プログレスの天体同士のアスペクト
ここ最近、精神的にプレッシャーを強く感じていて、それは外的な何ものかによるものというよりも、自己の内部的構造の変化に起因するもののように思われます。
人間というのは、環境の変化や何らかの強い刺激を切っ掛けとして、環境への適応スタイルの変更を求められることがあります。
しかし、それはあくまでも外因的なものであって、今自分が感じているのは、もっと内因的な欲求に応じるためのものではないかと感じています。
外部的な物事と内面的な物事のどちらに比重を置いて生きているのか、ということによって物事を推しはかる価値尺度というのはまったく異なってくるのだと思いますが、それは占星術のようなシステムにおいても顕著に顕れてくることなのではないかという気がしています。
自分の場合は、現実的具体的にどのようなことが起きたのか、ということではなく、内面的に価値あるものが創造されたのか否かということが、生を実感する上で重要な位置を占めていると感じています。
何かを契機として、新たな気付きや悟りというものが得られるのであれば、切っ掛けとして何が起きたのか、ということにはあまり関心が向かわないということです。
ホロスコープにおいては、トランジットが外因的な、プログレスが内因的な運勢の流れに関与して、それが何らかの形で出生図にコミットするタイミングで運勢や出来事の流れを読んでいくものと理解していますが、非常にメンタルな要素に関しては、プログレスの天体同士のアスペクトというのも強い影響力を持っているように以前から感じます。
現在、CPSのプログレスにおいて冥王星と月がセミスクエアを形成しているのですが、今精神的に感じている強いプレッシャーに対応する配置が、これの他にはまったく見当たらないので、これに起因しているように思われてなりません。
特に、セミスクエアの45度は、円周を8分割した数字であるので、数霊の8に関わる影響力を持っていると考えられます。数霊の考え方は実に様々なものがあるのですが、自分の場合は8は冥王星的な要素を強く持っているように感じています。
最近、天体と数字との対応について整理していたのですが、セフィロトと惑星の照応に関しては、少なくとも数に関する照応については、自分にはピンと来るところがまったくなかったのですが、素直にハウスの支配星との対応として考えると、非常にしっくりくると感じられました。
純粋に心因的に生じてくる物事を観るツールとしては、占星術はあまり発達してこなかったのではないか、という思いも持っているのですが、精神的成長というものにしか関心を持たない種類の人間にとっては、おそらく他の方でもそのように感じられのではないでしょうか。
精神的に強烈なプレッシャーを感じる時期というのは、トランジットの冥王星が出生の太陽にスクエアだったりすると、誰しもひどく辛い経験をするようなことをよく聞きますし、実際、自分もその時期はそうでした。
しかし、その時は明らかに外因的な状況も伴っていたものでしたし、仮にトランジットの冥王星がネイタルの月にスクエアしたとすると、凹みもするかも知れませんが、感情の暴発的なことも起こりそうな感じがします。
これがプログレスの天体同士の場合は、精神世界の中だけで完結してしまうので、抑圧されたエネルギーの逃げ場が現実世界には見いだせないので、ダイレクトに精神に影響を与えて来て、それで精神構造を変えさせるような圧力が生まれてくるような、そんな気がするのです。