新月のサビアンシンボル 射手座5度 令和元年11月27日
明日27日の0時を過ぎてすぐに、今月の新月を射手座5度にて迎えます
先月の新月は蠍座の5度で迎えましたけれども、その位置には火星があり30度のセミセクスタイルで新月にコミットしますので、先月の新月と今月の新月の間には何かしら密接なリンクがあるようにも感じられるところです
牡牛座の天王星も150度のインコンジャクトの形で相変わらず新月にコミットしてきますけれどもオーブ1度未満ながら度数が異なりますので今回はスルーをします
(SAGITTARIUS 5 °): AN OLD OWL SITS ALONE ON THE BRANCH OF A LARGE TREE.
(私訳):巨木の枝にとまる一羽の老いた梟。
梟というのは哲学的な叡智を表しますけれども、加えて老いた梟であり、とまっているのが巨木ということですから、哲学的叡智の遠大さや深遠さが一層強調されていると感じられ、射手座らしい自己主張の根底にある精神的態度のあり様というものが示されているように感じられます
射手座というのは、そういう高いところから見下ろす格好でものを言うということになりますけれども、何事も当事者意識からは乖離した第三者的立場から抽象的に物事を考えることになり、5の数霊が表す自己主張の仕方というところではそうした姿勢が特に顕著に顕れやすいのでしょう
来月下旬の金環日食(日本では部分日食)となる山羊座5度の新月がとても強烈なものになると感じられますので、今回の新月に特別な意味を考えようという気にはあまりならないのですけれども、何事が起きても達観して落ち着いて物事を眺めながら考えるべきだろうというようには感じられるところです
世界において、そろそろ何かしらやばい雰囲気が出て来てもおかしくない時期に来ているように感じられますけれども、あまり目の前の事象に振り回されずに、物事の根底にある本質を見つめることが非常に大切な心掛けということになるのではないかと感じられます
先月の新月のポイントであった蠍座5度の火星は、今回の新月と30度のセミセクスタイルであり、これは円周を12分割する12の数霊と関わりのあるアスペクトであり、タロットの大アルカナで言えば12番の「吊された男」ということで、一切の行動を止めて内省に徹しなければならない時期を示します
蠍座5度というのも「巨大な岩礁が波の浸食に耐えている」というサビアンシンボルですので、火星という行動力をひたすら耐えて発揮することなく、じっと深く熟考することが必要という雰囲気の暗示が幾重か折り重なっているように感じられるところです
木星は現在射手座の最後の辺りにいて、12月4日にはいよいよ先に入座している冥王星と土星とともに山羊座にイングレスすることとなり、そこから向こう一年には、山羊座に6惑星が大会合して迎える日食(12/26)、冥王星と土星のコンジャンクション(1/13)、冥王星と木星のコンジャンクション(4/5、6/30,11/13)、最後に水瓶座1度でのグレート・コンジャンクション(来年12/22)などの一大イベントが相次ぐことになります
あらゆる困難というのは、その先にある大きな希望や幸福を掴み取るためのものであり、困難が生じない人生というのは、天に見限られて成長を望めない人生ということになります
目先のことに振り回されずに、自分や人類にとっての幸福とは何かについて自問する姿勢が問われる時期であるのかも知れません