文大統領のホロスコープ ~自国を崩壊に導く力~
今年の年末に山羊座ステリウム状態で迎える日食(「7月3日の新月と皆既日食」参照)や来年末に迎えるグレートコンジャクションなどを控えて、国際社会状況は益々加速度的に危機的な様相を呈してきているところです
そんな中でも最近特に先鋭化が際立つ隣国の韓国ですけれども、文大統領は年代こそ違え、わたしと誕生日が一緒であり、出生太陽の度数が同じ水瓶座4度である可能性もあるため、何か記事が書けないものかと先月からその出生図に関心を持って眺めていたところです
けれども、今日は最初に検討していたのとは違った角度から、彼のホロスコープを見てみたいと思います
文大統領は1953年1月24日(出生時間は不明)に韓国の慶尚南道巨済郡(現巨済市)でお生まれとのことです
出生太陽は水瓶座のはじめの方の度数であり、水瓶座的な改革的意欲が刺激される方向に生きたい欲求があります
そのことは彼の経歴において、大学生時代に民主化運動に参加して逮捕されたことをはじめとして、常に革新的な左派勢力としての活動家であったという点に素直に出ていると考えてよいでしょう
彼が韓国における革新的左派勢力であるということは、文氏は常に自国の保守的政権に対する批判と攻撃ということを専らの目標として生き、それによって周囲からの支持を受けて来た訳です
しかし、自分自身が政権の中心に収まる段になりますと、今度はそれまで攻撃して来た対象を途端に見失ってしまうということになる訳です
ですから、文氏以前の大統領らとも一線を画する程の強い反日姿勢を彼が持っているというのは、彼の活動化としての政治スタイルというのが、保守的権力を攻撃対象とし続けるのでなければ成立し得ない性質のものであることからの必然としてあるのだ、という見方が出来るでしょう
つまり、文氏は反日路線を決して止めることはない、というより出来ないのではないかと感じられますし、「マグロが泳いでいないと窒息して死んでしまう」のと同様に、文氏は「反日活動をし続けない限り自身の政治生命を保てないのだ」、と言っていいことのように感じられます
水瓶座の理想主義の欠点は、とかく理想に走りすぎて現実的な着地点を見失い勝ちなところにありますけれども、彼の出生図において最も懸念される要素としまして、魚座で合している金星と火星というのがあります
金星と火星の合と言いますのは、金星がその個人の願望の方向性を表し、火星はその金星の願望を獲得して実現する力であると考えています
これらが一緒にあるということは、願うことが叶えられやすいというような状況となる訳ですけれども、反面的に陥りやすいケースとしましては、叶いやすいような願望しか抱かなくなる恐れがある、ということも言えるでしょう
つまり、これを男女の恋愛関係などに当て嵌めて考えれば、手近な手の届きやすいところで手当たり次第に手を出すようなことも考えられ、最も悪いパターンとしては、望んだものが手にできない経験がある場合に、目標や願望のレベルをどんどんと下げて、安易な方向へと限りなく流れていく負のスパイラルに陥る危険性なども考えられることです
なまじ金星と火星が合していると、失敗の経験からじっくり学んで次に活かしていくような建設的な姿勢を持つことができずに、性急な態度で安易な妥協を繰り返して成果を得ようとするようなことが考えられ、そうした点には注意が必要なのではないかと感じられます
※金星火星合に関して、今回は文氏のケースを念頭においているため、ネガティブな方向に偏った説明をしている点にご注意ください
そして、この金星と火星が魚座で合しているという点は、文氏のパーソナリティーの一側面を非常に特徴付けている側面があると感じられます
もし彼が、宗教や芸術などの分野に進んでいたのであれば、きっとこれらの配置はもっぱらプラスの方向に作用したのではないかと感じられますし、宗教家や芸術家は彼の風貌と極めてマッチするのではないかと感じられます
しかし、彼は保守的権力の打倒を目指す政治家として、一国の権力の中枢に立つこととなりました
革新的な勢力というのは、保守的権力の打倒や破壊というのがその最たる目的となり、つまりは破壊という手段が目的化してしまい勝ちであり、その先において何か新たなものを建設していくという生産的な要素についてはあまり意識されておらず、理想的な社会像を持っていたとしても、極めて現実離れした実現困難な、いわゆる空中楼閣とか絵に描いた餅の類いのようなものである場合が多いのではないかと感じられます
このことは水瓶座的な性質というものが陥りやすい欠点とも符合してくる部分であり、自分自身の水瓶座としての生き方における反省を踏まえた上での見解です
文氏の政治的野心や行動の対象といいますのは、金星と火星のある魚座的な世界観の、つまりこの世の現実的な物事からかけ離れた世界に向かいやすいことになり、例えば南北朝鮮の統一などもそうかもしれません
そうしたものは、おそらく政治的な世界においては、実のある成果として結実することの出来にくい性質のものとなりそうに感じられます
そうして中々よい成果を出しあぐんでいるところへ来て、なまじ金星と火星が合しているので、失敗を繰り返す度に無反省に次々と悪循環的に悪手を際限なく繰り返すことを、魚座的な非現実的な世界への逃避的行動として行っているようにも感じられます
文氏のこの魚座で合している金星と火星につきまして、わたしが個人的にどのようにイメージしているかにつきましては、あまり書きたくはないのですけれども、どうかこの配置に対するステレオタイプな解釈例として受け取ることのないようご注意いただいた上でお聞きいただきたいと思います
それはまるで、「入水する男女カップル」であるかのようにわたしには感じられるのです
これは魚座で合している金星と火星に対する、最高度にネガティブなイメージとしての極めてレアな解釈に過ぎませんことを重ねて申し上げておきたいと思います
しかしながら、文氏の出生図におけるこの配置は、国民という伴侶を道連れに魚座の示す見えない世界へとダイブして心中をはかる姿として感じられてしまいます
もちろん、出生図の配置だけをもってそうした判断をしているわけではありません
上の二重円において、経過の海王星が魚座に入座した状態で、現在、彼の出生図の金星と火星の上にある点に注目してください
魚座という本来の星座にあってその本来的性質を遺憾なく発揮する海王星が、今年2019年6月から2021年12月末まで、二度の逆行を挟んで計5回ずつ、文氏の出生の金星と火星と合して強烈な刺激を与え続けています
この現在魚座にある海王星の度重なる刺激を前提とすればこそ、この金星と火星の配置は、一緒になることが叶わずに入水して心中をはかる姿としてイメージすることができるのだとお考えいただきたいと思います
また、ここに図示できないのですけれども、進行図におきましても今年の3月に進行の海王星が山羊座にイングレスをしているという点も、相当のインパクトを彼の人生に与えている可能性があることも考慮してよいように感じられます
そもそも、彼の出生図におきまして、海王星と合した土星が冥王星と60度のセクスタイルの関係を持っています
これらの配置は、通常は世代的な特徴であるに過ぎないと考えられる訳ですけれども、彼個人の運命というのは大統領という身分を持ったが故に、一国や一民族の命運と今や分かちがたく結びつけられており、世代をまったく代表しているのだという意味において、世代的な特徴が最早個人の特徴そのものとして顕現していておかしくないものと考えられます
そうしますと、この出生の海王星と土星のコンビと、それに力を与える冥王星の存在と言いますのも、もしそれがネガティブな方面で影響が発揮された場合には、相当に不気味な雰囲気を醸し出してくることとなるでしょう
海王星と土星のコンビは、海王星の持つ夢を土星が実現するというように、肯定的な見方をすることもできる一方で、否定的な見方をすれば、折角土星が固めたものを、海王星が有耶無耶に無価値化してしまうようなことも考えられますし、また、世の中に混沌とした訳の分からない世界を実現化しようとしている、というようにも考えられます
ここに冥王星がパワーを供給してくれる格好であることから、とんでもなく素晴らしいことか、とんでもなくどうしようもないことのどちらかという、両極端な形で結果が生じて来るのではないかと想像できます
また、出生図において海王星と土星が合し、冥王星がセクスタイルであるということは、これら3つの天体は、進行図において、連動してこの配置を保ちながら移動し、ある程度連続的に新しい星座に次々とイングレスしていく、という特徴を持つことになります
2015年11月にまずは土星が山羊座にイングレスし、続いて今年の3月に海王星がイングレスしました
最初に山羊座にイングレスした土星は、本来の星座である山羊座に入座したことで、一旦は現実的に物事を成就する力を高めるような作用をもたらしたかも知れず、2017年には目出度く大統領の地位を得ました
けれども、遅れて海王星がその山羊座に入座してきたことで、せっかく土星が固めた基盤を台無しにしてしまうような影響をもたらしたのかも知れません
何れにしろ、今年に入ってからの文大統領の迷走ぶりには、経過海王星の関与とともに、これらの進行図におけるイングレスの影響も関与しているように感じられます
進行図における冥王星は来年の7月に蠍座にイングレスすることになり、その際にも文氏の人生の流れに何らかの強い影響がもたらされるかも知れません
そして、最初の二重円を見れば、彼は間もなく出生太陽に経過の冥王星がコンジャクションする時期を迎えることになっていることが分かります
それは2026年のことになりますので、まだ時間的には猶予がありますけれども、その時期には彼は大統領を辞めているのではないかと考えられます(韓国大統領の任期は5年で再選は禁止のため)
出生太陽への経過冥王星の合といいますのは、自分ではどうしようもない極めて強力な運命的な力に晒され、強制的に生まれ変わらされるほどの激変が人生にもたらされます
けれども、文氏は既に大統領の地位にまで既に上り詰めてしまっていますので、その上に更に大成功や躍進があるというようには想像し辛いところです
むしろ韓国においてはほとんどの大統領経験者が、辞めた後には犯罪者として厳しく糾弾されて逮捕されることが普通であることを考えます時、この2026年に訪れる出生太陽への経過冥王星の合によって彼にもたらされる境遇というのは、一体どのようなものだと皆さんはご想像なされるでしょうか?
わたしはそれにつきましては、敢えて明言することは控えたいと思います
何しろわたしの誕生日と文氏の誕生日は一緒な訳ですから、文氏同様にわたしの出生太陽にも同じ時期に経過の冥王星が合してきます
もっとも、わたしの場合はその前に出生月に経過冥王星がスクエアして来ますので、その時期の方が精神的にかなり厳しい状況に見舞われるだろうと覚悟をしているところです
何とそれは激動が予想されている2020年中のこととなります
その時期さえ何とか堪え忍ぶことができるのであれば、自分の場合は2026年の冥王星合の方はむしろ期待して迎えてもいいような気がしているところです
以上となります