天皇と風の時代との相関性 ~風の時代のガイドライン~

3年近く前にも2020年問題に関わる主要なテーマのひとつとして、風の時代と上皇陛下や今上陛下との間にある強い相関性について考察をしたところです(参照:「2020年問題関連 皇太子殿下と2020年のグレート・コンジャンクション」

当時は今上陛下がまだ皇太子殿下の時代でありましたし、改めて今のタイミングで今上陛下を中心として深掘りを行うことは日本人全体にとって意味深いものになるのではないかと思い書いてみることにしました

出生図と経過の天体配置との相関

まずは、今上陛下の出生図のおさらいからです

今上陛下の火星は今年年末のグレートコンジャンクションが生じる水瓶座1度にあることに加え、このポイントは4年後の2024年11月20日に冥王星が水瓶座にイングレスする際にも更に強く刺激されるポイントとなります

加えまして、冥王星と天王星のトラインという強力な配置が2026年から2028年の間に形成されるのですけれども、その一度目の合に際しては冥王星水瓶座5度、天王星双子座5度でトラインを形成することに加えて、経過の海王星が中間の牡羊座5度で双方にタイトにセクスタイルを形成することになります

そして、この時陛下の出生金星と経過冥王星がオーブ1度強の合、陛下の進行の火星が牡羊座7度で経過海王星と2度強のオーブで合します

冥王星と天王星の二度目のトラインは2026年11月29日に水瓶座と双子座の4度で起きますので、水瓶座4度にある陛下の出生金星はこのトラインの強い刺激を受けます

三度目のトラインは2027年6月15日で水瓶座と双子座の7度ですけれども、この時も経過の海王星が牡羊座7度で双方にタイトにセクスタイルとなるとともに、水瓶座8度の陛下の進行火星とオーブ1度未満の合となります

最後の五度目のトラインでは冥王星と天王星がそれぞれ水瓶座と双子座の9度となり、牡羊座8度の経過海王星と牡羊座9度となる陛下の進行火星はほぼ1度のオーブでの合となります

わたしは一昨日の記事でこの配置に関して次の様に書きました

2024年に入りますと、冥王星が水瓶座にイングレスします

この冥王星の水瓶座イングレスは、新たな風の時代に人類が本格的に対応しはじめる切っ掛けとなる非常に重要なものになるでしょう

翌2025年には天王星も双子座にイングレスするとともに、ともに風のサインに入座した冥王星と天王星は2026年から2028年にかけてトラインを5回形成します

つまりこの2026年から2028年にかけて、風の時代に対応した強烈な変革が人類の思想や文化のあらゆる側面において推し進められることになるのではないか、と感じられます

そうした時代潮流の予兆は2024年の冥王星水瓶座イングレスの頃から明瞭になってくると感じられますけれども、様々なアイデアのキャッチとそれを実現化するために要する時間を考えますと、人類は既にそうした方向性に意識のアンテナを向け始めていなければならないでしょう

2026年にはもう一つ大きな流れを暗示する天体配置があるのですけれども、それは1月と2月に海王星と土星が相次いで牡羊座に入座するとともに、2月21日には牡羊座1度においてこの二つが合を形成するというものがあります

海王星と土星の合と言いますと、非常にネガティブな捉え方をされる方もいらっしゃるでしょうし、しかもそれが牡羊座の1度となると、何かしら新しいものが非常に激しい鮮烈な雰囲気を伴って立ち現れることが予想されるのは確かなことです

この配置は冥王星と天王星の風のサインへのイングレスとトラインの形成とも連携をして作用することになると感じられますし、新しい理想的社会の実現化に向けて、古い社会を打ち壊す流れがこの時に強まるようにも感じられるところです

何れにしましても、人類の意識的な社会改革の潮流がこの辺りからは非常に明瞭になってくるものと一連の天体配置からは感じられるところであり、2028年から翌年にかけて冥王星と土星がスクエアとなることも含めて、この辺の時期には2020年を契機とする変革の流れが、より実際的な形で実社会に表れてくるのではないかと感じられるところです

改めて詳細に検証しましたところ、一昨日に直感しましたように、この冥王星と天王星のトラインに対して牡羊座にイングレスをした海王星がタイトにコミットしてくるものであることが分かりました

ちなみに3度目のトラインに際しては、牡羊座26度にある経過の土星が陛下の蟹座26度の進行天王星に対してほぼオーブなしのオポジションともなります

以上のように2021年以降の天体配置を考慮しますと、3年前に感じていた以上に、陛下の出生図は風の時代における社会創成期の特徴的な天体配置と密接にリンクしているということが分かります

陛下の出生図の火星と金星が意味するもの

これは余談ですけれども、実はわたしの出生の太陽と土星はそれぞれ水瓶座4度と魚座4度にあり、今上陛下の火星と金星にそれぞれオーブなしで合しているということがあります(ホントに余談です笑)

そして風の時代の皮切りに支配的となるこの水瓶座にある陛下の火星と金星とは非常に重要なものとなる訳ですけれども、具体的にどのような働きをするのかについて考えて見たいと思います

まずは、火星と金星がこのように同じサインで近い位置にあるということは、金星が願望であり火星がそれを現実的に成就させる力を担いますので、天皇によって代表される日本民族の願望が火星の力によって叶えられやすくなっている配置であり、それは水瓶座で始まる風の時代に対応した社会の建設と密接に関係してくるものとして捉えられます

火星というのは対外的に示される言動を表します

基本的な言語能力と思考能力は水星の範疇ですけれども、水星が機能するのは家族や身近な友人間などにおける私的なコミュニケーションの範疇においてであり、火星は外の世界に向かって意図的・戦略的に発せられる言動のすべてを、水星の基本能力をベースとしながら担うものとして捉えられます

ですので水星と火星が出生図において調和的であれば、その人は比較的素直に上手く自分の本心そのままを表現することができますが、調和的でなければ外における言動と私的立場における言動との間には齟齬が生じてくるようなことなどが予想されます

万葉集の代表歌人の一人である山上憶良は万葉集において「神代より 言ひ伝て来らく そらみつ 大和の国は 皇神の 厳しき国 言霊の幸はふ国と 語り継ぎ 言ひ継がひけり」と詠んでいます

また、古事記には「言向けや和す(ことむけやわす)」という言葉があり、日本は神代の昔から何事も武力によらずに話し合いにより解決することを中心にして大和民族が統合されていったものと考えられています

現代にも残る日本人の根強い言霊思想の根源というのは、記紀や万葉集に記されているように、神代と称されるような遙かに古い時代から連綿と受け継がれてきた日本人固有の精神的特徴であると言えるでしょう

そしてこの「言霊」の持つ力というのは、即ち「火星」を通じて発揮されるものであるとわたしは考えています

日本人というのは基本的に悪いことは口に出さないという習慣を根強く持っており、わたしも6月に「夏至と日食」という記事を書いた際に、ひどい水害と春分図で示された自由主義国と中共との対立が一層深化することを予見していましたが敢えてそのことに直接触れることはしませんでした

けれども賢明な読者は文章のニュアンスからそれらが記事の文中に示唆されていることを敏感に感じ取られたに違いありません

歴代天皇は時代の節目節目に詔(みことのり)を発する形、すなわち言霊でこの国を統治してきましたので、今上陛下の水瓶座1度の火星というのは、日本人が民族として一丸となって風の時代を創造していく際の方向性を決定づける天皇のお言葉の力を強く暗示していることになります

聖書の言葉にも「だれでも情欲を抱いて女を見る者は既に心の中で姦淫を犯したのです」とありますけれども、一般に精神世界においては想ったこと、考えたことというのは実際にそれを発言し行動したのと同等の影響をもたらすものとして考えられています

ですから意識的に言葉を書いたり発するという行為には、更に実際の行動と同等もしくはそれ以上の強力な作用が伴うものと考えなければなりません

このようなブログやSNSなどにおいても、発言される言葉というのは肯定的な祈りとしての要素を持つように心掛けないといけないのですけれども、わたしもしょっちゅそのことが念頭から消えてしまい勝ちです笑

ブログなどが炎上するというのは、原因となる言霊に怒りや妬みや嫉みなどのネガティブな要素が含まれているからそういう結果を来す訳であり、そうしたことは社会に対する一種の破壊行為や迷惑行為ということにつながりますので、本当に言葉というものには気をつけなければなりません

特に日本においては言霊がすぐに実現しやすい霊的土壌があるわけですから

天皇のお言葉、詔(みことのり)とは

古くは摂政の身分ではありましたけれども聖徳太子の「十七条の憲法」、比較的近代では明治天皇の「五箇条のご誓文」や「教育勅語」、更に昭和天皇の先の開戦と終戦に際しての詔勅、現代にあっては今上陛下の即位礼に際してのお言葉などがあります

時代を大きく異にして発せられるこれら天皇のお言葉と言いますのは、それぞれの時代情勢に即した表現内容とはなっているものの、神代と言われる古から連綿と受け継がれてきた日本の国体(国としての在り方、国ぶり)を原点に立ち返って表明しているのに過ぎないのであり、二千年以上にわたって本質的には同じことを繰り返し発しているのに過ぎないのだとわたしには感じられます

もっとも新しい表現ぶりとしましては、昨年五月の即位に際して今上陛下のお言葉の中に、「国民の叡智(えいち)とたゆみない努力によって,我が国が一層の発展を遂げ,国際社会の友好と平和,人類の福祉と繁栄に寄与することを切に希望いたします。」と表現されています

そしてこれは、もっとも初期に非常に明確な形で日本の国ぶりについて表明された聖徳太子の十七条の憲法の冒頭にある「和を以て貴しと為す」という内容が、現代的な表現ぶりで表明されたものに過ぎないのだと言えます

即位後朝見の儀における陛下のお言葉の中に「歴代の天皇のなさりようを心にとどめ」ともありますように、二千年以上にわたってこの国における天皇の在り方と天皇がお示しになるこの国の本来的な在り方というのは、本質的な部分ではまったく変わっていないものと認識されなければなりません

日本人の民族魂と民族統合の象徴である天皇のお役割とは

ルドルフ・シュタイナーは民族には民族魂があり、民俗魂はそれぞれ民族特有の使命を人類全体に対して持っていると語っています

民族魂とか民族霊とか言われますけれども、それは大天使という位階の神霊であるとされており、我々個々の存在に対してそれはエーテル体を通じてその作用が及ぶものとされています

わたしの個人的見解としましては、歴代天皇がそのお言葉の中に繰り返し表明し続けている日本の国体というのは、実は日本人の民族魂が全人類に対して担っている民族的使命そのものを表しているのだというように捉えています

つまり、「和を以て貴しと為す」という表現の中に端的に示されている日本の国ぶりというのは、即ちそのまま日本人が一丸となって人類に対して果たすべき民俗的使命なのでもあるということです

世界において日本人ほど信頼され、嫌われることの少ない民族というのは稀であることは何人におかれても実感されていることだと思いますけれども、それは日本人が民族として担っている民族的使命が発揮されていることの現れとして捉えることができます

 

そして今上陛下が即位の礼に際して発せられた「日本国及び日本国民統合の象徴としてのつとめを果たすことを誓います」とのお言葉の真義を少し霊的に解釈すれば、「日本民族の霊的結束を永続的に確固たるものとして保ち続けるための霊的役割に徹します」とでも表現できるような内容として理解されます

日本人というのは遺伝子を通じた肉体レベルでにおいても霊的レベルにおいても天皇を中心とした、非常に均質で緊密な民俗集団として存在し来たっている訳ですけれども、民俗としてのこのような極めて純粋で本来的な在り方というのは、ただ日本民族においてのみよく保たれているということが言えるのではないかと考えられます

戦後レジーム体制の終焉と新たなる時代における世界秩序の再建

戦後75年間続いている戦後レジームがこの2020年に終焉するであろうことは、予てから予見していたことですけれども、今年の春分以降は先の大戦に勝利して国連の常任理事国をつとめる米国と中国の間に完全な決裂状態が生じましたので、形骸として残っているだけで実質的には既に終焉を迎えたものと認識する必要があるでしょう

日本は終戦を迎えて辛うじてその国体を維持してきてはいるものの、それは自主自立した本来的な形ではない不十分なものに過ぎませんでした

戦後レジームが終焉してこれまでの戦後の世界秩序が新たに塗り替えられようとしている今、日本は改めてその民族的使命である「和を以て貴しと為す」という霊的使命について、明瞭な形で自覚するとともに世界に対してもあらためて表明しなければならないでしょう

熊本にある弊立神社には五色人祭というものがあり、ここが全人類発祥の地であるというような言い伝えがあるようですけれども、少なくとも日本には世界の全民族の大同・和合のための特別な霊的使命があることは間違いのないことなのでしょう

これまでの地の時代というのは、欧米が主導的立場にあって物質主義的文明が栄えた時代であったと理解されますけれども、占星術的見地から今上陛下のホロスコープと重要な天体配置との相関から言える確かなことは、風の時代においては日本が主導的な役割を演じるであろうし、日本人がその民族的使命としての本領を発揮するため、民族を霊的に結束させるために不可欠な立場におられる天皇が、言霊を通じて日本人の霊性に訴えかけるであろうことが示唆されていると考えられます

最後に

十分な内容ではなく、今後も更に深掘りが必要な箇所がいくつもありますけれども、今日のところは今上陛下と風の時代の相関性についてざっと概観をしてみたところです

これからも変革の時にあって苦難の日々が続くかも知れませんけれども、過去に歴代の天皇が発せられたお言葉の数々に触れながら、世界のすべての民俗の間に調和をもたらして平和を実現するという大和民族の担っている民族的使命について思いを寄せることで、是非とも心を奮い立たせていただければと思うところです

個々の人間に与えられている使命・目的というのは、人種的・民俗的なものから社会や組織、家庭内における使命、さらに純粋に個人が個性的に発揮するべき使命というように複層的なものであるとともに霊的なものから現実的なものというような意味での多次元性をも持ち合わせています

それらを低い次元や自己という最小の単位から考えていくと、より高い次元や大きな単位の使命や目的と上手く調和させることが難しくなり、結局何事も上手く進めることができなくなります

人生の目的や理想というものは、まずは最も高い霊的次元、最も大きな単位から意識することによって、すべての目的や使命は自然と相互に有機的関連を持って調和的に達成されるようになります

それはより高い次元、より大きな単位のものというのは、それ以下のものをはじめから内包している訳ですから当然のことなのです

特に現在のように混迷する非常に大きな時代の変革の流れの中にあっては、より高く広い目標に立ち返る意識を持つことが非常に重要なこととなります

それ故に必然的に日本においては、古事記や天皇、国体などに関する関心が高まって来ている部分があるものと感じられます

ルドルフ・シュタイナーは地球の形態について丸くなった四面体であり、四面体の各辺の淵に沿って火山が連なっており、その四面体の頂点は日本であると語っています

それをもって日本が世界の中心だなどとは考えませんけれども、日本は世界の雛形であるとする根強い説が国内にはあり、何らかの意味において特別で重要な役割は確かに担っているであろうことは、先の大戦に際して日本が有色人種の自立を孤軍奮闘した結果実現したにも関わらず、原爆を投下されて敗戦の憂き目を見たというような経験などからも推察することはできるのではないかと感じられるところです

以上、ご参考になりましたら幸いです

 

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