宮沢孝幸先生の出生図 ~牡牛座集合・クレイドル・大転換期~
本日は、京都大学のウィルス研究者であらせられる宮沢孝幸先生の出生図につきまして、ごく簡単に観てみたいと思います
この方は、今般の新型コロナウィルス禍やワクチン禍に際しまして、当初から一貫して極めて的確な予測を発信しておられながら、政府とマスコミを中心とする徹底的な言論封殺に遭ってその影響力を減じられながらも、研究者としての信念を微塵も曲げることなく、また、自らの職務上の立場を非常な危険に晒しながらも多くの人々の健康の保全のために一切怯むことなく、一貫した立場を貫いて積極的な発信を続けて来られている方です
ネット情報によりますと、この方は1964年の5月11日に東京の中野区にてお生まれということであり出生時間は不明となっております
一見して目を引きます特徴は、パーソナリティーの核である太陽と月が共に牡牛座にあり、この牡牛座に主要10天体の半分の5天体が集合しておりますことや、主要10天体のすべてが受動星座にあり、能動的な火と風のエレメントには天体が存在していないこと、そして六芒星であるグランド・セクスタイルを半分にした形であるクレイドル(天王星と土星のオポジションに対してトラインで調停する天体が二か所あって相互にセクスタイルの位置関係にあるもの)という複合アスペクトを形成している点です
太陽と月を含む5天体が集合している牡牛座というサインの特徴が極めて強調されていますけれども、この5天体のうちの4つがパーソナル天体と呼ばれるものであり、特に太陽と月というパーソナリティーの核のような天体が含まれていることから、この方は牡牛座の特徴が非常に濃厚なパーソナリティーをお持ちであるということが分かります
牡牛座における個人的天体の集合
牡牛座は地のエレメントの不動サインということですので、行動特性としてはとても慎重で生真面目、地に足を付けて一つのことをコツコツと辛抱強く地道に続けていく胆力に非常に恵まれていますけれども、そうしたところはマイペースな性格特性としても表れて来やすいものです
牡牛座は、視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚などの五感で感じられる世界への愛着心が非常に強いととともに、心地よさや平安さが乱されるようなことに対してはとても敏感であり、基本的には温和で従順な愛されるべき平和主義的な傾向を強く持っており、基本的に争いなどは好まない性質です
しかしながら、そうした半面で怒らせたらもっとも怖いと言われるのもこの牡牛座であり、生真面目で真っすぐな性質というのが一旦怒りの方向に振り向けられますと、元々の頑固で一徹な性質と相俟って、とても激しく徹底したものとなりやすいところがあると考えられます
牡牛座の特性として、一般的にあまり言及されないことですけれども、牡牛座の数えの10度のサビアン・シンボルとして「赤十字の看護婦」というものがあり、わたしはこのサインの特徴が他者への強い保護的で献身的な愛として表現されることがあるものとよく感じることがあります
この牡牛座における天体の集合に対して、正対するサインである蠍座に海王星がありますので、あまりに強調され過ぎている牡牛座の性質に対しまして、相反する性質を持つ蠍座にある天体の作用を補完的に活用出来ているのであれば、性質の偏りというものが適度に補正される可能性というものが生まれてきます
蠍座の海王星というのは、スピリチュアルやオカルト的な世界との結びつきが強い世代的な特徴を表すものとよく言及されておりますけれども、牡牛座的な五感を通じた現実的、肉体的世界に対する感覚的、官能的な囚われから解放されるためには、この配置を個人的に活用して自然の摂理へと回帰していく意識を強く働かせることが必要となるでしょう
それには自然の摂理に基づいた宗教的なものの考え方や芸術などに親しむことなどが考えられますけれども、この方が専攻しているウィルスというものも海王星によって象徴されているものであることを考えますれば、この方は無意識的に海王星の力による補完作用を人生に積極的に取り入れて活用されておられる方なのだろうと推測することができます
同じサインにある太陽と月、水星と火星
この方は新月の直前のお生まれということになりますけれども、新月生まれの方や太陽と月が同じサインにある方というのは、非常に素直で裏表のない方が多く、月の表す自身の内的世界観に忠実に従いながら太陽による主体的な人生創造を行っていくことになります
牡牛座自体が極めて自己受容性が高いタイプのサインであると言える訳ですけれども、それに加えて新月に近い生まれであることは、自身の持っている感覚に対する全的な信頼を持っているでしょうから、それは非常に強固な信念の形成に役立つことになるでしょう
そうした場合に、頑固さや頑なさといった弊害が伴われる可能性が非常に高い訳ですけれども、反対のサインにある海王星を意識的に機能させることによって、物事への捉われから自身を上手く解放してあげることができることになるでしょう
水星と火星もやはり同じ牡牛座のサインにあって、それらはオーブ1度以内でタイトに合しています
この配置というのは、自分が考えている内容と第三者に話す内容との間にまったく差異がない、つまり嘘偽りがまったくないという特徴となって表れやすいので、この配置においても裏表のなさという点が強調されていますし、基礎的な知性を司る水星と対外的な言動を司る火星とが合していて、相互に緊密に連携し合うために、自分が考えていることをすぐにそのまま人に話したがる性分といった特徴も現れてくることになりやすくなっています
わたしは政治家について出生図を確認する際には、この水星と火星の配置を注意して観るようにしていますけれども、例えば双方が90度のスクエアなどのアスペクトを形成しているような場合には、自分が本心で考えていることと常にまったく違うことを対外的に話しているようなタイプとなりやすくなりますので、場合によってはペテン師のような存在ともなりやすい側面があり、例をあげるとすれば、稀代のペテン師とも称される小泉純一郎元総理などは火星と水星のオーブ1度未満のタイトなスクエアをお持ちです(※そのような配置が必ずそのような現れ方をするというような類型的な受け取り方は決してなされないようにお願いいたします。)
宮沢先生という方は、そもそも牡牛座への天体集合によって真面目で誠実で温和で愛情深い性質が強いことに加えまして、その牡牛座のサインの中に新月直前の太陽と月、また火星と水星の合を持っていることによりまして、誠実で裏表のない性質というのが更に一層強調されているようなイメージが出生図からは読み取れます
また、牡牛座的な一途さや忍耐強さというものが、物事を究明していく研究分野において非常にポジティブな形で発揮されているのであろう一方で、その弊害として頑固で融通が利かないようなネガティブな側面はあまり目立たないように感じられますのは、やはり海王星が非常に効果的に機能しているのではないかと感じられるところです
普通の人の場合と言いますのは、対外的に自分そのものを素直にさらけ出すようなことはあまりしませんし、言動についても少なからず本心とは異なった言動を行うことが普通でありますけれども、その様に本当の自分と対外的に表現される自分との間に一定の遊びを設けるということは、多くの人間関係の中で無用な軋轢やストレスを大きく軽減することに役立っています
しかし、この方のように裏表なく真っすぐで、自分の思っている通りに素直に話したり行動してしまう傾向というのは、それが他者との間で何らかの齟齬が生じるような関係性となった場合には、大きな問題やストレスを感じることになりやすいでしょう
普通の人の場合には、他者によって否定を受けるような場合におきましても、ある程度の範囲内で態度や言説を微妙にコロコロと変えて上手く追及を逃れるようなことが可能ですけれども、この方にとっては自身が表現する内容というのは自己の本心から出ているそのままのものであるので、その場を逃れるために器用に自分の言動を変えるようなことはできないでしょうし、自分の言説が否定されるということは自己存在のすべてを否定されているのに等しいようなことになりますので、是が非でも白黒をつけたい気持ちになるでしょうし、普通の人が受ける以上のショックを他者からの否定によって受けることになるでしょう
クレイドル
クレイドルというのは六芒星を描くグランド・セクスタイルを半分にした形のものであり、基本的にはトラインやセクスタイルなどの調和をもたらすアスペクトの影響によって、困難などに見舞われても無難に切り抜けられる強運を持つ配置と考えられています
クレイドルというのは揺り籠という意味ですけれども、揺り籠の中で揺られながらも赤ん坊がスヤスヤと眠っていられるような安心感、つまり周囲でアクシデントが起きて騒がしいような状況であっても、難なく無難にやり過ごすことができるというようなイメージでしょう
わたし個人としましては、この複合アスペクトの台形の形は船の形としても見立てることもでき、荒海に揉まれても転覆することのない高い復原性というものを船が持ち合わせているように、揺り籠というイメージよりもより動的な形で、荒波を物ともせずに波を蹴立てて進んでいく船のようなイメージで捉えることも可能と感じています
この方のクレイドルを船として見立てました場合に、その艫(とも)と舳先(へさき)の位置には天王星と土星が180度のオポジションで相対して緊張を生み出しています
この配置は、土星が表す枠組みとしての既存の常識や社会規範などに対して、天王星の革新的な力がそれらを覆して刷新を図ろうとする緊張関係を表しています
法律や制度、学問的常識などの社会的枠組みに対して、一度疑いの目で見た上で、必要とあらば改革を図りたい衝動というものが常に働くということになります
そうしますと、この船と見立てたクレイドルには、自ら動揺を生み出してしまう内的要因を予め含んでいる、というようにも考えられる訳です
そして、自らの疑念によって生み出された動揺は、周囲も巻き込んで荒波を形成することになりますけれども、この方自身はそうした荒波を難なく乗り越えるための高い復原性というものをそもそも持っているということになります
もう一歩突っ込んで考えれば、この船は自分が守りたい人々を一緒に乗せてあげるノアの箱舟のようなものともなり得るのかも知れませんし、クレイドルという複合アスペクトがもたらす強運というのは、本来的にはそのような利他的な形で活用されることで、その真価が発揮されるものと言えるのかも知れません
来年を中心とするこの2、3年に迎える大転換期(トランシットと進行の新月)
この方の今後の展望につきましては、まず、出生太陽への経過天王星の合というのが次の時期に生じて来ます
①2023年6月5日、②同年11月29日、③2024年3月24日
※出生時間が不明であるため、この日付は一日程度前後する可能性があります
出生太陽への経過天王星の合は天王星の公転周期が約84年ですので、人の一生で一度あるかないかという配置となりますけれども、人生において新機軸となるような新しい生き方に目覚めるような大きな変化が起こりそうな配置であり、この時期を境にまったく新しい心境で新たな人生を歩みはじめることになるのではないでしょうか
また、この配置に加えまして同時期に、進行図における新月をもこの方は経験することになっておりますので、この時期に大きな転機が訪れる確率が非常に高いものとなるでしょうし、転機の規模というのも大きくなる可能性があるものと考えられます
出生時間が不明のため、正確な時期が分かりませんので、2023年の3月下旬から一年後の2024年の3月下旬までの何れかの時期となりますけれども、何れにしても上のトランシットの天体イベントと同時期となります
進行図における新月は約30年に一度の頻度であり、平均寿命まで生きれば大体2回経験できるものですけれども、以前から度々触れておりますように、進行図における月の朔望は人生の出処進退の時期と重なることの多いイベントです
そして、84年に一度の経過天王星と出生太陽の合と30年に一度の進行新月とが同時期に重なって生じることになりますので、この時期におけるこの方の人生に招来される変化というのはかなり大きなものとなるものと予想されるところです
また、以前日本の始原図として見ました東京星図における経過の天王星と始原図の太陽の合の時期(①2022年7月23日、②2022年9月26日、③2023年5月2日)と今上陛下の進行新月が2022年10月1日というように、今年は日本の政府が大きな変革期を迎えておりますことと、時期的に近いので、今年から来年に掛けて日本政府が根本から覆されるほどに大揺れに揺れながら非常に大きな変革を迎えるという出来事と密接にリンクする形で、この方の個人的な転機も訪れることとなる可能性というものが考えられるところです
実際に、この方は政府のワクチンに関する政策などに大きく捲き込まれてしまっている訳ですけれども、そのような出来事もまた、この方の今後の転身に非常に大きな影響を与えてくるものとなるでしょう
参考過去記事①:「東京星図を始原図として読む( 2022年2月22日)」
参考過去記事②:「今上陛下の進行の新月(2022年2月23日)」
また、出生時間は不明ながらも、この進行の新月は何れにしても蟹座の数えの18度にて生じることとなるようであり、蟹座18度のサビアン・シンボルというのは次のようなものとなります
(CANCER 18 °): A HEN SCRATCHING THE GROUND TO FIND NOURISHMENT FOR HER PROGENY.
(蟹座18度):子のために食べ物を見つけようと地面をひっかいて掘る雌鶏。
蟹座というのはその支配星が月であることから、母性との関連性がそもそも強いサインですけれども、18という数霊と言いますのも、タロットの大アルカナでは第18番「月」は、母性そのものを象徴しているものです
そして、サビアン・シンボルの中で表されていますのも、自分の雛に与える食事を探している雌鶏、つまり母鶏の母性です
つまり、ここでは母性というものが三重に強調をされている、ということになります
母性というのは受容性の象徴であるとも言える訳ですけれども、それは誰かのために何かをしてあげたい欲求であると理解することができるでしょう
この位置で迎える進行の新月の影響と言いますのは、他者を守ったり育てたりすることに対するの強い動機を伴った、それまでとはまったく異なる新しい人生の始まりへの衝動をもたらすものとなるのではないかと感じられます
おわりに
ということで、非常に簡単に掻い摘んで観てみたところですけれども、他にも言及したい箇所はいくつもありますけれども、サンプルとして興味深いところが多い出生図ですので、皆さんも様々な角度から研究されてみて下さい
このところ国内国外ともに予断を許さない状況が続いており、心の平安を保つことが難しいところでありますけれども、そのような中におきましても、なるべく心を乱さない心掛けが必要です
と言いながらも、私自身なかなか心を落ち着けてこのブログ記事を書くこともままならない日々が続いているところであり、今回も決して長い内容でもありませんけれども、集中力が全然持続できず、読みにくかったら大変申し訳ありません
政府や世間からのワクチン接種の強要のみならず、自然災害や戦争などの大きな災厄が迫っているようにも感じられるこの頃ですけれども、非常の時に備えて様々な準備にも気を配りながらも、大局的な視点から遠い将来を見据えながら、人として何をすべきかについて腰を据えて考えなければならないところです
ということで、中途半端な内容と思いますけれども、最後までお読みいただきまして有難うございました
最後に、ウィルスやワクチンに関する正しい理解のために、宮沢先生の最新のご著書をお勧めしておきたいと思います