満月のサビアン(9/14) 乙女座・魚座22度の軸が実現成就するもの
明日、9月14日の13時半に今月の満月を迎えます
太陽が乙女座の22度、相対する月が魚座22度ということで、この軸の持つテーマに則った物事の実現成就が期待されるところです
(VIRGO 22 °): A ROYAL COAT OF ARMS ENRICHED WITH PRECIOUS STONES.
(私訳):宝石で飾られた国章
(PISCES 22 °): A PROPHET CARRYING TABLETS OF THE NEW LAW IS WALKING DOWN THE SLOPES OF MOUNT SINAI.
(私訳):新しい戒律を刻んだ板を運んでいる預言者がシナイ山の斜面を降りてくる
太陽のある乙女座22度のサビアンシンボルは、奉仕性を持っている乙女座にあって、最高に権威あるものに仕えたいという欲求があるように感じられ、そうしたことによって自身のプライドを満足させたいのではないか、と感じられるものです
月のある魚座22度におきましては、霊的世界に生きる魚座が天啓を得た場面ですけれども、情景からはそれは最高度の高いところから得られた天啓のようです
これらは双方ともに、自らがそれに従って生きるべき、非常にレベルの高い、決して揺らぐことのない信条というものと関係しているように感じられます
魚座が人間としてスピリチュアルな側面において従うべき戒律を、そして、乙女座は人間が現実界において仕えて奉仕すべき対象というものを表しています
この22度の軸においては、人としての道が、霊的宗教的なレベルと現実社会的生き方の双方で示され、どちらか一方では片手落ちとなってしまうことが暗示されています
自身の宗教的信条を頑なに守ることは、自身の精神的な幸福を約束するものではありますけれども、そうした精神態度が実社会に対して実際に活かされるためには、この世の現実的な社会においても、具体的に何かに献身して奉仕する姿勢を持たなければなりません
また一方で、如何に権威を持つ存在に奉仕しようとも、自身の人間としての霊的宗教的な価値観から外れる道を歩んでいるとしたならば、如何なる貢献もエゴに基づいた部分的で相対的なものとしかならず、そこに普遍性は見出されないということになります
このように乙女座と魚座の22度の軸は、人間としての霊的あり方と現実的あり方の両面において、両立することのできるような信条を抱くことが課題として示されていると言えるのではないでしょうか
また、この太陽と月に対して、山羊座21度の冥王星がそれぞれ120度のトラインと60度のセクスタイルをタイトに形成しているとともに、牡牛座7度の天王星はそれぞれに135度のセスキコードレイトと45度のセミスクエアをタイトに形成しています
冥王星はこの軸の持つ課題の成就を大いに助けるでしょうし、天王星はこの軸に関する課題の達成に対して、何かしら教育的態度での駄目出しを行うということになりますけれども、何れにしてもその実現成就に対して保護促進的な働きをするのだろうと感じられます
日本人が幸福となるためには、日本人としての高い民度を維持しながらも、現実的な側面ではそれなりに厳しい外交方針で臨まなければならないということがあります
親は未熟な子供に対して保護して甘やかすことも必要なのですけれども、一方で厳しく躾けることも必要となります
一番よくないのは、甘やかされた子供に対して、感情に引きずられてズルズルと引っ張られていくことであり、その先には親子共々に破滅的な未来しか待ってはいないでしょう
魚座的な人間愛と乙女座的な現実世界における行動や態度というのは、常に矛盾や葛藤がつきまとうものとなりますけれども、22度の軸というのはそれぞれが補完的に補い合うことで全体が幸福へと至る道が示されています
天王星の関与は多少のイザコザを伴いながらも物事を正しい方向へと矯正していくでしょうし、冥王星は強力なエネルギーでバックアップしてくれることを考えれば、今回の満月は世界の未来に対する大いなる吉兆として働くのかも知れません
太陽から4度の位置にある火星と、月から4度の位置にある海王星とがオーブ無しにオポジションを形成しており、木星を頂点とするT字スクエアを形成している点は、何かしら軍事的なイザコザを表すものかも知れず、その不穏さがちょっと気に懸かるところですけれども、今回の満月は冥王星と天王星とアスペクトして大変強力なので最終的には大丈夫なのではないかと感じられるところです