ルナとヴィーナスの競艶 ~完全なる偶然は存在しない~
浜辺で海に沈む夕陽を眺めた後、家の近くまで戻ってスーパーで買い物を済ませてから表へ出ますと、写真のとおりに三日月と宵の明星とが、実に見事な美しいコンビネーションで西の空に輝いていました
スマホの画像では実際の感動の100分の1も伝えられないのが実に残念なところです
まだ明るさの残るうちの空に、この女性性を代表する2大天体ばかりが、極めて明るい華やかな輝きを放っている様は、思わず息を呑むほどの感動を与えてくれました
このように金星と月が合するのは、大体月に1回程度は起こる訳ですけれども、このように極めて美しい有り様で夜空に輝いているのを実際に目の当たりにすることの出来る機会というのは、そう滅多にはないのではないかと思われます
今は金星が宵の明星として、その美しさを夜空にもっとも主張できる時期であると感じられますが、二日前に迎えた新月後に新たに光を取り戻し、その新鮮で初々しく勢いのある姿を見せはじめた月というのもまた、最も瑞々しく喜びに充ち溢れた月の姿というように感じられます
今日は図らずもこのように美しい感動の場面に出くわした訳でしたけれども、世の中には完全なる偶然というのは決して起こりません
この女性的な二つの天体のコンジャクションは、その美しさ故にわたしの胸の奥に強い感銘を残しましたので、きっと何らかのメッセージが自分の胸の中に打ち込まれたに違いない、というように強く感じられました
それで家へ帰って早速ホロスコープを観てみますと、わたしが見上げていたのは夜の20時を回った頃の時間帯で、その際には月も金星も獅子座の3度付近にいて、それから1時間ほどして獅子座の4度でピッタリの合を迎える直前のようでした
獅子座の4度と言えば、わたしの出生太陽のある水瓶座4度とオポジションで軸を形成する極めて重要なポイントになります
更に調べて、毎月起こる月と金星の合が、わたしが仮に100歳まで生きると想定して計算してみても、生涯で都合3回しかこの度数での月と金星の合は起こらないということが分かりました
そういう風に考えて見ますと、今宵の月と金星のランデブーを偶然に目の当たりにして、それによって強い感銘を与えられたという出来事が、極めて希少な確率で起きた出来事であったことが分かります
そして、今宵目の辺りにした月と金星が華やかに競艶する姿は、間違いなくわたしの生命力の根幹を担う出生太陽に何らかのメッセージを打ち込んだ筈であり、それは獅子座と水瓶座の4度の軸に関するものであるとともに、月と金星という女性的な要素の混合した形でのエネルギーが関与するものであろうということになります
合した時間には月も金星もまだ地上に見える状態に位置していましたし、わたしの出生図との相関関係で言えば、そのMC付近でこの合があり、天底付近の出生太陽とオポジションを迎えたということになります
となりますと、何れにしてもこの合によるわたしの人生への影響は顕在的な形で表れてくることが予想されますし、経過の天体との間での配置ですので影響は外部からやってくる形をとることになるでしょう
そして、出生太陽が持つ軸に直接関係しますので、自分が生きていく上で最も主要な要素である仕事や家族といったものに関わってくるできごとになるのではないかと予想されます
こうやってホロスコープに意識を向けている機会が多いためか、不思議な程の頻度で実際の天体やホロスコープ上の天体とのシンクロニシティーが起こります
そうしたものとのシンクロが起きるというのは、宇宙的な法則性からあまり逸脱しないで生きられている部分が少なからずあるからなのだろうと感じられますけれども、それらを実際の人生上の出来事として結実させるのは、あくまでも人としての現実的な努力でしかありませんので、やはり自己修養的な要素というものが生活の中の中心を占めていることが大切ではないかと感じるところです
月と金星は、太陽を除けば空に輝く最も明るい2大天体です
毎月コンジャクションがあるといっても、個人の出生図との重要なリンクが起きる機会というのははそう滅多には訪れないでしょう
そう考えれば、この合を人生上に積極的に活用する方法というのは非常に検討の余地があるのではないかと考えられるところです
とりあえずは、今回の出生太陽と正確にオポジションする位置で起きた経過の月と金星の合の影響は、外部から目に見える形でやってくるものと予想されますので、何かが起こりましたらここでご報告することにしたいと思います