風の時代の暮らし③ ~風の時代のガイドライン~

風の時代には女性原理的なものが中心的となるのか

前回、男女の問題に触れましたことから、今日はこれまで地の時代にあって優勢であった男性原理的な文化が、風の時代においてどのように変遷するかについて、その可能性を考えて見たいと思います

地のサインは受動的、すなわち女性的なサインであり、風のサインは能動的、すなわち男性的なサインである、ということがまず考えられます

しかしながら、地の時代においては非常に男性原理的特性を持つ西洋が主導する物質主義的文化が強められた時代であったことから、グレートコンジャンクションが能動サインで起きるか受動サインで起きるかということは、あまり文化の質における男性性や女性性とは相関しないものであるかも知れない、ということが言えます

ですから、風という能動サインでグレートコンジャンクションが生じるこれから先の200年以上の期間においては、男性原理的なものが優位となるだろう、というようなことは言えません

むしろこれまでの時代への反動として、女性原理的な方向に強くシフトする、ということの方があり得るでしょう

わたしとしては個人的に、水瓶座の中性的な側面が、少なくとも風の時代の最初の約20年間に支配的となるのではないかというように感じているところです

水瓶座の現実主義的なものや物質主義的なものに対する強い反発精神からしますと、男性原理的なものや物質主義的なものに対する強い反発として、女性原理的なものが尊重される結果として、全体的には中性的な文化が形成されていくことになるのではないかと感じられるところです

そもそも男性原理、女性原理とは

これらに関しましては、前回の記事において考察しましたように、「女性は地上における生命の安全性に貢献しており、男性は生命の危険を冒しつつ進化と多様性とに貢献している」というわたしの個人的な考え方がそのまま当てはまるものと考えられます

男性原理というものはあまり生命というものに対して優しくなく、そうしたものを犠牲にしてでも未来的、進歩的な在り方を志向する、という傾向を持つものではないかと思いますけれども、そこでは社会制度や生産手段、科学文化などの著しい発展というものが期待出来るわけです

一方で、女性原理と言いますのは、基本的に生命が尊重されるということに対して最大の関心が向けられているということになるでしょう

日本は女性原理を中心とした国とされますけれども、確かに縄文時代辺りまでと言うのは極めて女性原理が主体的な文化であったと考えられ、1万年以上も続くこの時代に争いの跡というのはまったく見られず、極めて平和的な時代であったことが確認されています

しかし、一方ではそのように争いのない平和の続く長い時代に、文化的側面ではあまり進歩が見られず、日本人は非常に古い血統を持ち、世界においてももっとも最初に文化(磨製石器)の足跡を残した最古的な民族にも関わらず、遙かに遅れて発生してきた中国に文化的側面で大きく立ち後れてしまう結果を来しました

そのように、女性原理は平和をもたらす反面、文化の発展をあまりもたらさない傾向がある、ということが言い得るのではないかと感じています

この日本におきましては、弥生時代になってから、朝鮮半島などの本土以外に移り住んでいた縄文人の子孫が、大陸の新しい文化を携えて本土に大挙して里帰りしてくるという流れがあり、次第に文化的側面での立ち後れが解消されていく流れとなりました

渡来人と呼ばれていたのは縄文人としての遺伝子を持った人々であることが近年の遺伝学では確認されており、縄文人と弥生人との間に遺伝的に大きな格差は見られない、ということであり、朝鮮半島は少なくともその南半分には縄文文化や日本固有の古墳文化の足跡が多くみられ、もともとは縄文人の居住地であったことも考古学的に確かなこととして知られるようになってきました

日本という国は極めて女性原理が強い国であった、そのため争いのない平和な時代が非常に長く続いた時期があった、そして、次第に大陸から男性原理的な文化を輸入することによって、外国に対向しうる国家を形成していった、ということなのではないかと個人的には考えています

基本的には現在に至るまで、日本は女性原理的な風土を基調としていますけれども、天照大御神という女性神をもっとも大切な祖先神して崇める男系の天皇家が誕生したことにより、ここに女性原理と男性原理との統合が見事にはかられたのだ、という見方をわたしはしています

そのように女性原理と男性原理との統合がはかられたのは、日本民族が中庸=和の精神をもっていたために、相反する原理を統合する力を潜在的に有していたからだ、と考えています

日本の天皇の在り方というのは男性的というよりもむしろ女性的と言えるかも知れませんけれども、男系で皇統が継承されるという考え方は、女性原理的土壌の中で男性原理が尊重された結果として生まれてきたものではないかと感じられます

それによって女性的な和を尊ぶ精神を持ちながらも、文化的にも力強く進歩していける力というのを日本は得ることになったのではないでしょうか

日本においては西洋文化のような異質な文化までが短期間で消化吸収されてしまったわけですけれども、それは日本が原初的な女性原理中心の在り方に留まらずに、早い段階で男性原理を統合することに成功していた国であったことからはじめて為し得ることができたことと感じられます

風の時代のスタンダード

今上陛下の出生図と風の時代との相関性を以前の記事で見ましたけれども、風の時代にこれまでの物質主義的在り方がどのように是正されていくのかを考える時、日本のように母性原理に基づきながら男性原理を完全な形で統合している国の在り方というのは非常に重要な意味を持つことなるだろうと感じられます

命の持つ大切さが最大限に尊重される女性原理的な在り方というのは、人類にとって最も重要視されなければならない課題であり、風の時代においては生命の価値を尊重するということが最重要課題として意識されるでしょう

生命を尊重するということは、それぞれの個性を尊重するということとも同義であり、男性原理的に優劣を論じて劣ったものが切り捨てられてしまうようなこれまでの考え方は矯正されることになるでしょう

そして、前回の記事に引用したシュタイナーの言に見られますように「女性は霊的な形姿を保っており、男性は物質的な外的形姿を刻印している」ということであれば、物質的=男性的世界から霊的=女性的世界へとシフトするだろうと考えられます

男性原理が終わって女性原理の時代が来るなどという短絡的な考え方はしてはならず、男性的原理が女性原理的な方向に矯正されることによって、それらが統合された未来がやってくるのだ、というようにわたしは考えたいと思います

西洋的に性差や人種問題などにアプローチしますと、すべてが男性化される方向で考えられて女性性が実質的に否定されたり、有色人種を西洋的合理精神で理知的に教育することによってはじめて人間らしくすることができる、というように、合理的精神から判断して優れているとみなされる方向にすべてが歪められて行き、それぞれの本来性が蔑ろにされてしまい勝ちとなる、というように日本人には感じられるのではないでしょうか

わたしは個人的に女性が男性化されることは容易いけれども、男性が女性化されることは本質的にできないと感じていますけれども、生物学的にはオスというのはメスから派生した存在に過ぎないと一般にされていることから言えば当然のことなのでしょう

わたしの中で物事が女性化されるというのは、男女という対極があるという観点からではなく、女性というのが人間の原初的な在り方を留めている存在である、という観点からのものであり、本源的なものごとの在り方に立ち返る、物質的見方から霊的な見方に立ち戻る、ということを意味すると感じられます

男女という対極的なものを統合することが可能となるのは、そうした二元論的立場よりもひとつ上の段階からの視点があってはじめて可能となるのであり、この世的な価値観に基づくのではなく霊的な視点から物事をみるということが必要となってきます

風の時代に向けた変革には、そのような次元上昇的な意味合いが含まれている、ということも非常に大切な部分であろうように感じているところです

 

以上、ご参考になりましたら幸いです

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