新月のサビアンシンボル 天秤座6度 令和元年9月29日

間もなく、9月29日午前3時半頃に天秤座の6度にて新月が生じます

この新月に対して、牡牛座6度の天王星が150度のインコンジャクトを、射手座18度の木星から72度のクインタイルをタイトに形成することになります

<天秤座6度のサビアンシンボル>

(LIBRA 6 °): A MAN WATCHES HIS IDEALS TAKING A CONCRETE FORM BEFORE HIS INNER VISION.
(私訳):自分の理想が内なるビジョンに先立って具体的な形を取り始めているのを注視する男

この天秤座6度のサビアンシンボルにおきましては、自己という存在が周囲の環境との調和的バランスにおいて理想的に表現されることを志向する天秤座が、早くも自らの理想とするところのものを見出そうとしているところです

内なるビジョンに先立って理想が具体的な形を取り始めるということは、自分というものを常に環境とのつながりの中において見出そうとする天秤座においては、むしろ自然なことかも知れません

天秤座と正対する位置にある牡羊座においては、主観と客観という対立概念すら芽生える前の、極めて純粋な主観的世界、つまり赤ん坊の見ている自分という存在だけがあると認識されているような世界観の中で生きています

一方で天秤座は、そうした主観というものを疑って一旦手放し、環境、社会、人との関係性の中において見えてくる自己の持つ客観的な価値を見出すことに努めようとします

そこにおいては自己が固有する価値観というものと、外在的な他者や社会の持つ価値観というものが少なくとも等価値的なものと見なされているでしょうし、自己の価値観は絶えず外在的な価値観による修整を受けながら、環境と調和する形において価値観が構築されていきます

ですので、理想というものは、自分の内側に見出されるものなのではなく、環境の中において見出されてくるものなのだということになるでしょう

何れにしましても、この6度において天秤座は自己の理想的在り方を環境との接点の中ではじめて明瞭に見出すことになります

それはタロットの大アルカナ第6番「恋人」における、自らの理想や願望に叶う相手や環境を選択しようとする場面に相当します

父親や母親としての自分の理想のあり方というものは、単にこういう親になりたいという自身のエゴから発するものではなく、子供達との関係性において双方が納得し満足する調和的なものとして思い描かれるでしょうけれども、環境や他者との接点の中で見出される理想とは具体的にはそのようなことを指しています

これは職場における立場や役職としての好ましい振る舞い方、隣人や友人としての相応しい振る舞い方など、環境や対人に関わるあらゆるシーンにおいて通じるものです

このような「らしく」振る舞うという、自分ではなく相手や環境の方を主として考える在り方といいますのは、我々日本人においてはむしろ本来的なあり方であると言えるでしょうけれども、最近はエゴを中心とする生き方や考え方に浸食されている部分もありますので、あらためて日本人として日本的な心の在り方ですべてのものに接するということを考えてみることも大切でしょう

<天王星インコンジャクト>

この新月に対する天王星のインコンジャクトですけれども、先週の秋分図においてもこの牡牛座6度の天王星が秋分点にある太陽にタイトにバイクインタイルのアスペクトを形成していましたけれども、秋分後の最初の新月においてもこの様に天王星が干渉して来ます(参照:「令和元年の秋分図(9月23日) ~大嘗祭の意味と秋分図との相関性~」

秋分図のテーマの一つとしてもあった、今年3月に最終的に牡牛座イングレスを果たした天王星の関与が引き続き強く影響を与えてくることになるのだろうと考えられますけれども、新月も天王星もそれぞれ6度という理想との調和的関わり方に関する度数にあることを考えれば、お金と人の関わり方やお金と社会との関係性というものに何かしら天王星の変革の働きが影響してくる流れというものが考えられます

インコンジャクトというのは、叶えられないような理想や願望との強固な結びつきという意味合いを持つものとして感じられますので、自分にとってのお金や物、不動産などとの理想的で調和的な関わり合い方というものが、本来的にどのように在るべきなのかということを自身に問い質してみることもよいかも知れません

お金や物を得ることが最終的な目標としてあるのではなく、お金や物を得た先に、それらを用いて人として実現を目指すべき理想というものが本来はある筈であり、金銭や物質上の豊かさというものは、更にその先にある精神的豊かさを実現する為の手段にすぎない訳ですけれども、その手段が目的化して終わってしまっている部分が多いという現状を見直すことが大切です

<木星クインタイル>

木星もクインタイルという五分割に関わるアスペクトで新月にコミットしてきますけれども、この木星の位置も秋分図の時と変わっていません

秋分図に際しましては、この射手座18度の度数について読みませんでしたので、あらためて記しておくことにします

(SAGITTARIUS 18 °): CHILDREN PLAYING ON THE BEACH, THEIR HEADS PROTECTED BY SUNBONNETS.
(私訳):子どもたちが砂浜で遊んでいる。彼らの頭は日よけ帽で守られている

18というのは、タロットの大アルカナで言えば第18番「月」に相当し、これは母性の象徴の最たるものですけれども、

木星はその本来の射手座にありながらその18度において、その庇護的な性格を母性的な形で強く発揮していると感じ取ることができます

この射手座18度にある木星と言いますのは、秋分図におきましては大嘗祭を経た後の真の天皇という存在を暗示するものとして読みましたけれども、極めて母性的な慈愛によって子であるところの国民を庇護すると見ることも可能です

今回の新月においては、射手座木星の慈愛に満ちた母の様な優しい愛情によって、日差しの強いところで遊ぶ子供達が守られているように、行き届いた庇護が約束されており、クインタイルが示しているのはお節介なほどの強い姿勢での介入がなされるという、いささか過保護的な態度というものが想起させるものです

ということで、今回の新月もまた強力な影響力を持つ可能性がありますけれども、今世界は互いのエゴを激しく闘わせる流れの中におり、そうした中で日本もまた韓国に対しては強硬な姿勢をとるようになっています

日本の韓国に対する姿勢については、一方的に韓国側に問題があると感じますので仕方のないことではありますけれども、世界がその様な自己中心的なエゴ的在り方への方向性を益々強めつつあるという現状に対しては注意深く見守る必要があるでしょう

また、世界において争いが起こるということの一番根っこの部分には、必ず経済上の問題というものが横たわっていると感じられます

今年12月から冥王星と土星に続いてついに木星も山羊座にイングレスし、年末の日食を契機として愈々世界は激動に呑み込まれていくことが予想されます

そうした中で、牡牛座にイングレスした天王星の働きというものがひとつの鍵を握っているように感じられるところであり、世界は争乱を通じて、お金や物との新しい関わり方を見出しながら、来年末のグレートコンジャンクション以降の風の時代を迎えることになるのではないかと感じられますし、グレートコンジャンクションが生じる水瓶座1度に出生火星をお持ちである今上陛下の即位式や大嘗祭が、本格的な激動の直前の時期に行われるというのも、実に意味深いものがあると感じられるものです

人と人の関係性というものがお金のつながりという部分だけではないように、これからは国と国の関係性というものもまた、経済上のお互いの都合というものを離れたところで構築されていくことが必要であり、大雑把に言えばそうしたことが次の風の時代の主要テーマの一つとなっていくのではないでしょうか

今回の新月を契機として、人と人、人と社会、国と国、そうしたあらゆる関係性というものが、その根底にあるものを見つめ直して、お金や物ばかりを中心としない新たな関係性の構築の可能性を見出していくようなことが望まれます

また、そこにおいて日本の果たす役割というのは実に大きなものになっていくのではないかと感じられるところです

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