冬至以降の来年(2022年)の流れ

はじめに

昨年1月の冥王星と土星との合を皮切りに始まったコロナ禍は、昨年末のグレート・コンジャンクション以降のこの一年間においても大いに猛威を奮ったところです

かなり強いショックをもたらした冥王星と土星の合からは、そろそろ2年近くが経とうというところですけれども、昨年末のグレート・コンジャンクションからはまだ漸く1年が経とうかというところに過ぎません

2020年に起きたこの二つの大きな天体イベントの影響は、引き続き来年以降にも後を引いていく部分があろうかとも思いますけれども、世界を見ますと状況は相変わらずのところもありながら、精神的な状況としましては慣れも出て来て、次第に落ち着いて来た感も見受けられるところです

2020年と2021年とは、大きな二つの天体イベントによって与えられたショックに振り回された期間となりましたけれども、2024年の11月には冥王星が水瓶座にイングレスするのを皮切りにして、それ以降にトランスサタニアン同士の小三角が長期的に形成され、海王星と天王星もあまり時期を違えずに新しい星座にイングレスするなど、再び天体配置の影響が強く出てくる時期となり、この令和の岩戸開きと名付けた2024年後半以降の数年間には、これまで以上の激動が予想されるところです

来年2022年から2023年と2024年の途中辺りまでは、それらの大きな天体イベントの狭間の時期ということになりますけれども、挾間の時期というのは、ある意味では物事が小康状態で経過するということですけれども、それは火山の大きな二つの噴火の間にあるようなものですので、予断は許されないところです

2021年12月22日の冬至図

肝心の太陽に対してはオーブ1.4度程度の木星とのセクスタイルがあるくらいですけれども、最も目立ちますのは、やはり牡牛座12度にある天王星が次のように多くのアスペクトを形成している点でしょうか

天王星ー海王星 セプタイル(オーブ1度未満)
天王星ー土 星 スクエア(オーブ0.5度未満)
天王星ー木 星 クインタイル(オーブ0.5度強)
天王星ー水 星 トライン(オーブ1.5度未満)

この牡牛座天王星に関しましては、今年の秋分とそれに続く新月におきましても太陽や月に執拗にコミットしていたことを考えますと、今回の冬至図においても特徴的な配置を持っていることに注意が必要となるでしょう

①9月23日の秋分図:天秤座1度の太陽に対して、牡牛座15度の天王星が135度のセスキコードレイト(八芒星関連)オーブ1度未満

②10月6日の新月:天秤座14度の新月(☉☌☽)及び火星に対して、牡牛座14度の天王星が150度のインコンジャンクト(12芒星関連)オーブ1度未満
※この新月におきましては天秤座14度で合する太陽と月と火星に対して、蠍座29度の金星もまた45度のハーフスクエア(八芒星関連)オーブ1度未満

③11月5日の新月:蠍座13度の新月に対して、牡牛座13度の天王星が180度のオポジション オーブ無し(0.1度のみ)

④12月4日の新月(日蝕):射手座13度の新月に対して、牡牛座12度の天王星がインコンジャンクト オーブ1度未満

今年(2021年)の 秋分以降の流れ(9月24日)」より

牡牛座にイングレスした天王星の影響は、暗号通貨をはじめとするブロックチェーン技術に主に顕れているとこのブログでは整理してきましたけれども、この秋分以降の期間においてビットコインやイーサリアムなどの最もメジャーな暗号通貨は史上最高値を更新したところですので、やはりそのような相関が実際にあったのかも知れません

冬至において太陽が、一陽来復の蘇りの瞬間を迎えるというのは、毎月の新月におけるリセットと同様に、物事の新しい流れを生み出しますので、引き続きブロック・チェーン技術の進展からは目が離せないところであり、それとの関連において各アスペクトについて簡単に見ておきます

・海王星とのセプタイルというのは、ブロック・チェーン技術による奇跡的な夢の示現を予感させるもの
・土星とのスクエアは、ブロック・チェーン技術が各国中央政府による規制の試練を経験するかも知れないこと
・木星とのクインタイルは、ブロック・チェーン技術がその創造的な力を試練にも負けずに益々発揮していくこと

などといったような事柄などが考えられるでしょうか

ちなみに天王星の位置する牡牛座12度のサビアン・シンボルは「若いカップルのウインドーショッピング」というもので、それに正反する蠍座12度のものは「大使館主催の舞踏会」というものになります

つまり牡牛座12度では物に対する憧れの強いカップルによって「品定め」がなされているシーンですけれども、蠍座12度の舞踏会というのも、ある意味では「人の品定め」がなされるシーンであると理解することができます

牡牛座の関心は物質的なものに向きやすく、蠍座の関心は深層心理意外にも異性との性的な深い結びつきに向かうという対比がありますけれども、品定めによって最良の物や異性と出会うという事柄にこの軸は関係していることになります

また、12という数霊はタロットのアルカナでは「吊られた男」ですので、立ち止まって熟考をするような段階を示します

牡牛座12度にある天王星の意味としましては、天王星の革新的な力が、牡牛座的なお金を通じて獲得・実現される人間生活の物質的側面にどのように働きかけるべきかを、沈思黙考しながら模索している段階というようなイメージとなるでしょうか

 

さて、今回の冬至図にはもうひとつ目立った特徴があり、それは月と金星のオポジション(オーブ1度未満)ですけれども、この金星に対しては冥王星もオーブ1度未満でコンジャンクションとなっています

月と金星とはそれぞれ蟹座と山羊座の27度に位置します

(CANCER 27 °): A VIOLENT STORM IN A CANYON FILLED WITH EXPENSIVE HOMES.
(私訳):高級住宅で満ちた渓谷の激しい嵐

(CAPRICORN 27 °): PILGRIMS CLIMBING THE STEEP STEPS LEADING TO A MOUNTAIN SHRINE.
(私訳):巡礼者たちが山の神殿に続く急な階段を上っている

27というのは7関連の非常にテンションの高い数字ですけれども、叶いがたい夢や願望に対する強い希求心とそれを実現させる力(勢い)などに関係しています

蟹座が表す家庭的な要素の中では、一つの大きな目標として出来るだけ良い邸宅を手に入れるというようなことが分かりやすいものとしてありますけれども、山羊座が表す社会的な要素において目指される最高のものというのは、権威的存在によるオーソライズやステータスの獲得などとなります

シンボルではどちらもそれぞれの最高の目標が示されるとともに、「渓谷の激しい嵐」や「山の神殿に続く急な階段」などの険しい道のりが示されていますけれども、それだけ得がたいものを強く求めており、困難を排してでも実際にそれを得ようとしている情景と受け取れます

普通であれば困難と考えられる、高い目標に到達するだけの非常に高いテンションをこの度数は持っているということになります

それらが正対する軸で結ばれているというのは、それを相互に対立的と見なすのではなく、相互に補完的関係として見るのであれば、人間の目標というのは社会的要素と家庭的(個人的)要素の両面を同時に目指すべきことが示されています

家庭を犠牲にして会社の昇進の道を突き進むとか、社会の規範から容認されない形で自分たちの好き勝手に生きるというのは、どちらも何れ破綻に向かっていくことになっていくでしょう

冬至図の月は大衆や国民を表していますけれども、蟹座という本来のサインにあって、家庭的・個人的な生活を高い水準で実現したいと願うというイメージでしょうか

一方、金星は金銭や経済、娯楽などを表しますけれども、社会の経済水準を高めることへの願望と関係しているイメージでしょうか

ここで、冬至図において天王星が目立っていることとの相関性を考えますと、ブロック・チェーン技術によって国家の経済と個人の経済とが同時的に潤っていくような流れというものを考えることができるでしょうか

今年はついに暗号通貨を法定通貨とする国家も出て来ましたし、ネットの仮想空間上の土地に大使館を設置することを決めた国家も出て来たりして、メタバースと呼ばれる仮想空間上の土地の値段というのは、最早実際の土地の値段と遜色ないというかそれを上回るような億単位の値段で取引されるようになってきています

また、ゲームに月に数万円も課金しているような人達が相変わらず多くいる中で、ゲームをすることで生活費を稼いだり、労働賃金の安い国の人達をたくさん雇ってゲームをしてもらい、その人達に稼いでもらうことで自分の資産を何十倍にもしているような人達もたくさん出て来ています

しかし、現在これらの動きに参加しているのは、まだ世の中のほんの僅かなごく一部の人達に過ぎませんので、来年はこうした流れがもっと普遍化していく、つまり参加者が爆発的に増加していくことで、システムが抱える不安定性やリスク面が解消されていくような流れが出てくるということがあるのかも知れません

海王星と木星のコンジャンクション

来年に起こる天体イベントとしましては、主なものとしましては海王星と木星のコンジャンクションが4月の中旬に魚座の24度あるいは25度で起こります

度数が特定できないのは、スターゲイザーの計算で23.98度となるのですけれども、ギリギリの度数であり、他のソフトなどで計算した場合には次の25度となってしまうためです

何れにしましても、この合は12、3年に1度起こる程度の頻度ですけれども、今回の場合は魚座の支配星と副支配星である海王星と木星とが、その本来の星座においてコンジャンクションということですので、そうした観点からのレア度はかなり高いものであり、調べると166年ぶりということになります

さて、膨張や拡大という似通った働きを持つこの2天体の魚座での会合が、一体何をもたらすかということですけれども、これは様々なことが考えられます

海王星も木星も共に宗教的な要素を表しますけれども、わたしは個人的には海王星の守備範囲を密教、木星の守備範囲を顕教、というように仕分けるとイメージしやすいと考えており、海王星の場合はより神秘主義的でスピリチュアルなものであり内面的世界に関わるもの、木星の場合は実際の宗教組織やその教義や戒律といったような感じです

集合性や霊性などの関わる魚座的な分野、つまり人々の内面や潜在意識的な世界と関わる分野において、この2天体の神秘的、宗教的な働きが、膨張的、拡大的に現れてくるとなりますと、一体どうなることになるでしょうか

何かしら宇宙からの啓示のようなものが、人類に対して示されるというようなことなのかも知れませんし、単に夢や理想に人々が溺れるというようなことなのかも知れません

メタバース(仮想空間)からリアルスペース(現実空間)への流れ

海王星と木星の合にしましても、それを冬至図以降の来年全体の流れに位置づけて相関的に考える必要があります

現在流行っているメタバースというのは、人々の集合的意識との親和性がかなり高いと感じられますので、そのようなブロック・チェーン技術に基づくメタバースと、魚座の海王星や木星が表す精神的世界というのもかなり密接に相関してくる部分が出てくるのではないかと感じられます

例えば、マスメディアとSNSとの関係性で言いますと、最近ではすっかりSNSからマスメディアへの情報の逆流が随分当たり前のことになってきていることが分かり、SNSからの情報なしでは報道や番組が成り立たないような状況となってきています

ですから、メタバースの世界に多くの人々が参入するようになりますと、その仮想空間から現実空間への情報や価値観の逆流ということも当然起きてくるのではないかと考えられます

例えば、メタバースに出来た街やコミュニティの新しい在り方を後追いするような形で、現実世界が動いていくというような方向性です

人間のまったく新しい生き方やそれに基づいた社会の在り方というものが、次第にメタバースを中心に形作られ、それが現実社会に反映されていくようになっていくという流れが起きてくることになるでしょう

このことに気づいている人は、まだ世の中でもほとんどいないかも知れませんけれども、こうしたことが如何に革新的なことであり、また、人間が精神主義的な生き方へとシフトしていく際の非常に大きな鍵となり得ることなのだとういうことを、是非ご認識いただければと思います

 

ということで、前回は非常に長くなってしまいましたので、今回は短くこの辺で終わりにしておきたいと思います

それでは、最後までお読みいただき有り難うございました 何かしらのご参考になりましたら幸いです

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