タロット備忘録(20181227) ~安定を超え完全性へ~

今朝引いたもの

現状を表す下位左側に示されたのは大アルカナ4番の皇帝です

今月に入ってからの不調も漸く底打ちをして、メンタル、フィジカルともに適切な自己統御によってコントロールされ安定してきたところであり、その象徴として受け止められます

しかし、この4という数霊の表す安定と言いますのは、ある面では力で押さえ込んでいるような、人為的な統御・支配力的な側面もあると感じられ、恒久的な安定というよりは一時的であるとともに比較的物質的側面の表面的な物事に関する暗示であるというようにも感じられるところです

何故なら、安定という言葉は不安定という言葉の対義語に過ぎず、安定という言葉の裏には常に不安定性への恐れや警戒心が含まれている、とも考えることができるからです

それでは、より高度な安定性とは何かと言えば、それは上位に目標や課題として示されているコインの8が示している物質性と霊性双方の完全性であると感じられます

完全性というものは、ある物事が、単に一時的な見かけ上の安定に留まるのとは異なり、その物がその物のあるべき本来の姿に留まっている、ということを意味するのではないかと感じます

完全性とはその物が本来在るべき本然的な姿に回帰することにより成立し、それは単なる安定性を超えた恒久的安定性を備えたものであると言えるように感じられます

コインのスートと言いますのは、常に物質性とともに霊性をも表す二重性を持っており、特にこのコインの8においては、天と地それぞれの4が合致した姿であり、そのものの霊性が持つ本源的な在り方というものが、この世の物質の次元においても完全な形で姿を現していることを意味しているものとして感じられます

そこでは最早、表面的な安定性を保つのに必要な支配力や統御力といった人為的な努力からは離れ、そのものがただあるがままに、実に自然な姿でそのものの本来のあるべき姿として留まっており、不純物のないそのものの本源的純粋さを保っています

そして、そこへ至るために必要な努力としては、下位右側のワンドの5によって表される、現状を打開する変革を目指す、絶えざる向上の意欲と情熱というものが示されています

4の数霊が示す安定性というのは、5の数霊が表す改善や向上に対する意欲なしには、安定性そのものを維持することは出来ません

それはやがて単なるマンネリと化して挙げ句は風化・腐敗していく道を辿るしかないような性質のものであり、そこに向上や改善の工夫への意欲が絶えず燃やされてはじめて、4の数霊の持つ安定性というものの持続が叶うのだ、ということがあります

勿論その意欲とは、現状を維持せんとするような目的意識などではなく、8の数霊が示す完全性に至らんとする意欲でなければならないでしょう

要するに、単に小康を得たことだけに満足するのではなく、自分本来の力強い形とは如何なる生活様式の中に見いだせるのか、というような事柄への飽くなき探求心と改善・向上への意欲を忘れてはならないのだ、というように本日のカード全体を受け止めたいと思います

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です