満月のサビアンシンボル(3/10) 魚座・乙女座20度の軸
来週の火曜日に魚座と乙女座の20度の軸での満月を迎えます
その前に2週間前の新月に関して触れておくこととし、まずその際の記事の一部を抜粋します
そうした新月が火星の位置取りによって昨年末の日食と密接に有機的にリンクされるとともに、今回の新月が海王星が支配星である魚座において起こることから考えますと、引き続きウィルスの動向に関する天からの何らかの働きかけという事柄が想定できるようにも感じられるところです
何が起きるのかということは、こうしたタイミングにおいて人が何を志すのか、ということによって左右されることになるでしょう
新型ウィルスの蔓延というものが現象としてあり、そこには魚座の海王星からの影響があるように感じられるところですけれども、より実質的な側面を観察しようと試みれば、疑心暗鬼による相互不信の蔓延というものの可能性が考えられます
ウィルスそのものの直接的な影響などよりも、それが契機となって人類全体において心理的側面への疑心暗鬼と相互不信が蔓延することの影響の方が、はるかに凄まじい影響力を世界の経済や軍事バランスの上にもたらす可能性がある訳であり、本当に懸念しなければならないのはその様な点であると言わなければならないでしょう
(参照:「新月のサビアンシンボル 魚座5度 令和二年2月24日」より)
この新月は2月24日の日にちが変わって直ぐの0時半頃でしたけれども、この新月は昨年末の日食と密接にリンクしていたもので、その直後に新型コロナウィルスに端を発する世界の金融市場における大暴落が起こりました
上のNYダウ平均の赤い縦長の楕円で囲んでいるのが2月24日の日足であり窓を開けて大きく下落をはじめ、更に3日後の27日には史上最大の下げ幅を記録するにいたりました
日経平均や為替のドル円についても、新月のタイミングで一斉に同じように下げており、結果的にはこの新月が昨年末の日食が引き起こす筈であった事象の直接的なトリガーとなったとの印象です
ちなみに昨年末の日食に際しては次のように記していたところです
世界経済の本格的なリセッションは今回の日食以降には必ず起こるのではないかと感じられますけれども、半年後の2020年6月21日の蟹座1度の夏至点で起きる日食もまた、極めて重要なものとなると予想され、その頃までには世界の景色は一変しているのかも知れませんし、国の一つや二つが消滅しても別におかしくないのではないかと感じられるところです
昨年末の日食以降に、冥王星と土星の合をはじめとする諸々の天体イベントが密接に有機的にリンクして様々な事象を引き起こす流れが今後も続くのですが、今回はここまでとして本題の満月に話しを戻したいと思います
太陽は魚座の、そしてそれに向き合う月は乙女座のそれぞれ20度に位置しますけれども、ここで気になるのはまずは牡牛座5度で太陽に対して45度、月に対して135度のアスペクトをオーブ1度未満でタイトに取っている天王星でしょうか
続いては太陽と1度強のオーブで合となる海王星の存在です
そのことはひとまず置いておいて先に満月のサビアンシンボルの方に目を向けてみましょう
(PISCES 20 °): A TABLE SET FOR AN EVENING MEAL.
晩ご飯のための準備がなされたテーブル
(VIRGO 20 °): A CARAVAN OF CARS HEADED TO THE WEST COAST.
西海岸へ向かう車の列
太陽のある魚座20度においては、十分な準備をして何かを待ち受ける姿勢が、月のある正反対の乙女座20度においては、魚座が徹底的に待ち受ける姿勢であるのとは真逆に、自ら求めるものに対して積極的に動いていく姿勢というものが感じられるところです
20という数霊はタロットの大アルカナでは第20番「審判」であり、ここでは自分が為してきたことの成果が与えられる段階となります
これまでのステージから次のステージへと移行するに際して、次のステージへと進む為に必要となる何らかのものが与えられることになりますけれども、ここでは何かを受け取るということ、そして何を受け取るのか、ということが非常に重要になってきます
魚座はともかくとして乙女座のシンボルイメージは一見能動的なようであっても、それは何かを受け取りに行く為の能動的行為であるに過ぎません
我々が天から何かを受け取る時というのは、待ち受ける姿勢というのが非常に大切なことながら、何の考えもなくただ待ち惚けていていいということにはならないということです
受動的であるということに関して、ともすると無責任な自己放棄的な態度で待ち受けるということがあります
それは天任せにしていいということではなく、あくまでも自分が歩いてきた道程、自分が成してきたことの結果を自分自身が真摯に受け入れるということであるので、すべての責は自分にある訳です
そして、それがいいことであろうと悪いことであろうと、謙虚に素直にしっかりと結果を受け止めることではじめて、人は次のステップへと進んでいくことができます
では我々はこの審判の時に際して何を結果として待ち受けるのかということに関しては、この満月にコミットする二つの天体が関与してくるかも知れません
ひとつめの天王星に関しましては昨年に牡牛座イングレスして以来、金融などに関するドラスティックな変革の波をもたらせようとしています
今回の新型コロナウィルスを契機とする世界の市場経済の大パニックを通して、我々は深く学び、何かに気づくことが出来なければなりません
今年末のグレートコンジャンクションによって次の風の時代が幕を開けることを考えれば、これまでの市場経済のあり方が抜本的に見直されなければならない時期が既に到来しているのだと考えなければなりません
そのためには一旦、現在の経済活動を著しく低下させる必要もあるのかも知れませんし、その苦痛の中からより良い新たなものが生み出されていくのでなければなりません
二つ目の海王星については、この海王星と天王星もまたオーブ1度未満の45度のセミスクエアを形成していることや、昨年末の日食時から影響力の発揮を極めて強めていることから、やはり経済の動きと新型コロナウィルスの影響というものが密接にリンクしながら、これまで200年間続いた地の時代の締めくくりとして、人類にその在り方を問う形で、何らかの結果を天が示してくることになるのではないでしょうか
この2020年に人類が向き合わなければならない困難というのはまだ序盤に過ぎず、これからが本格的に大変な時期になるのではないかと個人的には考えるところですけれども、こういう時であればこそ、周囲のパニック的な動きに巻き込まれず、冷静さを保って人や世の中の根本的な在り方に思いを致すことが必要ではないかと感じるところです