあたりでしょうか
大きな災害を契機に国民に大きな意識変化があり、よい方向に向けたビジョンがもたらされるようなことがあるでしょうか
あるいはこれまで国民の大きな懸念事項であった課題に関して、解決に向けたビジョンが与えられるようなことかも知れません
個人的な事柄に関しましては秋分図の経過火星が出生太陽にオーブなしでジャスト・オンの他、いくつかタイトに経過天体が出生天体に絡んできているため、世の中の動きと密接した動きが個人的にリンクしてくる部分が多そうに感じられるところです